都立青山高校 塾対象学校説明会レポート2025
高校推薦入試のプロによる無料相談受付中!
無料個別相談を予約する >
6月中旬、都立青山高校(以下、青山高校)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。
説明会内容
校長挨拶
最初は校長先生から学校の紹介がありました。
都立高校内の「進学指導重点校」の一つである青山高校はその立地からスポーツ・文化・芸術の発信地の雰囲気を身近に感じることができます。
高校の大切にしているスクールミッションは教養教育、地域連携、生徒主体、エビデンスに基づく教育活動、グローバルリーダー育成をポイントに置いています。
直近の進学実績ですが、卒業生の85.3%が現役で大学に進学しており、浪人が少ない傾向にあります。特に国公立大学医学部は現役合格者6名、浪人を含めると8名と、近年で最多の実績です。
質の高い授業を行う体制が整っており、国立大学の2次試験の指導は様々な形で十分に行われています。
生徒は「学習・部活動・学校行事 3兎を追う」…つまり、学習・部活動・学校行事のいずれもを大切に取り組んでいて、テストと行事の繰り返しの3年間を過ごしています。部活動も非常に盛んで、運動部:文化部=6:3の割合で多くの生徒が加入しています。
入学者選抜状況等
続いて入学試験に関するお話がありました。尚、男女合同選抜が行われた2025年度の入学者男女比は3:5程度と女子がやや多くなっているということです。
推薦入試についてですが、倍率は4.25倍でした。選考における配点は小論文の配点が大きいことが特徴であり、試験時間は60分間でした。小論文においては課題資料(グラフなどを含む)を正確に読み取り、根拠に基づいて論理的に論を展開する能力が重要視されます。個人的な考えだけでなく、客観的な根拠が求められます。
また、面接は受験生間で大きな差はつきにくい傾向があるということです。
自校作成問題の分析
その後には自校作成問題の分析に関する説明がありました。各教科の平均点は公開されていますが、全問の正答率は公開されていません。 内申点は合格者・受験者ともに「ほぼオール5に近い」生徒がほとんどですが、合格者平均点と受験者平均点については500点満点で約20点前後の差があるとのことです。各教科のボーダーラインは存在せず、総合点で合否が判断されます。
併願校としては、学芸大学附属高校が一番多く、その他、豊島岡、中大杉並などが続いているとのことです。
大学進学状況
説明会の最後は進学の状況についてでした。
直近の卒業生は85.3%が現役で大学に進学しており、浪人が少ない傾向にあります。国公立大学医学部の現役合格者は6名で、浪人を含めると8名と、近年で最多の実績です。医学部に特化したプログラムはありませんが、好成績を収めています。
一方、難関国立大学である京都大学や一橋大学などへの現役合格は苦労しており、課題と認識されています。その背景として、共通テストと国立二次試験の間隔が短かったことや、生徒の真面目さゆえに、国立第一志望の生徒も私立大学の併願対策に時間を割いてしまう傾向があることが挙げられるそうです。今後も、添削指導など最終段階でのきめ細やかな指導を強化していく方針だということです。
早慶・MARCHについては、早稲田大学への進学者が今年度は42名と増加、一方でMARCHへの進学者は減少しています。早稲田大学は共通テスト必須化や文系での数学必須化など入試改革を進め、国立難関大併願者を積極的に取り込もうとしているため、国立大学を第一志望としながらも早稲田に進学する生徒も多数います(上記42名中17名が進学)。
所感と2026年度推薦入試に向けて
所感
「リベラルアーツの青山」を標榜し学校づくりが進められてきましたが、名実ともにその姿をたたえている高校に映ります。入試問題では無為に難解な問題を出題するのではなく知的好奇心を刺激することを目指されています。高校自身も、「自己作成問題があるから」と躊躇している中学生には、「大丈夫、ちょっと頑張れば、教科書の基本的なことを理解していれば対応できる」と背中を押してあげてほしい、と呼びかけています。
また、生徒たちの雰囲気や充実した学校生活が、都立青山高校の一番の「売り」であり魅力です。他の都立高校や私立高校とは異なる雰囲気を持つため、受験生に実際に学校を訪れて在校生や学校の様子を見てもらい、どのような仲間と3年間を過ごしたいかを肌で感じてもらうことを推奨していました。
2026年度推薦入試に向けて
まずその配点ですが、2025年度選抜は合計1050点満点で行われました。その内訳は調査書点(内申点)450点、面接100点、小論文500点の配点です。上記で述べたように小論文点の配点が大きいことが特徴です。
小論文の試験では例年、社会科的な問題と理科的な問題が1題ずつ出題されています。
基礎的な知識を活用して課題を解決する思考力・判断力・表現力を問う、自由度のある解答を求める問題です。
解答をするためには、基本的な知識を十分に蓄えた上で、資料から推測されることを根拠と共に述べられるようしておくことが必要です。また、相手(試験の場合は採点をする先生です)が理解できる論理性の伴った表記も大切となるでしょう。
そしてこれらを制限時間内に書き記すスピードも欠かせません。
一方の面接の試験です。青山高校では求める生徒の像として以下を挙げていますが、これらを視点として評価が行われていると考えることができます。
青山高校は、自立した考えをもって行動するという伝統の下、質の高い授業が展開され、部活動も大変盛んです。したがって、以下の項目に該当する生徒を望んでいます。
1 学習に意欲的に取り組むことができ、極めて優秀な成績の生徒
2 入学後も着実に努力を重ね、将来の進路に対する明確な目標をもつことができる生徒
3 学校行事・部活動・生徒会活動などに積極的に参加し、リーダーシップを発揮できる生徒
4 自分の行動に責任をもち、集団生活のルールとマナーを守ることができる生徒
※ 特に推薦選抜においては、上記1から4までの高い意識をもち、難関国公立大学への現役合格を目指す生徒が望ましい。
上記を踏まえて中学校生活を振り返り、自分の経験を丁寧に把握しましょう。経験それ自体より経験から見出されることが大切です。
小論文も面接も実際に本番で取り組むとなると、想像とは異なり思い通りにならないことも多くあります。
小論文に向けては日頃から基礎知識を整理整頓しておくことと、資料や現象の背景を捉える習慣を持っておくといいでしょう。
また面接に向けては、現在進行形の中学校生活に自分なりの目的や意義を定め、探しながら過ごすことで適切な準備につながっていくことでしょう。
いずれも準備に時間のかかることですので、なるべく早い段階で始めていくことが重要です。
洋々「個別相談」のご案内
私達洋々では青山高校・推薦入試に向けて一貫した準備を行う講座をご用意し、単なる「先生」ではない各界のプロフェッショナルが、マンツーマンでサポートをしております。
また、無料の個別相談も随時行っております。より本人の持ち味を活かした形でこの入試に臨みたいとお考えの方はぜひお問合せいただければと思います。
受付は個別相談申込ページからご予約いただくか、電話またはメールにて行っております。
電話:03-6433-5130(平日1400-2100、土1000-1900。水日祝休み。)
Eメール:you2_info@you2.jp
お気軽にご相談ください。
また、もしご関心がありましたら「洋々の高校推薦対策」もご覧になってください。
