AO入試・推薦入試・小論文対策の塾 洋々

志望理由書の書き方


洋々は2006年の業務開始以来、全国のAO・推薦入試の受験生に対して志望理由書(自己推薦書)の作成サポートを提供し、慶應義塾大学、早稲田大学を中心に、数多くの合格者を送り出してきました。また、それと並行して、膨大な量の志望理由書(自己推薦書)の分析を手掛け、さらに、さまざまな大学、及び、その合格者に対してインタビューを実施してきました。

その過程で得られた情報と知見を踏まえて、このページでは「合格率を高める、志望理由書(自己推薦書)の書き方」について解説します。やや長くなりますが、全てに目を通していただくことで、「志望理由書(自己推薦書)で勝つ」ための方策が、具体的にイメージできるはずです。

<目次>

  •  志望理由書とは?
  •  志望理由書の役割
  •  志望理由書に盛り込むべき要素
  •  志望理由書作成の4つのステップ
  •  より完成度を高めるためには?
  •  「どうしてもAO・推薦入試に合格したい」方に

 

志望理由書(自己推薦書)とは

「志望理由書」(大学によっては、「志望動機書」)は、自分がその大学に入りたい理由を説明する文書です。一方で、「自己推薦書」は、大学に対して自分をアピールする文書です。

端的に言えば、前者は「なぜ入りたいのか?」を述べるものであるのに対して、後者は「なぜ入れるべきなのか?」を述べるものであるということになります。

しかしながら、実際のところは、両者を厳密に区別しなければならないケースはごくわずかです。制限字数にもよりますが、ほとんどの場合は、「志望理由書」であっても自己PRを、「自己推薦書」であっても志望理由を、何らかの形で入れ込むことになります。

 

志望理由書の役割

AO・推薦入試においては、多くの場合、志望理由書(自己推薦書)が、合否のカギを握ることになります。
理由は2つあります。すなわち、書類選考の軸になる 面接の素材になる、ということです。

 

「書類選考の軸になる」とは?

AO・推薦入試では、通常、志望理由書(自己推薦書)の他にも、さまざまな書類が要求されます。

活動報告書、成績証明書、志願者評価書、自由記述……等々。志望理由書(自己推薦書)は、それらの中から要素を抽出し、一貫したストーリーのもとに関連付け、文章化したものです。

逆に言えば、志望理由書(自己推薦書)で明確なストーリーを提示することによってはじめて、断片的な書類に意味が与えられるのです。したがって、多くの場合、志望理由書(自己推薦書)の出来不出来が、書類選考の合否に直結します。

実際、洋々の大学インタビューにおいても、多くの教授・准教授から、「志望理由書(自己推薦書)を読んで、それが一定の水準をクリアしている場合のみ、他の書類も吟味する」という旨のコメントが得られています。

 

「面接の素材になる」とは?

面接は、一般的には、志望理由書(自己推薦書)の記述に沿って行われます。

そもそも、面接は、書類審査で興味を持った受験生と実際に会い、質疑応答することによって、その能力や可能性を見極めようとするものです。

したがって、面接官は、事前に志望理由書(自己推薦書)を読み込んで、疑問に思った点やより詳しく聞いてみたい点などについて、さまざまな質問を投げかけてきます。受験生の真意を確認したり、知的な瞬発力を測ったりするために、時には受験生が泣き出してしまうほどに、意地の悪い突っ込みが行われることも珍しくありません。

もちろん、こうした類の質問であっても、面接の対策をしっかり行っておくことで、適切に切り抜けることができるようになります。しかしながら、それ以上に、志望理由書(自己推薦書)を作成する段階で、面接で答えにくい質問をされないよう、盛り込む内容を吟味しておくことが重要になります。

基本的には、「突っ込まれて困ることは、はじめから書かない」のです。また、逆に、上級者向けのテクニックとしては、「あえて突っ込みどころを残しておいて、それに対して切れ味鋭い回答を用意する」という方法もあります。

いずれにせよ、志望理由書(自己推薦書)は、面接を有利に運ぶための布石としての側面も持っていることは、強く意識しておく必要があります。

 

志望理由書に盛り込むべき要素

上述の通り、志望理由書は、「自分が、なぜその大学に入りたいのか?」を、自己推薦書は「その大学が、なぜ自分を入れるべきなのか?」を、説明する文書です。したがって、いずれも「自分と志望校とのかかわり」を適切に示すことが必要になります。

では、どうすれば、「自分と志望校とのかかわり」を適切に示すことができるのでしょうか?

