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高校推薦入試とは 

多くの高校の入試において一般入試のほか、推薦入試(自己推薦入試)という入試制度が用意されています。推薦入試ではスポーツや文芸活動などの実績を問うものと思われがちですが、実はそれだけでは合格に至らないケースもままあります。逆に、しっかりと推薦入試制度を理解して受験することで、華々しい活動実績がなくとも合格に結びつけることが可能です。以下で高校推薦入試の基本的な事項を見ていきましょう。


推薦入試と自己推薦入試の違い

一般的に学校長の推薦が必要なものが推薦入試、必要のないものが自己推薦入試となります。しかし、どうちらも各高校の定める出願資格を満たせば出願できるうえ、出願書類や面接などを通じて評価を行うなど本質的な違いはないと言えます。(本記事では以降まとめて「推薦入試」と表記します。)

学校長推薦の必要な推薦入試はもちろんのこと、必要のない自己推薦入試であっても原則第一志望であることが出願の条件となるため、基本的には推薦入試の併願はできないものとなっています。

推薦入試のスケジュール

推薦入試は一般入試よりも早く、1月中旬~1月下旬に実施されることがほとんどです。日程が早い分、合格した場合はそれだけ早く入試を終えられるというメリットがありますが、もし不本意な結果となった場合、その後に控える一般入試に向けてすみやかに気持ちを切り替えていく必要があります。

また、推薦入試にも相応の準備時間が必要であり、入試直前期の12月~1月にかけては一般入試対策と合わせてスケジュールがタイトになりがちです。そのため推薦入試に向けても可能な限り早い段階からの準備をおすすめします。

推薦入試の流れ

1段階選抜と2段階選抜の高校があります。まず、2段階選抜は1次選考として書類選考を行い、通過者のみ面接試験や作文試験といった本試験(2次選考)に進むというものです。一方で、1段階選抜では出願者全員が面接試験や作文試験などの本試験を受験できます。

どちらの方式が良いということはありませんが、例えば面接の得意な受験生が2段階選抜の推薦入試を受け、書類選考で不合格となってしまうのはもったいないため、どちらの選抜形式を採用しているかも志望校選択時のひとつの判断材料と言えます。

出願書類の内容は?

受験生は出願の際に数種類の書類を作成し、提出する必要があります。
高校により必要な書類は異なりますが、主なものとして

  • 志望理由書
  • 活動記録とその証明
  • 調査書
  • 学校長の推薦状
  • 志願者をよく知る者による紹介文

などがあります。これらのなかには中学校に作成を依頼するものも含まれますので、受験を決めたら早めに担任の先生に相談してください。出願書類はそれ自体が選考の材料となるほか、面接でも書類内容をもとに質問がされるので、書類作成の際には面接を見越した準備が必要となります。

本試験(2次選考)の内容は?

主な試験内容として

  • 面接
  • 集団討論
  • 作文または小論文
  • 学科試験(英国数)

などがあります。
面接+どれか1試験という組み合わせが多いですが、面接+集団討論+作文など3種類の試験を課す高校も存在します。高校により大きな違いがありますので、募集要項での確認および情報収集が重要です。

推薦入試では何が重視される?

まず、高校が推薦入試を実施する意図として、学力試験のみでは測ることのできない多様な特長をもった生徒を採りたいというものがあります。しかし、その中でも重視する点については高校によって傾向が異なります。スポーツや文芸活動等における大会成績を重視する高校もあれば、こうした実績がなくとも、日々の活動の中での成長や学びを評価する高校もあります。志望校選択の際にはこうした傾向と自身の強みを照らし合わせて選択する必要があります。

一方で、どの高校においても高校でどんなことをしたいのか、そこでの学びを活かしてどんな将来を築いていきたいのかといった目的意識は重視されるポイントです。その高校を志望する理由とも言えるため、論理的かつ具体的に説明ができるように準備しておきましょう。


一口に推薦入試といっても高校により制度や評価の観点が異なります。まずはこれらを知ることで効果的な準備が行えるほか、自分に合った志望校選択が行え、合格の可能性を高めることができます。
情報収集は各高校のホームページだけでなく、学校説明会の個別相談を利用したり、推薦入試に詳しい塾で質問することをおすすめします。早めの動き出しで憧れの志望校へのチャンスを広げてみてはいかがでしょうか?