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本記事では、都立日比谷高校(以下、日比谷高校)の推薦に基づく選抜入試における小論文問題を解説します。

問題の全体像と傾向

制限時間:50分
字数:年度によってさまざま(およそ500〜600字程度)
出題形式:年度によって形式は大きく異なります。大問は1問もしくは2問。直近3年分の試験を見てみると、平成31年は文章と図を含む3つの資料をもとにした記述問題が2問。平成30年度は、図のみの6つの資料をもとにした記述問題が2問。平成29年度は、文章と図を含む4つの資料をもとにした記述問題が1問で構成されています。
記述問題が2問ある場合は、1問目が資料の分析、2問目が自身の意見の提示というパターンが主流です。回答字数は年度ごとにばらつきがあり、1問あたり80字から100字の場合もあれば、600字程度を求められるケースも。資料分析型の問題のほうが字数が短く、意見提示型の問題のほうが長めの字数での回答を求められる傾向にあります。

下記は平成31年度の実際の試験問題です。過去5年分の試験問題は公式ホームページより閲覧できます。


(引用:http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/31WritingTest.pdf

対策方法

日比谷高校の小論文試験は毎年傾向が異なるため、図表やグラフの読み取り、文章資料の読解、資料やテーマに基づいた意見提示など、幅広い力を身につけておく必要があります。

図表グラフ資料の読解では、そこから読み取ることができる客観的な事実と、事実を踏まえた解釈が的確に行えるかどうかがポイントです。文章資料の読解では、問題文で示されている主題と主旨、筆者の考えの根拠を適切に読み取る力が求められます。

意見提示型の問題では、与えられた資料に基づいて「〜について、あなたならばどうするか」と意見を求められる形が主流です。こちらの問題は、前述した資料の分析力に加え、その解釈に基づいて自身の提案と、提案に辿り着いた背景を説明する力の両方が必要になります。また、資料が複数提示されるため、個々の資料の読み取りだけでなく、それぞれの資料を関連させ、そこから解釈を導く力も重要です。

テーマは社会問題に関連するものが多い傾向にあるため、地歴公民の教科書や資料集を日頃から眺めておくことも間接的に役立ちます。とは言え、事前の知識量が入試の結果を左右するわけではないため、その場で出題された問題に適切に対応する力を身につけることに重点を置きましょう。

問題の難易度

日比谷高校の小論文試験は、資料の読解、分析、提案のすべてをカバーしなくてはならず、他校の作文・小論文入試と比べてもかなりハイレベル。50分という制限時間の中で、文字数や形式は「出たとこ勝負」であるため、どのようなタイプの問題が来ても焦らず対応できるよう、日頃から幅広いパターンの問題を想定して練習を重ねると良いでしょう。

意見提示型の問題も、提案に辿り着くまでの筋道を論理的に説明する必要があるため、記述力のみでなく、論理的な思考力と表現力も同時に求められます。また前述したとおり、資料間の関連性を見抜くには、単なる読解・分析力以上の力が必要です。このように、ひとつの問題に対して複数の角度の力が求められることも、日比谷高校の小論文試験の難易度を上げていると考えられます。

終わりに

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