慶應義塾ニューヨーク学院:「Rolling Admissions」の概要
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この記事では慶應義塾ニューヨーク学院(以下、慶應NY)で新しく導入された入試「Rolling Admissions」の概要をお伝えします。
日本では春の気配が高まっていますが、これから中学卒業後の具体的な進路を考える皆さんにとっては準備をし始める時期になってきました。入試の概要を理解しながら、どのような準備をしていくべきか。その素材を集め、ご自身と照らし合わせながら良き進路選択につなげていきましょう。
慶應義塾ニューヨーク学院とは
入試の内容に触れる前に慶應NYとはどのような学校なのか見てみましょう。
慶應義塾ニューヨーク学院(高等部)は、日本の有名私立大学である慶應義塾大学が慶應義塾一貫教育校として、海外在住の日本人家族のニーズを受け、1990年に開校されました。
慶應義塾創設者である福澤諭吉の精神を受け継ぎ、バイリンガルでバイカルチュラルなカリキュラムを通じて、21世紀を担う国際的なリーダーに育てる努力をしている個性的な私立学校です。
「Rolling Admissions」の概要
慶應NY校では例年、9月を皮切りに年3回の生徒募集が行われてきました。それに加えて新設されたのがRolling Admissionsです。
Rolling Admissionsの趣旨
Rolling Admissionsの趣旨が学校HPではこのように記されています。
「英語力のみならず学力も高く、日本国外において卓越した志を有する子女が、 本学院にグローバルかつアカデミックな影響を与えることに期待して新設された制度です。」
出願資格
出願資格は以下の通りです。
① 本学院の一般の入試における出願資格を満たしていること。
② 3年以上日本国外に在住していることが望ましい。
③ TOEFL iBT のスコアが 80 点以上(または、それに準ずる英検、TOEIC、IELTS 等の英語資格試験で同等のスコア)を取得していることが必須である。ただし、Home Edition は不可とする。なお、下記(a)(b)の条件をともに満たす場合は、これらの英語資格試験の受験は免除される。
(a) 日本国外に 3年以上在住している。
(b) 在籍校にて ESL/ENL もしくは同等の英語教育支援プログラムを受講していた者が、
受講修了後から 2年以上経過している場合。
④ 以下の Standardized Test の点数を取得していることが強く推奨される。
SSAT / ISEE / PSAT (8-9、10) / SAT (Reasoning Test) / ACT
英語力のみならず学力も高く、日本国外において卓越した志を有する子女が、
本学院にグローバルかつアカデミックな影響を与えることに期待して新設された制度です。<注意事項>
・入試年度につき Rolling Admissions 制度での出願は一度のみ認められます。
・一般入試(秋季アドミッションズ、春季アドミッションズⅠ、春季アドミッションズⅡ)との併願は可能です。ただし、いずれかで合格した場合、他方は取り下げていただきます。
・筆記試験は免除されます。
慶應NY「一般の入試における出願資格」
上記にある「一般の入試における出願資格」は以下の通りです。
2. 出願資格
1) 第 9 学年に出願できる者は、希望する入学年の前年 12 月末日時点において、日本国内または日本国外の学校(日本人学校含む)で学校教育の 8 年目の課程または 9 年目の課程に在籍し、希望する入学年の 8 月末日までに同課程を修了している、または修了見込みであること。
*8 年目の課程とは日本の中学 2 年生の課程に相当し、9 年目の課程とは日本の中学 3 年生の課程に相当します。
2) 第 10 学年に出願できる者は、希望する入学年の前年 12 月末日時点において、日本国内または日本国外の学校(日本人学校含む)で学校教育の 9 年目の課程または 10 年目の課程に在籍し、希望する入学年の 8 月末日までに同課程を修了している、または修了見込みであること。
*10 年目の課程とは、日本の高校 1 年生の課程に相当します。
出願の時点で上記に規定されている学年の課程を修了していない(修了見込みである)場合は、本学院から入学許可を受けた後に、同課程を修了したことを証明する書類を在籍校からご提出いただきます。入学年の 8 月末までに同課程を修了できなかった場合、または、修了証明書が提出されなかった場合は、入学許可が取り消されます。
(慶應NY 募集要項より)
出願時期
2023 年 1 月 5 日(木)~2023 年 5 月 31 日(水)
(2024 年度入試以降は 9 月 1 日∼5 月 31 日となります。)
年3回行われる生徒募集と比べて、期間が長いのが特徴と言えます。
出願書類
・上記「出願資格」の③、④
・エッセイ(日英どちらの言語でも可)
・第 7 学年以降に在籍した全ての在籍校からの書類(一般入試の出願書類に準ずる。)
選考方法
ステップ1:書類審査
ステップ2:面接(ステップ1を通過した出願者のみ)
英語、日本語を交え 20~30 分(出願者の在住地に応じて対面または Zoom で実施)
合否発表 ステップ1(書類審査)の後、ステップ2に進むかどうかを書類受理後約 2 週以内に通知します。ステップ 2 の最終合否結果は面接終了から約 2 週間以内に通知します。
エッセイについて
複数ある出願書類の中でもその中核をなすものであり、作成に自由度があるのがエッセイです。ここでエッセイの内容を確認してみましょう。
使用言語
日本語もしくは英語での記入です。
分量
3つのテーマについてA4版2枚を使って記す書式となっています。
日本語表記で換算した場合、テーマ1と2はそれぞれ400字程度、テーマ3は800字程度であり合計すると1600字程度です。
テーマ(※テーマは年度ごとに変更の可能性があります)
1.What do you expect to gain from your experience at Keio Academy of New York?
2. Think of your most valued possession and explain why it is so important to you.
3. Describe and explain three things you would change about your school.
「慶應義塾ニューヨーク学院で経験したいこと」、「自分の持つ側面の中で最も重要だと考える部分とそう考える理由」、「自分の学校において変化させたい3つの事柄を説明する」が直近で指定されたテーマでした。
サンプルはこちら
日本の高校推薦入試の中でも最大級のボリュームが課せられているエッセイです。なおかつ、その設問も抽象的であり書く内容は自由度が高いです。これまでの経験、考えてきたこと、大切にしていること等を余すことなく慶應NY校に伝えるためには時間に余裕をもって熟考に熟考を重ねて準備をしていくことが大切になりそうです。
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私達洋々では慶應NYの入試に向けて一貫した準備を行う講座をご用意し、単なる「先生」ではない各界のプロフェッショナルが、マンツーマンでサポートをしております。
また、無料の個別相談も随時行っております。より本人の持ち味を活かした形でこの入試に臨みたいとお考えの方はぜひお問合せいただければと思います。
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