慶應義塾大学総合政策学部、環境情報学部の授業についての特設ページです。

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「知識産業」は、形の無い知識により対価を得る企業活動だ。より具体的に述べると、特定の顧客が必要とする知識を生産し、伝達することによって対価を得る。つまり、知識産業は本質的にサービスとしての性格を持つ「知識サービス産業」と言える。 まず「産業としての知識サービス」のあり方を考えてみる。産業ではない知識サービスといえば、「研究」である。問題は主として研究者が形成し、時間の尺度も通常は弾力的。情報も一般に開放され、成果に対する評価は外部(科学界の同業者たち、政策立案者たち…etc)によって行われる。そ [→続きを読む]

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形のない知識の生産、伝達を、サービスとして適切に管理することによって顧客に価値をもたらし、それに対して対価を得てビジネスの対象とする企業・組織群を知識産業といいますが、日本にはじめてシンクタンクという知識産業が生まれてからまだ四十数年しかたっていません。経営コンサルティングや事業戦略コンサルティングという業態も、日本ではまだ三十年に満たない若い産業です。また、企業によるコンピュータ、ネットワークの高度な利用を支援する情報サービス産業の、上流部門を占めるシステムコンサルティングも知識産業の典型です [→続きを読む]

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今回は、「最終課題」について。最終課題では、業種フラグやTOPIXサブインデックスフラグを用いて、自由に企業集団を作成して計算を行い、その分析結果と結果に対する考察を述べた。 私は、日本国内において携帯電話事業を行っている「KDDI」「NTTドコモ」「ソフトバンク」の3社について、経営分析および比較を行った。近年では各社間の競争が激化しており、特にスマートフォンが登場したことによって、さらに熾烈な争いが予想される。料金や端末などによる差別化だけでなく、経営の見直しなどの企業努力も求められている。 [→続きを読む]

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授業では、中間課題と期末課題の二回、自分自身で企業の経営分析を行いレポートにまとめて提出するという課題が出された。今回は、その「中間課題」について。 中間課題では、さまざまな業種および企業の中から任意の企業を選び、「社会科学情報検索システム」を用いて財務データをダウンロード。授業で学んだ経営分析指標をExcelで計算し、導き出した数値を分析して考察を行う、というものだった。 私が選んだのは「コンビニ業界」。一人暮らしをしている自分にとっては非常に身近な存在であり、なおかつ競争が激しそうな業界、と [→続きを読む]

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そもそも「経営分析」とは何か。経営分析とは、一言で言えば「企業の財政状態および経営成績の良否を明らかにすること」である。企業の収益性・安全性・成長性・効率性をはかる指標となり、企業の経済活動にかかわるすべての人(経営者、債権者、株主、税務署、財務省、取引先、従業員、シューカツ生など)にとって、有益な情報となるのである。 この授業では、各企業の財務諸表をもとに分析を行った。財務諸表と一口に言っても、上場企業が決算発表時に作成する「決算短信」、金融商品取引法規定の開示資料である「有価証券報告書」、主 [→続きを読む]

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企業の財務諸表データは企業の経営分析に欠かすことのできない情報である。 本講義では「実際の企業の財務データを利用した実証分析」を実習形式で行い、より実践的な経営分析手法の習得を目指す。 企業財務データ公開の意義、財務諸表の見方、各財務指標といった企業財務評価における基礎知識をはじめとして、分析に必要なデータを収集・処理するための手法を日経NEEDSの企業財務・経済データを扱いながら習得した後、表計算ソフト(エクセル)を用いて各企業の財務データに基づいた経営分析、企業評価の方法を実習形式で習得する [→続きを読む]

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授業ではベンチャーマーケティングの成功例として、アメリカのザッポス社を取り上げた。 日本ではあまり知られていないが、ザッポスはアメリカで非常に有名な「靴のオンライン販売」を行っている企業である。そのサービスはもはや伝説的と言われており、感動のあまり涙ながらに礼状を送る顧客もいるほど、極めて高い顧客満足度を誇っている。実際、そのウェブサイトにも顧客からの感謝と賛辞が溢れていて、まさに「A Customer Service Company That Happens to Sell Shoes(靴を売 [→続きを読む]

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今回は、「ベンチャーマーケティング」について。 「ベンチャー」という言葉はよく耳にするが、その定義は曖昧な部分が多い。「設立15年未満」「急成長」など独自の基準を設けている団体もあるが、一般的には「少人数」で「社会をよりよい方向に変革しようとする志がある」という点も挙げられる。ベンチャーという言葉の語源は「venture」であり、「冒険、冒険的な企て」といった意味があるので、事業内容においてもそうした新しい市場や技術開発への取り組みが含まれるのではないだろうか。 しかしベンチャー企業の中には、技 [→続きを読む]

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今回は、組織の具体的事例として「アップル」に触れてみる。 アップル社の音楽プレイヤー「iPod」を知らない人は、ほとんどいないのではないだろうか。町中にも、あなたの身の回りにも、iPodを使って音楽を聴いている人は大勢いると思う。ただアップルが真の意味で革新的だったのは、iPodの開発だけでなく、「iTunes」を生み出したという点だ。ウェブ上で音楽を手軽に視聴・購入することができるという、新しいユーザー体験。iTunesはユーザーのプラットフォームであると同時に、ビジネスのプラットフォームでも [→続きを読む]

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 M&Aという言葉を聞いたことがあるだろうか。「Mergers & Acquisitions(合併と吸収)」の略であり、近年多くの企業がこのM&Aを行っている。財閥で言えば、三菱と三和が「三菱UFJファイナンシャルグループ」に、住友と三井が「三井住友ファイナンシャルグループ」になった。保険業界においても、三井海上と住友海上が「三井住友海上」に、安田火災と日産火災が「損保ジャパン」になっている。また、業界自体が寡占化され、二大陣営へと統合されるケースもある。スーパーで [→続きを読む]