同志社大学 入試課インタビュー | 総合型選抜の個別指導塾 洋々

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大学インタビュー:同志社大学 AO入試・推薦入試の特徴と評価の観点について

同志社大学 入学センター入学課長 冨山 俊一氏

インタビュアー 洋々代表 清水 信朗


――同志社大学におけるAO入試の状況について教えて頂けますか?

冨山課長:本学のAO入試は2010年度に78名の募集だったものが、今年は文学部、心理学部の参加がなくなり48名の募集になります。本学においてもAO入試の制度的な課題が出てきているので検討する段階にきたということです。

世の中ではAO入試で入学した学生の学力が問題視されることも多いですが、本学の場合、AO入試入学者の学力が低いということはありません。AO入試入学者で学業が苦手な学生もいることはいますが、それは一般入試での入学者にも同じことが言えます。

入学後の学業成績を調べていますが、一般入試の合格者よりAO入試合格者が劣っているということはありません。AO入試ではかなり大量の出願書類を課し、一人30分の面接を経て、合否を判定しているので、全人格的な基礎学力という意味で優れた学生を受け入れることができていると思っています。

モチベーションがあり自分の将来に向けて大学でやるべきことがはっきりしている学生の選考ができていると考えていますのでAO入試入学者の学業成績が他の学生に決して劣っていないということにつながっているのではないかと思います。

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――それではなぜAO入試の募集人員が減っているのでしょうか?

冨山課長:本学では1998年度からAO入試を導入しています。ある程度規模の大きな大学の中では慶應義塾大学の次に早い導入だったと思います。

当初は80名程度の募集人員だったと思いますができるだけ丁寧な形で選考をしようと考えていました。導入当時は私どもが考えているような人材の応募が多数あり、狙い通りの学生を採ることができました。

ただ最近では、国公立も含めて多くの大学でAO入試を導入するようになり、AO入試がだいぶ一般的になってきたことに従い、当初想定していたような応募者が少なくなってきた印象があります。

幸い、本学では今でも、狙い通りの学生を採れていると思いますが、応募者全体でみるとそういった人材が少なくなってきていると思います。今後どのような形になるかについては、今ここで申し上げられるようなことはありませんが、質の高い学生をより多く確保するために模索していくときなのではないかと考えています。


――AO入試はどのように行われていますか?

冨山課長:書類審査、面接審査の両方ともアドミッションズ・オフィス委員会という全学組織で行います。多くの大学のAO入試では審査担当者は所属の学部の方だと思いますので、ここは本学のAO入試が他のAO入試と違うところだと思います。

最終的には、学部の最終承認のもとで合否を決めるのですが、実質的な審査は全学組織で行っています。出願資格についてもあまり学部の独自性を出さない形になっています。


――AO入試と公募推薦はどう違うのでしょうか?

冨山課長:形式的にはAO入試、公募推薦入試の境界が明確でない部分もあります。本学の公募推薦においては学校長の推薦を必要としないものもいくつかあります。具体的には、神学部、心理学部、スポーツ健康科学部に学校長の推薦を必要としない自己推薦型の公募推薦入試があります。

形式面では似ていますが選考のプロセスは大きく異なります。それはAO入試が全学組織で審査するのに対し、公募推薦では学部の求めるものをクリアにし、学部で審査を行うためです。

AO入試においては学部を問わず同志社大学生としての資質をみています。進学動機がしっかりしているとか自己アピール能力があるとか数量化が難しい形の試験です。一部をのぞいて数値で測ったり資格の有無で判断したりするような出願資格がありません。そもそも学力だけで判断するような入試に対する疑問からそういった制度を始めたわけです。

一方、公募推薦においてはスポーツ能力に優れている人、語学に秀でた人、等、学力も含めて、学部が求める人材像に沿った形で、出願要件を明確に設定しています。


――AO入試の書類審査はどのように行われますか?

冨山課長:まず書類審査ですが、出願書類は量的に多く、自己紹介書、志望理由書、エッセイ、それぞれについて500字から2,000字程度で書いてもらいます。

論理性、表現力、等の評価項目があり、それぞれについて定量的な評価をします。ただ、それだけで割り切れるものでもないので、機械的に高い点数をつけた人から採っていくというわけではありません。

個々の評価とは別に、たとえばこの受験生は少なくとも第二次選考までは進ませるべきだ、といった感じで1次合格を出すこともあります。調査書、志願者評価書も含めたすべての書類をみて全体的に評価します。


――書類審査の中で学校の成績はどれくらい重要ですか?

