北京


先日北京に行く機会があった。中国に行くのはちょうど10年ぶりで北京は初めてだ。中国には以前勤めていた会社の出張で3回ほど行ってことがあったが、距離的にも文化的にもかなり差のある深セン近辺にしか行ったことがないのと、成長著しい中国での10年前までの姿しか知らず、今回の滞在で中国に対する印象がだいぶ変わった。一言でいえば随分落ち着いた印象を受けた。

10年前の深センでは交通マナーがひどく、クラクションが鳴りっぱなしだった印象がある。一方通行を逆走する車も珍しくなく、ルールはあってないようなもので、交通事故も頻繁に起こっているようだった。しかし、今回訪れた北京では強引に割り込む車は多かったものの、交通量が多い割に、クラクションを鳴らす車の数も少なく、成熟しつつあることを感じた。ただ、渋滞はひどい。渋滞解消のために車のナンバーの末尾規制を行っているとのことだったが、それでも慢性的に渋滞が起きているようである。渋滞解消に成功した大都市は寡聞にして知らないので、ある程度は仕方のないことかもしれない(ストックホルムの課金システムは効果を挙げていると聞いたことがあるが北京や東京とは規模がだいぶ違う)。ちなみに高速道路では日本同様ETCを活用している。

車の価格は日本の価格の1.5倍するらしい。物価が安いことを考えると相当高い買い物だろう。それでも北京市の乗用車の総数は450万台あり、毎月5万台以上増えているという。ここでも中国の著しい成長を見ることができるが、同時にそれに伴う歪みが発生しないか少し心配になる。今でさえひどい渋滞なのにさらに乗用車台数が増えたとき中国政府はどのような対策をとるつもりだろうか?

北京の中心にある天安門、故宮博物院(紫禁城)の建物は圧巻である。今までみた都市の中で最も「権力」の集中を感じた。北京郊外にある万里の長城、明の十三陵も見学したが、いずれも各時代の統治者への権力の集中の凄まじさを感じさせる。すごい歴史をもつすごい国だなと改めて感じ入った。

今回は、限られた日数の中で、世界遺産巡りばかりしていたので、「普通」の北京を体験したとは言い難いのだが、特に反日感情を感じることもなく、また、危険な感じも受けずに過ごした。インターネットでTwitterやFacebookに接続できないなど、まだまだ先進国と比べていろいろと歪んだところがあるし、国に監視されている感じもあるのだが、それでも確実に他の先進国に近づき普通の国になりつつある印象を受けた。尖閣諸島の件、北方領土の件、北朝鮮の砲撃の件、と東アジアでいろいろ起きているが、人の往来を盛んにしてお互いの国への理解がもっと進み、尊敬し合える関係になれるといい。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。