都立西高校 塾対象学校説明会レポート2025
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5月下旬、都立西高校(以下、西高)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。
説明会内容
校長挨拶
説明会の最初は校長先生から西高全体に関する説明がありました。
教育の方針
「暗記中心の学習からの脱却」のために、「状況の変化に柔軟に対応できる力」、「新しいものを作り出す力」、「異なる考えや立場の人をまとめる力」の三つを教育で重視しているということでした。
そして教育方針は「文武二道」、「自主自律」の二つに集約されています。これらを様々な具体的な活動に反映させることで「世界に通用する大きな器を持つ人材育成」を目指しています。
学習指導
「授業で勝負」が合い言葉です。疑問を持つことや考える過程を大切にしています。
授業は週5日あり、そのうち3日は7時間授業で、水準が高く、かつ進度は早いということです。また、探求的な学習活動を重視されています。
進路指導
将来を見通した進路指導を行っており、大学進学は自己実現のための手段であるという位置づけです。その結果、卒業生の皆さんの満足度は高いものとなっています。入学後から「進路ノート」の活用を初めとして、大小さまざまな取り組みが行われています。
大学合格実績は堅調です。東京大学・京都大学の合格者数はほぼ例年同様ですが、昨年と比べると若干名増えています。
難関私立も合格者は多数出ていますが、国公立への志望を強く持つ生徒が多いとのことでした。
入学者選抜:推薦入試
2025年度入試ですが、倍率は男女混合で2.77倍となりました。
2024年度の2.95倍より少し倍率が下がりました。
「おすすめ」7ポイント
西高では様々な取り組みが行われており、代表的な7つが紹介されました。
1つ目は「理数研究校」という理科や数学に関する学習を推進する学校に指定されていることです。その為実験やレポート作成が多く行われ、野外実習をする機会も設けれています。
2つ目は「探究活動の推進」です。1年生はグループで活動し、協力してくれた企業が設定したミッションに取り組みます。2年生は個人での取り組みに発展します。
3つ目は「ICT対応」です。全員がデバイスを所持し様々な形で活用しています。
4つ目は「教養教育」です。大学受験に影響するかどうかではなく視野を広げることを重視した教育が行われています。
5つ目は「キャリア教育の充実」です。訪問講義という活躍する社会人の方からお話をしてもらう機会を初め、複数のプログラムを通じて自分の将来に向けた展望を思い描くことができます。
6つ目は「言語能力の向上」です。年25冊の読書をすることが推奨されています。
7つ目は「グローバル化への対応」です。「GE-NET20」という取り組みに参加しています。これは東京都の教育委員会の指定により参加ができるのですが、英語力の向上を目的としています。オンライン英会話、ディベートの実施などを通じて英語運用の4技能を高めていきます。
そして最後に、高校入学までにやっておいてほしいこととして、
・様々な体験をする
・得意分野をつくる
・じっくりと物事を考える(自分の考えをもつ)
・様々な本を読む
・社会に関心を持つ
といったことが挙げられました。
所感と2026年度推薦入試に向けて
所感
「文武二道」と「自主自律」。この教育方針に基づき生徒たちが伸び伸びと学ぶ西高は自然体でありながら活力のある学校に映ります。
2026年度推薦入試に向けて
西高・推薦入試の特徴は選抜における配点にあると考えられます。
その配点は調査書(内申点)360点、個人面接・集団討論240点,作文300点であり、合計900点満点で選抜が行われます。
他校の配点と比べるとその差が明確に分かるのですが、端的に言えば西高の配点は個人面接・集団討論や作文など試験当日に行われる種目に大きく比重が置かれています。つまり、合否を分けるのは個人面接・集団討論や作文であると解釈ができるということです。
面接については、受験生の経験や価値観を言葉に置き換えて十分に伝えきることが必要です。さらには西高が求める生徒の像は明確に定められていることから、その視点と自分自身を照らし合わせることがより受験生の魅力を表現することにつながります。
作文は例年ごく短い言葉が提示され、そこから600字以内で陳述するスタイルが取られています。短い言葉に基づいて記していくからには発想力と論理性が求められます。高校側からも作文について、「どのように考え、どう表現するのか多面的に見たい」という言葉が出ました。
面接・集団討論では、「コミュニケーション能力」、「思考力・判断力・表現力」、「リーダーシップ、協調性」、「出願動機、進路実現に向けた意欲」といった観点で採点が行われます。これらも、作文とはまた違った観点で受験生を多面的に評価するための試験であることが伺えます。
中学校生活を大切に過ごすことは言うまでもなく重要ですが、その上で面接や作文に向けた準備を入念に行いたいものです。情報収集を確実に行い、面接官の先生を前にした時の面接や試験会場で本番を迎える作文で遺憾なく力を出し切ることができるようにしていけると良いでしょう。
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