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【解説】AO入試・推薦入試の拡大の背景

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お子さんたちが生きる時代=21世紀はどのような時代か

 ―子供達が社会の第一線で活躍する頃、世の中はどのような変化を遂げているのか。

 皆さん、こうした観点を持ちながらお子さんたちの成長をサポートされてこられたと思います。

 池田勇人内閣が打ち出した「所得倍増計画」を例に挙げるまでもなく、高度経済成長期以降の日本では、いかに今よりも経済的に豊かになるか、という目標を、国民一丸となって目指してきました。こうした「先行きが見通せる」環境下では、その目標をいかに効率的に実行することができるか、国や会社が示す方向性に沿っていかに上手に結果を残すことができるか、というチカラ(『受信力』)が求められました。こうした社会のニーズを受けて、大学も、いかに知識を効率よく身につけてきたか、という点に力点を置いて「優秀さ」を測ろうとしてきました。

 しかし、1997年の北海道拓殖銀行の破たんを端緒として、当初10以上あった都市銀行はいまや3つにまでその数を減らしました。「一部上場」という肩書きは「つぶれることはない」という信用の証でもありましたが、上場企業の倒産件数は過去最高を更新し続けています。世界に目を向けても、9.11の同時多発テロ、サブプライムローン問題に端を発する金融危機、を例に挙げるまでもなく、今や数か月後といえども見通すことが難しい「不透明な時代」に突入しています。さらに、インターネットの普及により、知識は「いつでも」「誰でも」手に入るようになりました。

 こうした時代には、知識をいかにたくさん持っているかということや「決まった答」をいかに早く出せるか、という『受信力』以上に、これまでの体験や知識にいかに意味を持たせられるか、そしてそれらから自分は何を考えどう行動出来るか、ということを自分で定義するチカラ(『発信力』)が重要となってきます。

 大学が、AO入試・推薦入試での募集枠を拡大しているのは、このように社会に「求められる人材像」の変化に対応したものと言えます。もちろん基礎的な学力を持つことは、21世紀においても重要です。しかしながら、 『発信力』が相対的な重要性を増していく中で、その力を持った学生を選別する、これがAO入試・推薦入試なのです。

AO・推薦入試の拡大の背景

変わった成功の方程式:21世紀に求められる人材像

―「いい大学に行けば…」「いい会社に入れば…」「資格を取れば…」etc.

 いまや、かつて成り立っていたこうした「安定の絶対方程式」が成立しなくなりつつあります。いく度となく問題視され、社会的に物議を醸し出されながらも、「受験戦争」が激化の一途をたどり、「詰め込み教育」の方向性がなかなか変わらなかったのも、右肩上がりの経済成長を前提として、この「安定の絶対方程式」が厳然として成立していたからです。

 しかし、「安定の絶対方程式」は変わりました。先行きが不透明な時代では、自分で今後の世の中で何が求められるかを見極め、自分の活かし方を考え、必要なものを定義し、それを実現するために努力する力が求められるのです。いわば、出来あいのゲームの上達を競うのではなく、自分の勝てるゲームを自ら生み出す「ゲームメイカー」になることが求められているのです。

AO・推薦入試の拡大の背景