冨山課長:全く見ないわけではありませんが、一部の学部で出願資格としてあげているケースをのぞき、評定平均が何点以上なくてはいけないということはありません。飽くまでその人を判断するための1つの指標に過ぎません。

海外の高校出身者も多く、また、国内でも高校によって点数のつけ方は大きく異なるので、単純に点数で比べることは危険だと思っています。


――AO入試の面接審査はどのように行われますか?

冨山課長:まずは出願書類について確認をするための質問をします。出願書類をもとに将来像や志望理由についても聞きます。1人の受験生に対し、3人から5人くらいの担当者が面接をします。

面接担当者は、全学組織の教員が行うので、受験生の希望学部の教員に限りません。大学職員が面接担当者として入ることもあります。

面接では、論理的に説明する能力があるか、自分がアピールしたポイントに関連して、どれだけ自分の頭で考えて答えられるか、志望動機が明確か、といったところを見ています。

書類審査同様、評価項目は明確に決めているのですが、最終的には、同志社大学の学生としてきちんとやっていけるか、将来性があるか、といったところを総合的に判断します。最終判断は1次の書類もすべて含めて行い、その結果を各学部に渡します。

ちなみに、公募推薦の場合は、学部の教員が面接をします。学部によって重視するところに差があるため、同じ面接をするのでも全学組織で行うAO入試の面接とは異なる可能性があります。

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――AO入試で合格した学生には入学後どのようなことを期待しますか?

冨山課長:AO入試による入学者の割合は一般入試による入学者に比べて少ないのですが、進学動機がしっかりし、将来像も明確で、さらにプレゼン能力もある人材のはずなので、学部学科を活性化する役割を果たしてほしいですね。個々の学生にはモチベーションを持ち続けて将来に向けて頑張ってほしいと思っています。


――どんな受験生にAO入試を薦めますか?

冨山課長:自分で物事を考え、書いて、話せる人ですね。一芸一能入試のように何かをやりました、何の資格を取りましたというだけでなく、自分はなぜそれをしたのか、そこから何を感じ取ったのか、ということを自己分析できるような人に向いていると思います。そういった学生であれば、たとえ今は英語が苦手でもやる気になってやればできるようになると思います。こうでなければならないという人物像はないですね。物事をどう捉え、どう感じ、どう活かそうとしているか、ということがその人なりにしっかりしていればよいかと思います。受験生にとっては、数字とか資格とか目に見えてはっきりわかる評価項目がないのでなかなか難しいかもしれないですね。


――実際にAO入試で入学した学生をみて他の学生と違いはありますか?

冨山課長:学力については特にありません。AO入試で入ってきた学生は、モチベーションがしっかりして個性的な学生が多い印象があります。もちろん全員がというわけではありませんが、課外活動でもリーダーシップを取れる人が多いですね。

こういう分野でこういう研究をしたいという感じで、やりたいことがはっきりしている人も比較的多いと思います。

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――同志社大学の特長を教えてください。

冨山課長:「良心教育」という建学の精神が根底にあり、それに基づいて教育や研究が行われています。教員が学生に教えるときの態度にも研究をしているときの態度にもそれが表れていると思います。

学生を一つの型にはめず、多様な選択肢を提示して、できるだけ自分で考えてもらうようなプログラムを作っているということもありますね。講演会、講座、キャリア支援のセミナー、それぞれについて選択肢をできるだけ多くするようにしています。


――最後に同志社大学のことをよりよく知るためにはどのような機会があるか教えてください。

冨山課長:入試の説明会は東京も含めて全国で行っています。AO入試説明会、進学相談会についても全国各地で行っています。東京には東京駅近くに東京オフィスもあるので何かあれば気軽に立ち寄っていただければと思います。

7月下旬、8月はじめにオープンキャンパスも行います。関西圏以外の方向けにオープンキャンパスの代わりのような感じでキャンパスフェスタというものも開催しています。キャンパスフェスタは入試に限らず、同志社大学のことを知るよい機会なので是非いらしていただきたいと思います。


――本日はお忙しい中どうもありがとうございました!

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