【解説】早稲田大学高等学院 自己推薦入試の全体像
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早稲田大学附属の男子校である早稲田大学高等学院(以下、早大学院)には一般入試のほかに自己推薦入試という入試制度が設けられています。
自己推薦入試は学業面だけでなく、中学時代の活動内容や物事に対する取り組みの姿勢、高校入学後の計画などについて総合的な評価を行う入試制度です。
自己推薦入試だけで約100名という募集枠が設けられており、早大学院を目指す方であれば是非とも挑戦したい入試となっています。
本記事ではこの早大学院の自己推薦入試について解説します。
目次
早大学院 自己推薦入試の概要
早大学院 自己推薦入試の特徴
早大学院の自己推薦入試は「豊かな発想を持ち、幅広い視野から問題を捉え、解決に導くことのできる能力を自ら開発しようとする意欲」をもつ生徒の受け入れを目的に、1998年度から実施されています。
より具体的には、自己推薦入試を通じて以下のいずれかに該当する生徒を求めています。
- 学問・勉学を大切に思い、日々の勉学において自己の進歩や新たな発見に喜びを見いだせる生徒。
- 自ら興味の対象を持ち、それに打ち込み、学業との両立に積極的に取り組むことのできる生徒。
- グループ活動に進んで参加してリーダーシップを発揮できる生徒。
選考では物事に対する取り組みの姿勢や高校入学後の目的意識を重視する傾向にあり、スポーツや文化分野における大会・コンクールでの華々しい活動実績がなくても合格可能なことが特徴です。また、評定についても下限の40であっても合格可能です。
選考は書類と面接により行われ、筆記試験は課されません。出願書類による事前の選考はなく、出願した者は全員面接試験を受験します。
出願書類の記述量の多さと30分という面接時間の長さが特徴で、受験生一人一人の人物像についてしっかりと評価が行われる入試内容となっています。
入試倍率は一時期と比べると上昇したものの、近年は2.5倍前後となっています。
出願資格
募集 人数 |
評定 要件 |
欠席 日数 |
その他要件 | 選考 |
---|---|---|---|---|
約100名 |
3年生2学期 合計40以上 |
合計30日以内 | 特になし | 書類 面接 |
選考日程
郵送出願期間:2021年1月15日(金)~1月16日(土)【締切日消印有効】
↓
試験日:2021年1月22日(金)
↓
合格者発表日:1月23日(土)
↓
入学:4月
出願書類
出願には各種出願書類の提出が求められます。ここでは特に重要な書類に絞って解説をします。
出願者調書[1][2]
出願書類の核となるのが「出願者調書[1][2]」です。以下の9つの質問で構成されています。
- あなたは、中学時代を通して、どのように人間的成長をしたと思いますか。
- あなたのものの見方や考え方に大きな影響をおよぼした事柄や体験の内容を記してください。
- あなたの長所をあげ、それをどのように活かしていきたいかを記してください。
- この1年間に起こった社会的出来事のうち、特に関心を抱いた事柄とその理由を記してください。
- これまで積極的に取り組んだ学校行事、部活動、社会活動、創作活動などの体験を具体的に記してください。
- 中学時代に学んだ教科のうち、特に関心を抱いた教科とその理由を記してください。
- 学校の教科以外で、特に関心を抱いて取り組んでいる学習があれば記してください。
- 最も興味深く読んだ本を順に2冊あげ、どういう点が興味深かったかを記してください。
- 高等学院入学後に取り組みたい事柄について記してください。
それぞれの質問に対し具体的なエピソードを交えて記述するとともに、さまざまな側面について伝えるために質問ごとになるべく違う事柄を取り上げるようにしましょう。
面接では出願者調書[1][2]に記載した内容に関する質問が中心となります。記載内容の背景にある考え方などについて踏み込んで聞かれるため、書類作成の段階から面接での“つっこみ”を想定して内容について深く考えておく必要があります。
活動記録報告書
中学時代の学校内外の活動、大会・コンクール等での成績、所得した資格・技能について記載する書類です。しっかりとその活動のアピールポイントが伝わるような書き方の工夫が必要となります。
活動内容や資格について証明する書類がない場合でも記載は可能です。
活動記録報告に関する資料
「活動記録報告書」に記載した「活動成績」「上記以外の特筆すべき活動記録」「資格等」について、それらを証明する書類を提出できます。
賞状や資格の証明書のコピーをA4サイズに統一し提出するのが一般的ですが、トロフィーや作品などは写真を撮ってA4の台紙に張って提出することが可能です。
個人面接
面接は個人面接で、時間は30分間です。
面接時間が長くなるほどその場しのぎの回答は難しくなるため、一貫性のある受け答えができるよう自らの考えを固めて臨む必要があります。
面接では答えを暗記して臨むのではなく、その場でのコミュニケーション(対話)を意識することで高評価につながります。
そのためにも、出願後も書類の内容についてしっかりと自分の言葉で語れるよう考えを深めておくことが重要です。
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