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9月下旬に早稲田大学高等学院(以下、早大学院)では学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

校長挨拶

最初は校長先生からのご挨拶でした。校長先生からは説明会に来ている参加者の人たちに持っていてほしい視点、進路を選択するときに意識して欲しい視点が紹介されました。
その視点ですが、
・大学の附属が自分にあっているのか?
・大学受験をしない高校生活をどう捉えるか?
・早大学院はいわゆる文文系科目も理系科目も学ぶが、文系理系を分けるとはどういうことなのか?
・大学の受験勉強は学部や大学院での学びに連動しているか?
・早稲田なのか、慶應なのか?
・早稲田も慶應も「独立」を大切にしているがそこに何を見出すか
・早大学院は自分でやらないと、「ゲームオーバー」する学校だがどのように高校生活を過ごそうとしているのか
・早大学院のことを知り、他校としっかり比較して決めてほしい
というものでした。

学校の概要と入試

続いては入試担当の先生から学校の概要と入試についてのお話がありました。

学校概要

早大学院は中等部と高等部からなる男子校です。自由でおおらかな校風が特徴であり、第二外国語は3年間必修です。
早稲田大学への推薦枠は、早大学院の卒業生の数に対して余裕のある数が割り当てられています。また、大学の附属校であることから詰め込み式の受験勉強からは解放されますが、自ら考えて課題を設定し探究する姿勢が求められます。
また大学の施設の利用や正規授業の履修が可能です。例えば「アントレプレナーシップセンター」の活用を通じて起業家精神の育成を目指しています。ビジネスプランコンテストに早大学院の生徒が参加していますが、受賞歴もあります。
教育課程関連ですが、「総合的な探究の時間」では少人数のゼミ形式で卒業研究を行います。
また自由選択科目は33種類あります。
外国語教育は実践的に行われており、アウトプットを重視しています。
課外活動関連ですが、留学は1年間留学しても3年間で大学へ進学できるプログラムもあります。またプロジェクト活動は生徒が自主的に立ち上げることがあります。すでに行われている活動は教育、環境、附属連携、ディベートに関するものがあります。

入試概要

入試についてですが、自己推薦入試は定員が100名です。
この入試で問うていることは「どんな能力があるか?」、「何に興味を持っているのか?」、「入学したらどんなことがしたいか?」の3点です。

学院生の声

最後は在校生たちからの発表でした。
一人目の生徒は夏休みにドイツへ短期留学をしたのですが、ドイツ語履修をしている人が100人以上いる中での若干名として選ばれたそうです。
また早大学院は没頭できるものを見つけた時、それに熱中できる環境があることに特色があります。
二人目の生徒は文化祭で人気のコンテンツ開催に貢献し校内で受賞するに至ったそうです。
早大学院の授業ですが、先生方は学会で発表するようなプロフェッショナルであり、大学に負けないような授業が受けられます。

所感と2025年度推薦入試に向けて

所感

自由な校風で知られる早大学院ですが、冒頭の校長先生のお話は端的に考えるべき視点が来場者に渡される内容でした。キャンパスでの3年間を活かすのは生徒自身の姿勢と考え、そして行動である―説明的ではないお話から、生徒が自分自身で判断することを重視する学校の雰囲気が伝わる説明会でした。

2025年度推薦入試に向けて

早大学院の自己推薦入試の内容を確認していきます。

自己推薦入試の概要

自己推薦入試の出願における評定要件は、中学3年次第2学期の成績が40以上となっています。その他の出願要件は「3年間の欠席合計が30日以内」以外特にありません。
評価の観点は、大会やコンクールなどでの実績よりも、活動に対する取り組みの姿勢や考え方、入学後の目的意識が重視される傾向にあります。

30分間という長い個人面接が特徴で、一人一人の人物像をしっかりと見る試験内容となっています。出願書類をしっかりと作り込むのはもちろんのこと、面接の出来が合否を分ける重要な要素となります。

