新高校1年生の皆さんへ


今月新たに高校に入学した皆さんはこれから3年間どのような高校生活を送るかわくわくしながら考えていることだろう。高校3年間をどのように過ごすべきか、もちろんそれぞれの人が自分の考えるように過ごせばいいのだが、自分自身の経験とこれまで多くの高校生のサポートをしてきた経験から私見(偏見)を述べたい。大学受験を多少意識はしているがどちらかというとそれ以上に将来社会に出たときに活躍できる素地を作る、ということを念頭に置いている。

まずは学校の勉強に真摯に取り組みたい。文部科学省の策定するカリキュラムはその理念も内容も悪くない。高校によって授業の質の差はあるだろうが少なくとも教科書はそれなりの出来のものになっているはずだ。まずは各教科の教科書をざっと一通り目を通して全体像をつかめるといい。内容はチンプンカンプンでも問題ない。中には苦手に感じる科目もあるだろうが苦手だと思い込まずに坦々と取り組みたい。人との出会いと一緒で第一印象は当てにならないことも多い。理系・文系関係なく、一通りの学びができると将来大きな武器になる。特に数学を敬遠する人が多いが数学は理系でも文系でもすべての学問の土台となる非常に重要で、かつ、本当はとても楽しい科目だ。多少の苦手意識があってもいつか楽しくなると思って焦らずにその本質がどこにあるのか少しずつ理解を深められるといい。

数学と並んで学問の基礎となるのが国語だ。日本の文化の理解という意味でも古文・漢文を含む日本語を知るということは大事だが、それ以上に深い思考するためのツールとして読む力、考える力を養うことは非常に重要だ。国語の力を養うためにお薦めなのは読書だ。楽しめる範囲内で少し難しめの本も読めるといい。日本文学や世界文学にも挑戦したいし、歴史、経済、政治、哲学、科学、等、興味を持ったら何でも読んでいきたい。日本語の能力の向上にとどまらず自身の世界の捉え方に大きな変化が生まれるだろう。

数学、国語ほどではないがやはり重要な科目の一つは英語だ。日本の大学受験において重要だということもあるがそれ以上に世界の情報に直に触れられると同時に世界の人とコミュニケーションが取れるようになるということが大きい。読む・書く・聞く・話す、の4技能をバランスよく学べるといい。口頭でのコミュニケーションは大事だし、すぐに面白さを感じやすいかもしれないが、それ以上に重要なのが読み書きだ。日本語とは異なる英語の感覚を体で覚える感じで学べるといい。留学もお薦めだ。コロナ禍で心配な面もあるかもしれないが語学力にとどまらない大きな学びを得られるチャンスだ。できれば1年行きたいが1か月でも機会があるなら挑戦したい。

部活や生徒会活動を含めた課外活動を行うのはとてもいいことだがその分野を究めるつもりでとことんやるか、そうでなければ、息抜き程度にたまにやるような感じでもよいように思う。日本の高校の部活は必ずしもその分野を究めようとするわけではない人にも長時間のコミットメントを求めることが多く、本当に自分がそこに時間を使うべきなのか慎重に検討したい。できれば誰か(学校含む)が決めたお仕着せの活動ではなく、自分自身でやるべきことを選べるといい。ゲームでもテレビでもネットでも、あるいは音楽でも、惰性ではなく自分でやるべきと思ってやることは、与えられた通りにやることよりも価値が高いように思う。できれば、何かやりがいのあることを見つけて自分で活動したり研究したりして追求していけるとなおよい。塾も能動的に行くのはよいが何となく行くのであれば行かなくてもよいと思う(もちろん洋々の高1向け講座はお薦めだけど)。どの教科も優れた参考書や問題集が揃っていてそれらを自分でやることができれば多くの場合それは塾や予備校での学びより効果的だ。

それぞれがそれぞれの時間の使い方を見つけて大いに学び成長する充実した3年間を過ごされることを心より願います。


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