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9月末に慶應義塾女子高校(以下、女子高)では学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

※慶應義塾女子高校の略称について
慶應義塾内では慶應義塾女子高校を「女子高」と呼ぶことが多いので本記事でもそれに倣い表記しています。

説明会内容

女子高のキャンパスの近くにある慶應義塾大学の西校舎ホールで説明会は行われましたが多くの方が来場し、会場は活気を帯びた雰囲気でした。

校長からの挨拶

最初は校長先生からのご挨拶でした。
この日の説明会は生徒や生徒など、実際に女子高で学ぶ人が中心に据えられており、女子高生活をはつらつと過ごす、そして卒業後の道を生き生きと過ごす、その姿を直接知ってほしいということでした。
女子高の教育理念は「自由・開発・創造」です。慶應義塾の一貫教育校の中で唯一女子だけの高校であり自主性を大切にします。
その原点は「自由」にあります。自由とは豊かな自己発言、自己の発露、相互の関りにおける思いやり、限りない創造を生み出す。だから、真の自由とは何かを深く考えてほしい、その過程で自己実現を熟考してほしいということでした。

卒業生による講演

続いては、卒業生による講演でした。
講演をした卒業生は「三大行事」の一つである「演劇会」について、すべてを手作りし、自分の知らなかった特技を知る、才能を知る機会であると評していました。
また、はつらつと、懸命に過ごした女子高時代の経験がその後の社会で過ごす中での自信になっているとのことです。
女子高の雰囲気は「自由でパワフル」であり、全力でものごとに取り組む人が多いです。そしてパワフルで、多彩な、エネルギッシュな人との出会いを通じて、行事・勉強で得た自信が積み重なり、挑戦する勇気と行動力が身につき、やりたいことは全てやるという信念を持つまでにこの卒業生は至りました。
受験生へ向けたメッセージですが、やりたいことが決まっていても決まっていなくてもよい、決まってからがんばれる舞台が女子高にはある、そして通学時間の長さで女子高進学をあきらめないでほしいと述べ、締めくくっていました。

在校生による学校紹介

その次は在校生による学校紹介でした。内容ごとに担当の生徒が登場し、発表してくれました。
まず学校の雰囲気ですが、まさに「独立自尊」の学校であり、自分で考えて動くことが基本となります。
授業は知識の根本的な理解と活発な意見交換をベースとして、一生モノの学びが得られます。具体的には学問の本質を極めることが大切にされています。
例えば数学の証明では公式同士の関係性を探ったり、歴史では教科書の記述を深堀りしてさらに記述をしたりします。
校章は「ペンは剣よりも強し」という考えを模したものですが、社会に貢献してこそ学問であり、個人の在り方を探る、未来の自分を形づくる学びが女子高にはあるそうです。
行事は各学年で実施される旅行、そして「三大行事」と呼ばれる…クラス単位で公演する演劇会、他学年との交流が促進される運動会、クラブ単位で出展する文化祭である「十月祭(かんなさい)」が代表的なものです。
3大行事それぞれには実行委員会があり、全校生徒の選挙を経てメンバーが決定されます。
生徒が主体となり行事は運営され、縁のなかったことへの挑戦をつうじて自分の開発と創造がされます。
部活動は文化系、体育系を合わせて30を超え多様です。また一貫教育校内での交流も行われています。
参加の自由度は高く兼部も1つの部に専念するのも外部の活動に力を入れるのもそのいずれでも構いません。
また全国大会に進出する部活動も少なくありません。
1日の生活は生徒ごとに多様であり、自分の道を究めている生徒が多く、個性豊かに、充実した生活を送っています。
服装についても詳しいお話がありましたが、節度と品位を守り自分で選ぶことが基本となります。

主事からの説明「教育の概要」

最後は主事の先生(教頭先生)からのお話でした。
クラス編成は入試形式に偏りがないように配慮され、授業は週6日間あります。
慶應義塾大学への推薦ですが、卒業ができればどの生徒も受けることができます。生徒の興味関心と適性に応じて10学部に振り分けられます。ただ、人数制限のある学部が多く、その際は成績が判断材料となります。また他大学の受験は推薦を辞退することとなります。
推薦入試の定員は約30名と、一時期より増員されています。
「女子だけののびのびした学校生活の中で学業・課外活動に積極的に取り組み、互いに切磋琢磨し、独立自尊の精神を実現できる生徒を育てたい」という姿勢を先生方は大切にしています。

所感と2025年度推薦入試に向けて

所感

エネルギッシュに自分のスタイルで活躍する生徒・卒業生の姿が見られました。在学中に数多くの活動に没頭し、持てる力を発揮し続けられる土壌がキャンパスにあることがよくわかる説明会でした。

2025年度推薦入試に向けて

女子高の推薦入試の内容を確認していきます。

推薦入試の概要

推薦入試の出願における評定要件は、中学3年次の9教科の評定が42以上となっています。その他、「理科と社会の評定がともに5である」「2の評定がない」といった評定要件も満たす必要があります。
また、中学3年次の12月末日までの欠席・遅刻・早退の合計数が5以内といった要件もあり、出願時点で高い基準が求められます。
しかしその他の要件は特になく、諸活動への取り組みの姿勢や、入学後の目的意識が重視される傾向にあり、大きな活動実績がなくとも合格可能な入試となっています。出願できる場合はぜひ挑戦したい入試です。

高い基礎力をもつ受験生が多く集まる中で、いかに出願書類や適性検査、面接などで差別化ができるかが重要となります。

選考方法

選考方法は出願書類・適性検査・個人面接を総合的に評価します。
書類審査等による一次選考はなく、出願した場合全員が適性検査や面接を受験できます。

出願書類のポイント

出願書類の核となるのが「入学志願書」です。志望する理由、高校で取り組みたいことついてそれぞれ記述します。
面接ではここに記載した内容について突っ込んで聞かれるため、書類作成の段階からしっかりと考えを深め、納得感のあるものにしておくことが重要です。
また、中学校の先生に記入いただく書類の一つに「活動報告書」があります。中学時代の具体的な活動内容についてはここでしかアピールすることができないため、記入いただきたい内容については先生と事前に打ち合わせておきましょう。
なお「中学生として諸活動に積極的に取り組んだ」ことを証明する賞状・新聞記事・資格認定書などについてはコピーを提出することができます(「資料貼付用紙」)。

適性検査

適性検査の試験時間は例年90分間です。3つの大問で構成され、各大問の中に5科目と時事問題、意見論述などの小問が含まれる総合問題となっています。
独特の問題形式に慣れておくことに加え、日頃から社会の出来事に関心をもち、それに対する自らの意見をもつ習慣を身に付けておきましょう。

個人面接

個人面接の試験時間は15分程度で、入学志願書に関する質問に加え、それとは関係ない独特な質問が多いことが特徴です。
こうした想定外の質問を通じて対応力や柔軟性をみており、普段からいかに自分の頭で考え行動してきたかが問われます。
入学志願書に記載した内容について事前によく確認し、考えを深めておくとともに、どういった方向からの質問についても対応できるよう面接練習を重ねておく必要があります。

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私達洋々では女子高・推薦入試の書類作成から適性検査、面接に至るまで、一貫した準備を行う講座をご用意し、単なる「先生」ではない各界のプロフェッショナルが、マンツーマンでサポートをしております。
また、無料の個別相談も随時行っております。より本人の持ち味を活かした形でこの入試に臨みたいとお考えの方はぜひお問合せいただければと思います。
受付は個別相談申込ページからご予約いただくか、電話またはメールにて行っております。
電話:03-6433-5130(平日1400-2100、土1000-1900。水日祝休み。)
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