選考方法

選考方法は出願書類および個人面接とされています。
書類審査等による一次選考はなく、出願した場合全員が面接を受験できます。

出願書類のポイント

出願書類の中核となるのが「出願者調書」です。またこの書類が早大学院・自己推薦入試の合否を分けるカギと言っても過言ではありません。
質問自体は極めてオーソドックスなのですが、現在のこと、将来のこと、これまでのこと、早大学院のことと、様々な方向から9つの質問の形で投げかけられます。
しかも、A3サイズの紙2枚に亘って記入が求められるため、中学生にとっては相当な分量になります。
私たち洋々では、大学のAO・自己推薦入試のサポートも行っていますが、大学を合わせても、早大学院の出願書類のボリュームはトップクラスだと思います。
質問項目は以下の9つです。質問によってスペースの大小はありますが、A3サイズの紙2枚に亘っていますので、全体では相当なボリュームになります。
文章を書きなれていない受験生にとっては「紙にインクを乗っける」レベルの表面的な文章を書くだけでもそれなりに大変かもしれません。早大学院が「欲しい」と思うレベルの文章にするのにはなおさらです。

出願者調書の質問項目
1. あなたは、中学時代を通して、どのように人間的に成長したと思いますか。
2. あなたのものの見方や考え方に大きな影響をおよぼした事柄や体験の内容を記してください。
3. あなたの長所をあげ、それをどのように活かしていきたいかを記してください。
4. この1年間に起こった社会的出来事のうち、特に関心を抱いた事柄とその理由を記してください。
5. これまで積極的に取り組んだ学校行事、部活動、社会活動、創作活動などの体験を具体的に記してください。
6. 中学校時代に学んだ教科のうち、特に関心を抱いた教科とその理由を記してください。
7. 学校の教育以外で、特に関心を抱いて取り組んでいる学習があれば記してください。
8. 最も興味深く読んだ本を順に2冊あげ、どういう点が興味深かったかを記してください。
9. 高等学院入学後に取り組みたい事例について記してください。

「なんだ、この程度の質問か」と感じる方も、「結構深いなー」と感じる方もいるでしょう。ですが、早大学院が見極めたいと思っていることの核心がこれらの質問に込められています。質問を一つ一つ、一語一語かみしめながら、出来る限り時間をかけて丁寧に、自分の「回答」を紙面にしたためたいものです。

個人面接

早大学院の自己推薦入試は、筆記試験を一切課さずに合否を決める入試であるため、面接もかなり丁寧に行われます。具体的には、受験生1人に先生3人がついて、30分の個人面接が1回だけ行われます。この中で人によっては一定時間で自己紹介をさせられるケースもあります。
言うまでもなく、面接の素材となるのは出願者調書を中心とした出願書類になります。
入試の面接というと、先生方もかしこまって「志望動機を教えてください」「なるほど。では得意科目は何ですか」「なるほど。では趣味は何ですか」「なるほど。尊敬する人は誰ですか」…といった一問一答形式の面接をイメージされる方も多いでしょう。
しかし、早大学院の面接はこうした形式的、表面的な面接とは全く異なります。もっとフランクな言葉で質問は投げかけられますし、質問の答に対して二の矢、三の矢が飛んできます。
受験生の本質を見極めるために、出願書類に基づいて文字通り「根堀り、葉堀り」質問が波状的に投げかけられます。
ただでさえ、面接の経験が少ない中学生が、30分間大人3人に囲まれ、次から次へと質問されるわけですから、人によっては「圧迫」と感じる方もいるようです。もちろん空間や場から人が受け取る印象はそれぞれであると思われますが、面接に関わる先生方が受験生の本質を見極めようとしていることの表れと捉えるべきです。
想定問答集を一生懸命用意するような準備は、意味が全くないとは言いませんが、あまり本質的ではありません。出願書類を準備する段階から適切なフィードバックを受けながら、自分の「世界観」を固め、自分の言葉で語れるようにしておけるかが何よりも大切です。

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私達洋々では早大学院・自己推薦入試に向けて一貫した準備を行う講座をご用意し、単なる「先生」ではない各界のプロフェッショナルが、マンツーマンでサポートをしております。
また、無料の個別相談も随時行っております。より本人の持ち味を活かした形でこの入試に臨みたいとお考えの方はぜひお問合せいただければと思います。
受付は個別相談申込ページからご予約いただくか、電話またはメールにて行っております。
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