第335回:君の名は。

Pocket

先週、ついに僕も映画『君の名は。』を観に行った。世間でこれだけ評判になっているのだからたぶん面白いんだろうし、僕の好きなタイプの映画なんじゃないか思っていたし、主題歌を歌うRADWIMPSは昔から好きだし、公開直後くらいから惹かれる要素はけっこうあった。でも、なかなかチャンスがなくてこんな流行遅れの時期になってしまった。

今回は学生の頃よく行っていたイオンシネマ港北ニュータウンで、レイトショーでの観賞。それにしても、公開から3か月ほど経っていて、それほど都会でもない港北の平日のレイトショーで、僕ら以外に10数人のお客さんが入っていたところを見ると、やはりかなりの人気である。

まず、素直に面白かった。色々なところで特集されたり、友達同士の会話が聞こえてきたりして、観る前からだいたいのストーリーは知っていた感じだったけれど、それでも嬉しいところは嬉しかったし、悲しいところは悲しかった。RADWIMPSの歌も予め知っていた分、「こういう場面で流すのね!」と楽しかった。

ただ、時空が変になって未来と過去があーだこーだする系のストーリーはたいてい、深く考えだすと矛盾が見つかるもの。今回のこれも少しひっかかるところはあった。それに、非現実的な現象が主人公たちの都合よく起こり過ぎて、ひねくれ者の僕なんかは「そんなに上手くいっちゃうの!?」と言いたくなる場面もチラホラ。

最近は『グランド・イリュージョン』を渋谷で、『インフェルノ』を新宿で、そして今回の『君の名は。』を港北で、とわりとコンスタントに映画館に足を運べている。映画の良し悪しは別にしても楽しいことだ。次は何を観に行こうか。