洋々が合格実績を公表しない理由


洋々は大学受験、高校受験の準備のための講座を提供しており、一般的には「塾」として認識されることが多い。受験での合格を目指して入会される人がほとんどなので合格実績についてもよく聞かれる。しかし、洋々では創立以来ポリシーとして合格者数、合格率について一切公表していない。数字で示すことは一見わかりやすいように見えるが、その内容を明らかにせずに数字だけを出すとむしろ大きな誤解を生む可能性の方が高いと考えている。

塾・予備校に入る時点での能力は人によって大きく異なる。すでに学力が高い状態で来る人もいればそこに入るまでほとんど勉強したことがない、という人もいる。AO推薦入試でいえば学校の成績がよく部活での実績や取得した資格のレベルも高く「材料」が豊富な人もいれば成績は今一つで実績もあまりないという人もいる。塾・予備校が関わる度合いも人によって大きく異なる。洋々でも高校1年次から大学受験を見据えた準備をしている受講生もいれば、1次試験合格後に面接準備のためだけに入会する受講生もいる。そういう様々な受講生が合格した際に同じ「1名」と数えて数字を足していくことには強い違和感を覚えるし、ミスリーディングだと思う。譬えはあまりよくないが病院の「実績」として患者の症状に関係なく手術成功数、手術成功率を掲げるようなものだ。難しい患者の集まる名医の多い病院より、簡単な手術しかできない病院の方が「実績」で上回っているように見えかねない。「実績」が低くて能力が足りないと思われるのも残念だが「実績」が高くてここに入れば大丈夫と思われるのも困る。プロ野球選手を多く輩出しているからといって実力のない選手が横浜高校の野球部に(仮に入部が許されて)入ってもプロ野球選手になれる可能性は低い。

既存の塾・予備校の公表する合格実績に対して不信感を抱いているということもある。私自身、大学受験の際には大手予備校の特待生になり授業料が免除されていたが、そこにはほとんど通わず、別の塾に授業料を払って通っていた。結果として志望校に合格できたが、ほとんど通わず授業料も払っていない方の予備校も合格者数として私をカウントしている。塾・予備校の発表する合格者数を合計すると実際にその大学の合格者数の何倍にもなる、というのはよく聞く話だ。いまだに水増しのうわさや塾同士の争いの話は絶えない。

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ガイドラインに沿った数字でも誤解を生じやすい上に(少ないとは思うが)数字に細工を施す塾・予備校もあるとなるとますますそこで競うことは不毛であるように感じる。受講生をサポートする質の向上より、上辺の合格者数の見栄えをよくすることに注意が向いてしまうのも恐い。

とはいえほとんどの人は志望校合格のために塾を選ぶわけで洋々で準備をすることで自分が合格できるのか、ということを判断してもらうための材料はできる限り提供したい。今のところ、真の実績を知ってもらうための一番の情報は「合格者の声」だと考えている。「合格者の声」は洋々の受講生が志望校に合格した際にインタビューをしてその内容をまとめて受講生自身の承認をもらった上で掲載しているものである。1人1人の合格にはストーリーがあり、同じ「合格者1」でも洋々のサポートの仕方、関わり方は受講生によって大きく異なる。10人分でも「合格者の声」を読んでもらえればそれをただの「合格者10」とまとめることの危うさをご理解いただけるのではないかと思う。

教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏の「東大推薦入試の『合格実績』は誰の手柄なのか」という東洋経済オンラインの記事で洋々GM江口の見解が紹介されています。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。