未来の自分への気配り


一念発起してやると決めたのに結局尻すぼみになって思った通りにできないのはどうしてだろう?次の日は朝早く起きようと思って目覚ましをセットしたのに朝になってみるとついつい眠さに負けて寝坊してしまうのは何でだろう?自分に甘いのだろうか?

自分への甘さを排除し、自分にもっと厳しくしていくという手もあると思うが、厳しさだけでどうにかなるものでもない。明日の自分に無理を言っても、明日の自分はついてこられない。ついつい明日の自分に期待しすぎたり、頼り過ぎたりしてしまいがちだが、明日の自分は気分が乗っていないかもしれないし、いろいろなことがどうでもよくなっているかもしれない。どんなに安定しているように見える人でもそのときの状態やまわりの環境によって物事の考え方、感じ方は大きく変わる。あるときにはやる気満々でも、次の日にそのやる気が萎んでしまうことは珍しいことではない。やる気のある時に考えたことをやる気のないときに実行するのはなかなか難しい。

自分自身の計画を練る時に必要なのは、未来の自分に共感する力なのかもしれない。残っている仕事を明日早起きしてやればいいやと思うときに、次の日の朝、気持ちよく布団で寝ているところから抜け出し、仕事をしなければいけないつらさを本心から感じることができているだろうか?朝の自分の気持ちをきちんと理解した上で、それでも早起きをしようと決めたのであれば、次の日の朝の自分はきっとわかってくれてやるべきことをやってくれるのではないか。

なかなか自分の思う通りに進まない場合は、明日の自分に嫌なことを押しつけてはいないか考えてみるといいかもしれない。今片付けずにもう少したまったらまとめて片付けよう、とか、今日はリラックスして、その分、明日早起きして仕事しよう、とか、ついつい今の自分は未来の自分に頼ってしまう。しかも未来の自分の能力ややる気を楽観的に見積もる傾向にあるように思う。

自分自身をコントロールするのは、チームをマネージするのと似ている。メンバーは自分自身しかいないのだが、同じ自分でも、そのときそのときで考え方、感じ方が変わるので複数の自分をマネージする必要がある。チームで行うプロジェクトにおいてリーダーはそれぞれのメンバーが最大限の能力を発揮できるように仕事を割り振るべきで自分が面倒だと思うことを他のメンバーに押しつけているだけではうまく進まない。また、こうあってほしいという希望的観測をもとにメンバーの実力以上に期待してもうまくいかない。それと同じで今面倒だと思うことを明日の自分に押しつけたり、明日ならできるのではないか、という希望的観測を元に明日の自分に過度の期待をしたりしてもうまくいかない。自分自身をコントロールするためには、未来の自分の実力を冷静に判断し、さらに未来の自分の気持ちを慮った計画を立てる必要があるのではないか。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。