歴史の一部


大化の改新で始まった「大化」以降、248番目の元号である「令和」の時代が始まった。古くは、大宝律令の「大宝」、和同開珎の「和銅」、平安以降も安和の変の「安和」、保元の乱の「保元」、平治の乱の「平治」、承久の乱の「承久」、建武の新政の「建武」、応仁の乱の「応仁」、等、浅学な私でも時代ごとに大きな出来事のあったときの元号に聞き覚えがある。特に江戸時代以降は、「元禄」「享保」「天明」「寛政」「天保」「安政」等、文化、改革、飢饉や事件と絡んで馴染みの深い元号が多い。

近代以降、明治が44年と187日間、大正が14年と148日間、昭和が62年と14日間、平成が30年と113日間続いてきたので、数十年続くのが当たり前の印象があるが、大化から平成が終わるまで1374年間で247の元号なので平均すると1元号あたり5.6年とそこまで長くない。そもそも元号が庶民にまで広まったのは江戸時代以降と聞いたことがある。飛鳥時代から脈々と続く元号が、明治以降、より一層日本の国民に浸透すると同時に時代を明確に区切るものになった感がある。

西暦と元号を使った和暦の併用は冗長なところもある。ITシステムに携わる人には余計なものに感じられることもあるだろう。しかし、冗長ではあっても無駄なものではない。また元年から始まり、新たな時代に突入していくことに、日本の長い歴史を思いながら、わくわくしつつも心が引き締まる思いがする。その感じを多くの人が共有していることも日本人として誇らしく嬉しくもある。

さて、令和はどのような時代になるのだろうか。戦争のない平和な時代は続くのだろうか?世界における日本のプレゼンスは低下してしまうのだろうか?新たな自然災害は起こってしまうのだろうか?AI(人工知能)が人間の知能を超えるというシンギュラリティはやってくるのだろうか?令和の怪物や令和の大横綱は出てくるだろうか?心配も興味も尽きないが、これまでの247の元号と同じく、いずれは歴史上の一時代に過ぎなくなる。元号があるからこそ、今生きている時代も将来歴史の一部になることを実感しやすい。謙虚な気持ちで大きな流れには逆らわず、令和の時代に生きることを楽しみたい。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。