早稲田大学高等学院・自己推薦入試の出願書類その3:出願者調書
おはようございます。洋々のテリーです。
昨夜の嵐から一転、今朝の東京は抜けるような空が戻ってきましたね。雨風自体は好きじゃありませんが、荒れた日があるから晴れの日がなお嬉しいですね。
さて、今回は早高院の出願書類の「本丸」ともいえる、「出願者調書」についてお話ししたいと思います。
「出願者調書」は、出願書類の中核であることはもちろん、自己推薦入試の合否を分けるカギと言っても過言ではないでしょう。質問自体は極めてオーソドックスなのですが、現在のこと、将来のこと、これまでのこと、早高院のことと、様々な方向から9つの質問の形で投げかけられます。しかも、A3サイズの紙2枚に亘って記入が求められるため、各ボリュームは相当な分量になります。私達洋々では、大学のAO・自己推薦入試のサポートも行っていますが、大学を合わせても、早高院の出願書類のボリュームはトップクラスだと思います。
質問項目は以下の9つです。質問によってスペースの大小はありますが、A3サイズの紙2枚に亘っていますので、全体では相当なボリュームになります。文章を書きなれていない受験生にとっては「紙にインクを乗っける」レベルの表面的な文章を書くだけでもそれなりに大変かもしれません。早高院が「欲しい」と思うレベルの文章にするのにはなおさらです。
●早高院の出願者調書の質問項目
1.あなたは、中学時代を通して、どのように人間的に成長したと思いますか。
2.あなたのものの見方や考え方に大きな影響をおよぼした事柄や体験の内容を記してください。
3.あなたの長所をあげ、それをどのように活かしていきたいかを記してください。
4.この1年間に起こった社会的出来事のうち、特に関心を抱いた事柄とその理由を記してください。
5.これまで積極的に取り組んだ学校行事、部活動、社会活動、創作活動などの体験を具体的に記してください。
6.中学校時代に学んだ教科のうち、特に関心を抱いた教科とその理由を記してください。
7.学校の教育以外で、特に関心を抱いて取り組んでいる学習があれば記してください。
8.最も興味深く読んだ本を順に2冊あげ、どういう点が興味深かったかを記してください。
9.高等学院入学後に取り組みたい事例について記してください。
「なんだ、こんな質問か」と感じる方も、「結構深いなー」と感じる方もいるでしょう。ですが、早高院が見極めたいと思っていることの核心がこれらの質問に込められています。質問を一つ一つ、一語一語かみしめながら、出来る限り時間をかけて丁寧に、自分の「回答」を紙面にしたためたいものです。
早高院の「出願者調書」の完成度が、自己推薦入試合格のカギを握ると言っても過言ではありません。5度や6度書き直しただけでは書き直したうちに入りません。時間の許す限り、限られた紙面で自分の言いたいことが一番伝わる形で表現できたと思えるまで、何度でも試行錯誤を繰り返して完成させていきましょう。
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人の成長を支援する「洋々」GM。経営コンサルティング会社A. T. Kearneyにて、Managerとして金融機関を中心に数多くのコンサルティングを手掛ける。また、採用担当者として多くの面接を行うと共に、コンサルタント向け研修プログラムの作成、実施にも深く関わる。金融専門誌への執筆多数。慶應義塾大学経済学部卒。ミシガン大学ビジネススクール・MBA Essential program修了。