まずは、「自分」がどんな存在であるのかを明らかにしなければなりません。そのうえで、今度は、その「自分」に対して「志望校がどのようなかかわりを持つのか」を、具体的に示すことになります。

 

「自分」とは?

「自分」とは、端的に言えば、① 「過去の自分」、② 「現在の自分」、③ 「未来の自分」の集合体です。より具体的には、

①過去の自分

  • これまでの人生において、自分はどんなことを経験してきたのか?
  • どんなことに取り組み、どんな実績を上げてきたのか?もしくは、どんな失敗をしてきたのか?
  • そして、そこからどんなことを考え、学んできたのか?

②現在の自分

  • ①を踏まえて、現時点で、自分はどんな人間なのか?
  • その個性、たとえば、持ち味、能力、適性、資格、性格、関心、問題意識はどんなものなのか?
  • 何が好きで、何が嫌いなのか? もしくは、何が得意で、何が苦手なのか?

③未来の自分

  • ②を踏まえて、この先、自分はどんなことをしたいのか?
  • 数年後には、あるいは、数十年後には、それぞれどんなことをしていたいのか?
  • 残りの人生を通じて何を成し遂げたいのか?
  • 死後にどんな存在であったと、認識/評価されたいのか?

以上の要素を総合したものです。

 

「自分と志望校とのかかわり」とは?

「自分と志望校とのかかわり」は、2つの要素から成り立ちます。
すなわち、「自分が(志望校に)入学する必要性」、「志望校が(自分)を入学させる必要性」です。

自分が入学する必要性

自分が志望校に入学する必要性を示すためには、他の進路、他の大学との差別化を図る必要があります。言い換えると、「なぜ就職、あるいは専門学校を目指さずに、大学に進学する必要があるのか」、また、「なぜ他の大学でなく志望校に入学する必要があるのか」を明確にしなければなりません。
そのためには、たとえば、以下のような要素を盛り込むことになります。

  • A. 未来と現在のギャップ(将来の目標を達成するために、今の自分に足りないもの)を明確にする。
  • B. A.の全部/一部が、志望校においてしか埋めることができない/志望校で埋めるのが最も合理的であることを述べる。
  • C. B.について、具体的な学習計画を有していることを示す。

 
志望校が入学させる必要性

志望校が自分を入学させる必要性を示すためには、他の受験生との差別化を図る必要があります。言い換えると、「なぜ他の受験生でなく、自分を合格させるべきなのか」を明確にしなければなりません。
そのためには、たとえば、以下のような要素を盛り込むことになります。

  • A. 自分が志望校のアドミッションポリシー(求める学生像)に適合した人物であることを示す。
  • B. 大学への貢献可能性、すなわち、「自分を入学させることで、在学中/卒業後に、大学に対してどのようなメリットが生じるのか」を示す。

 

志望理由書を書くための4つのステップ

志望理由書(自己推薦書)を書くためには、基本的には、自己分析、志望校との関連付け、文章化、推敲の、4段階の作業が必要になります。

第1ステップ:自己分析

上述の「自分」、すなわち、「過去の自分」「現在の自分」「未来の自分」を明らかにします。

第2ステップ:志望校との関連付け

上述の「志望校とのかかわり」、すなわち、「自分が入学する必要性」「志望校が入学させる必要性」を明らかにします。

第3ステップ:文章化

第1、第2ステップで得られた要素を取捨選択し、相互に関連付けることで一貫したストーリーを構築し、制限字数以内でまとめます。

第4ステップ:推敲

第3ステップで文章化したものを複数の人に批評・添削してもらい、より完成度を高めます。

以上の手順を踏むことで、必要最低限の志望理由書(自己推薦書)は完成します。

それほど競争の激しくない大学・学部のAO・推薦入試であれば、これだけでもかなりの確率で合格レベルに到達します。

 

より完成度を高めるためには?

