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6月中旬、都立八王子東高校(以下、八王子東)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

説明会当日は会場に用意された座席がぎっしり埋まるほどの塾関係者が集まっていました。

学校概要

初めに校長先生より学校の概要のお話がありました。
校長先生は八王子東の説明に入る前にそもそもの高等学校の役割について定義をしました。それは自己実現を進めて行く場であり、自己実現のための能力を身につけさせる場であるという考えです。
特にこれからの時代は少子高齢化、グローバル化、絶え間ない技術革新、感染症や自然環境への対応が進み、社会や職業の在り方が再定義されていくという考えに基づいて教育活動を行っています。
このような背景を元に八王子東では時代を先取りした教育実践を行ってきました。その特徴は探究型学習にあります。
学校の特色は進学指導重点校であること、海外学校間交流推進校であること、そして海外大学への進学を推進する「GE-NET20」の取り組みです。
また授業改革も行われており「考えさせる授業」を実践すべくアウトプットの場面を多く設けられています。すなわち、知識や論理・発想を活用することを前提にした授業が行われています。

多摩地区の教育を担う学校として、時代を先取りする教育や特色ある教育を通じて高校卒業後に伸びる教育の構築がなされています。

探究部より

続いて探究型学習についての説明がありました。
八王子東の探究型学習は「変化するグローバル社会で活躍できる力の育成」を目的としています。
校長先生のお話にもあったように全国的に探究型学習が推し進められるより前から実施していた経験や知見の蓄積を生かすように授業は展開されています。
その内容はコンテスト等での受賞ではなく、探究のプロセスを学ぶことを目指しています。
そして、1年生と2年生の時に必修となる科目です。
1年次は型の習得を重視します。問いを探して、問いをさらに「拡げ」て、さらには他の要素と「つながる」プロセスを体験しながら学んでいきます。
2年次は興味や関心に従って探究を行うチーム(ゼミ)に分かれます。特徴的なのはチームを創るところから始まる点です。また、夏休み等の期間限定の集中授業ではなく週1回授業が実施されることから考える続ける環境が用意されていると言えます。
2年生はそれぞれが探究する課題を設定するのですが、これが一番難しく、同時に自分の関心を最も深める機会となるようです。

教務部より

続いて入試の振り返りと教育課程についてのお話がありました。

入試の振り返り

まずは入試の振り返りです。
一般入試についてですが、倍率は増加傾向にあります。
また試験問題は国語、数学、英語が自校作成問題となっており、受験生全体の平均点が60点になることを目指して作問されています。
そして、理科と社会は都立共通問題が出題されており合格者はこれらの教科で90点台を得点する傾向にあります。
受験生へのメッセージとして、自校作成問題は平均点を取れるようにして、理科と社会は全範囲をくまなく復習し、過去問を多く解くことで不得意科目を克服してほしいという言葉が挙げられていました。

推薦入試についてですが、その配点は調査書点(内申点)が500点、小論文点が400点、面接点が100点の合計1000点満点の選考となっています。
また、2022年度入試で差がついたのは小論文の出来でした。

教育課程

1,2年生の時にいわゆる文系・理系の選択はありません。3年生の時に選択科目が設置されています。
そしてすでに説明のあった探究型学習ですが、興味や関心を追いかける科目単体の魅力もありながら、複数の科目とリンクしながら行われています。1年次には「英語探究」があり、2年次には「国語探究」があり、探究型学習の学びを応用しさらに深めていきます。
また定期試験は思考力を問うことを大切にしており、記述の問題が中心となっています。

所感と2023年度推薦入試に向けて

所感

探究型学習を中心に教育の独自性を打ち出している学校であるという印象です。
また、「活動しておしまい」とする「打ち上げ花火」的な学習というより、体系立った学びの方法が確立されています。さらには複数の科目ともリンクするカリキュラムが組まれていることから、総合的に探究型学習の学びが深められるようになっています。

2023年度推薦入試に向けて

すでに述べたことですが、ここでもう一度八王子東の推薦入試の配点を確認しましょう。
・調査書点(内申点)500点
・小論文点400点
・面接点100点
合計1000点満点
こうしてみると、調査書点(内申点)の比重もさることながら、試験場で行われる小論文点の比重の高さが確認できます。

八王子東の小論文は、60分で大問2問が課されます。いずれも与えられた資料を読んだ上で解答をする形式です。そして、1問目が資料を読み取り300字程度で要約をする問題、2問目が資料に対して500字程度で論述する問題となります。
ここで過去に出題された問題を参照してみます。
2022(令和4)年度の入試問題は公開待ちですが、2021(令和3)年度入試が公開済みですので内容を振り返ります。
その1問目では「国際貧困ラインに基づく地域別貧困層」のデータをまとめた表の他、開発途上国の状況に関連した資料が3つ提示されています。そして、それらを踏まえて国際社会が取るべき姿勢が問われました。
2問目ではA4版1枚に収まる分量で、2つの文章が記載されています。その双方の内容に触れながら「発見」をテーマに受験生の考えを述べる問題です。

面接は受験生一人に、12分間程度行われます。配点の比重から見ると小さく見える面接ですが、2022年度入試の全受験生の面接における得点の幅を見てみると一番高く得点した人と低く得点した人の差は最大で64点(配点は100点)となっています。
ここから分かることは、試験当日のパフォーマンス次第では得点が大きく異なるということです。

上記を踏まえたとき、まず小論文では複数の資料や文章を正確に読み取るための訓練が必要です。また複数の資料の共通点を見出すことを求められることもあることから、日常的に自分なりに物事に考察をしていく姿勢も大切です。
さらには、読み取ったことを相手が理解し易いように順序だてて記述する力も必要です。そして、スピード感も欠かせません。
面接においては、出願時に作成する「自己PRカード」が質問の元となります。内容は、八王子東への志望動機、中学校での活動、将来の展望の3つが中心となりますがこれらを一貫したストーリーで語れるように、自分なりの思いのこもった言葉で表現できるようにしておく必要があります。

小論文も面接も、即席で準備ができる内容ではありません。できるだけ早めに準備を開始してこれまでに培ってきた経験や考え、力を余すことなく発揮できるようにしていくことが大切となるでしょう。

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私達洋々では八王子東・推薦入試に向けて一貫した準備を行う講座をご用意し、単なる「先生」ではない各界のプロフェッショナルが、マンツーマンでサポートをしております。
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