志望理由書作成の肝(4)テーマ設定③ 大学学部の必要性が伝わるテーマ


自分のテーマを決める上で考慮したい3つ目のポイントは、その大学学部の必要性が伝わるかどうかということだ。志望理由書はその大学学部を志望する理由を書くべき書類で、つまり、その大学学部が自分にとって必要な理由を書かなければいけない。たとえば、その大学学部で提供されている○○という授業こそ自分が今こそ学ぶべきだから、とか、その大学学部に在籍する○○先生の元で△△の研究をしていきたいから、とか、あるいは、実験環境等の施設であったり、少人数制の指導方法であったり、何らかの形でその大学学部が自分にとって必要である理由を伝えていく。この自分にとって必要な理由をこれまでやってきたことや将来実現したいことも織り交ぜてロジカルに説明していくのが志望理由書だ。説得力を高めるために丁寧な説明はどうしても必要になるが、一方で、ロジカルに説明しなくてもテーマを伝えた時点で、直観的にその大学学部の必要性を伝えられるとなおのことよい。テーマが何であれ、ロジックを組み立てればそれなりに説得力のある志望理由書は作ることができる。大学での学びは幅広いので何らか自分のテーマ追求に役立つものを見つけることはできるだろうし、あるいはその大学の特長を捉えてそれが自分のテーマ追求に役立つことも言えるだろう。特にその大学がホームページやパンフレットを通してアピールしていることは誰にでも役立つことが多い。教員と学生の距離が近い少人数制の指導、留学制度を含めた豊富な国際交流の場、等、を取り上げて、それこそが自分のテーマ追求に必要だということはほとんどのテーマでそれなりに通用する。ただ、それだけだと志望理由としては「それなり」の説得力にしかならず他の受験生との差別化は難しい。自分こそ、その大学学部に入るべきであることを伝えるためには、自分のテーマを追求するために「本質的」にその大学学部での学びが必要であることを伝えたい。その大学学部での学びが役に立つ、というレベルでは弱いのだ。そういう意味でまずは志望理由の中心に据えるテーマ自体をその大学学部での学びを本質的に必要とするもの(あるいはそう見えるもの)に設定することが望ましい。そのテーマを追求するのであればやっぱりその大学学部がいいよね、と思ってもらえるようにしたいのだ。


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