オンライン講座


今スタンフォード大学が提供するオンライン講座を受講している。「Introduction to Databases」という講座で、データベースの基本を学ぶための講座だ。受講料は一切かからない。洋々でもWeb塾という場でオンライン講座を提供しているが洋々提供のコンテンツは大学受験生向けのものが多いのに対し、スタンフォードで提供しているのは大学での講義と同様で大学生向けのものだ。洋々でも今後、提供するコンテンツの種類を大学受験に限らず拡大していこうと考えているので将来的に競合することはあり得るが、今は、世界でも有数の名門大学であるスタンフォード大学のコンテンツについて、おこがましくも同業者として胸を借りるつもりで参考にさせてもらいながら、受講生としてコンテンツを楽しんでいる。

講座を受講していると改めて学ぶということの楽しさを感じる。今までシステムがらみの仕事をする中で断片的に得てきたデータベースに関する知識が頭の中で整理されていく感じはとても快い。聞いたことはあっても意味を知らなかったり、使い方を知らなかったりしていたことが、そういうことだったのか、と理解できるようになるのは気持ちのいいものだ。とはいうものの慣れてくると学習が面倒になるという面はどうしてもある。入学当時は学習意欲旺盛だった新入生が次第にだれてきてしまうのは教える側のコンテンツの問題のせいだけではない。だからオンラインでいつでもできるといってもカリキュラムが組まれていて期限付きの課題があることはありがたい。やる気があっても提出期限に追われないとついつい後回しになってしまうのだ。学位とかは関係ないし、期限に遅れてもどうなるわけでもないのだが、締め切りが設定されるだけで、プレッシャーがかかるのは面白い。期限付きの課題の他にもいろいろ工夫がなされている。これは洋々の講座も同様だが1つ1つの動画講義が10分から20分の単元ごとに区切られている。空いた時間を効率的に使えるので忙しい中でも続けやすい。またデータベースのコマンドを実際に確かめる練習用のプログラムが組まれているのもいい。サンプルデータベースに対し、実際にコマンドを投げて、正しいアウトプットが出てくるかどうか確認できるようになっている。

スタンフォードだけでなく、他にもMOOC(Massive Open Online Course)と呼ばれるWeb上の無料オンライン講座が増えている。ユーザ数を急速に伸ばしているCourseraは昨年、試してみて、一度挫折したが、コンテンツのクォリティは非常に高く、時間が許せば再度チャレンジしたい。質が高く、最新の内容も取り入れた米国のトップスクールの講義がネットを通して無料で世界中に広まるのは素晴らしいことだ。

一方で、コンピュータを使ったラーニングにはまだまだ開発の余地がある。スタンフォードのオンライン講座もCourseraの講座もいずれも既存の大学の講義を効果的にWebに載せているが、それ以上のものではない。私は、コンピュータを使えば、今の大学の講座よりも効率的で効果的な学習ができると考えている。既存の講座の体系だと学習者が自分に合った講座を見つけなければいけない。しかもスタンフォードやCourseraでは1つの講座に数万人レベルで参加しているようだが、それだけの参加者すべてに最適な講座を用意するのは難しい。知識の体系(これは非常に難しいが)をつくり、どのレベルの人に対しても、目標に至るためのパスを示し、一人ひとりにカスタマイズした最適なコンテンツを提供する、ということが実現できれば効率的・効果的な学習ができるはず。また学習の手段についてもパワーポイントの資料とともに先生の話している様子を動画で流すのが最も効果的な方法とは思えない。コンピュータを有効に活用すれば、適度に脳を刺激しながら、学習意欲を保たせつつ、より理解しやすい形で内容を伝える方法があるはずだ。洋々でも既存の枠組みを超えた学習コンテンツを開発すべく日々新しい方法を探っている。現状のものより飛躍的に効果的でしかも楽しい学習の仕組みづくりの一翼を担えればと思っている。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。