国公立、早慶、MARCHといった上位校に挑戦する場合は、もしくは、より確実に合格したい場合は、上記の1~4のステップを、より高い精度で行うことが必要となります。

第1ステップ:自己分析

「自分」とは、自分にとって当たり前の存在であり過ぎるため、その長所や短所を正確に把握することは困難です。自分で短所であると思っていたことが実は大きな強みであったり、長所を誤解していたりすることも珍しくありません。

そうした失敗を避けるためには、他の人との対話を通じて、自分の長所や短所を客観的に指摘してもらうことが重要となります。さらに、より適切な分析を行うためには、その対話の相手は、両親や友人、学校の先生ではなく、自分とは一定の距離があり、かつ、面接の経験が豊富な人であることが望ましいです。

第2ステップ:志望校との関連付け

志望校のオープンキャンパスに参加したり、アドミッションポリシーを調べたり、といった程度のことであれば、ほとんどの受験生がやっています。

したがって、さらなる差別化を図るためには、志望校に関するより具体的な情報を入手することが必要となります。ネットを検索したり、シラバスを熟読したり、教授とコンタクトを取ったり……。

さまざまな方法がありますが、最も効率がよいのは、志望校に現に在学している人から話を聞くことです。そうすることで、授業や研究会の具体的な内容から教授の去就に到るまで、生の情報を手に入れることができます。

第3ステップ:文章化

優れた志望理由書(自己推薦書)を書くためには、小論文、作文、両方のスキルが必要となります。すなわち、「自分の考えを論理的、説得的に提示する」技術、「読み手の興味を誘導し、退屈させずに最後まで読ませる」技術が要求されます。

文章化の作業に入る前に、一通り、上記のスキルを習得しておくと、作業の効率が上がり、かつ完成度も高くなります。さらに言えば、早い段階で、そうした基本的な文章の書き方を身につけておくことで、以降の小論文の対策も楽になります。

第4ステップ:推敲

単に文章表現に手を加えるだけでなく、より自分をアピールできるよう、文章をブラッシュアップしていくことが重要です。
可能であれば、面接経験者や志望校の在学生にも読んでもらい、批評/添削してもらいましょう。

ただし、その全てを受け入れる必要はありません。①で把握した「自分」を強く意識し、その軸を揺るがさない範囲で取り入れられるアドバイスのみ、利用してください。大学が求めているのは当たり障りのない「大人の文章」ではなく、多少荒削りであっても「若者らしい文章」であることを忘れてはいけません。

 

「どうしてもAO・推薦入試で合格したい」方に

以上に記した理解し、実践していただければ、上位校であっても、かなり高い確率で合格することができます。
ただ、何らかの事情により上記を実践できない、しかしながら、何としてもAO・推薦入試で合格したいという方は、洋々の「AO入試・総合コース」の利用を検討してみてください。

洋々の「AO入試・総合コース」には、これまでに述べてきたような作業を、より効率的に、かつ、より高い精度で行うための仕掛けが凝縮されています。より具体的には、洋々の「AO入試・総合コース」は、基本的には、以下のような流れで、志望理由書(自己推薦書)の作成を進めることになります。

AO・推薦入試 志望理由書対策

洋々の「AO入試・総合コース」は、渋谷本校での受講に加えて、Skype(インターネットを利用したテレビ電話)を利用した、遠隔地での受講も可能です。

洋々では、渋谷本校で無料の対策説明会を開催するとともに、プロフェッショナルによる無料の個別相談を随時、受け付けております。

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