早稲田大学高等学院・自己推薦入試の面接

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こんにちは。洋々のテリーです。
引き続き、夕方もアドレナリン出していきましょう。

さて、前回まで早高院・自己推薦入試の出願書類の大枠について解説してきましたが、今回は面接についてお話ししたいと思います。なお、これから書く面接の形式は2013年度まではこうだった、というお話ですので2014年度はどうなるかはわかりませんが、あくまでも参考として捉えて頂ければと思います。

早高院の自己推薦入試は、一切筆記試験を課さずに合否を決める入試であるため、面接もかなり丁寧に行われます。具体的には、受験生1人に先生3人がついて、30分の個人面接が1回だけ行われます。この中で人によっては一定時間で自己紹介をさせられるケースもあります。

言うまでもなく、面接の素材となるのは出願者調書を中心とした出願書類になります。
入試の面接というと、先生方もかしこまって「志望動機を教えてください」「なるほど。では得意科目は何ですか」「なるほど。では趣味は何ですか」「なるほど。尊敬する人は誰ですか」…といった一問一答形式の面接をイメージされる方も多いのですが、早高院の面接はこうした形式的、表面的な面接とは全く異なります。もっとフランクな言葉で質問は投げかけられますし、質問の答に対して二の矢、三の矢が飛んできます。

受験生の本質を見極めるために、出願書類に基づいて文字通り「根堀り、葉堀り」質問が波状的に投げかけられます。一つの答えに「なぜ?」「どうして?」を繰り返されるので、お行儀のよい見た目だけ取り繕った答えはすぐにぶち破られてしまうことになります。イメージとしては以下のような感じです。

受験生「多くの優秀な仲間と切磋琢磨できると思ったからです」
先生「どうして多くの優秀な仲間がいると思った?慶応義塾や本庄や早実にもいるんじゃない?」

とか

受験生「大学受験をしないで済むので、自分の好きなことに打ち込めると思ったからです」
先生「それは学院に限ったことじゃないよね?」「それほど打ち込みたいことがあるなら、高校なんて行かずに打ち込めばいいんじゃない?」「じゃぁ受験勉強しない代わりに君はどんなことしようと思ってる?」

とか、本当にこのような口調で3人の先生から矢継ぎ早に質問が飛んできます。これは他の早慶附属・係属高も同様で、「想定内」の出来レース感はありません。

ただでさえ、面接の経験が少ない中学生が、30分間大人3人に囲まれ、次から次へと質問されるわけですから、人によっては「圧迫」と感じる方もいるようです。が、私は「圧迫」というのは正しくないと考えています。そもそも圧迫して早高院のイメージを落としても彼らには何の得にもなりません。そうではなく、それだけ先生方が受験生の本質を見極めようとしていることの表れ、と捉えるのが正しいでしょう。

想定問答集を一生懸命用意するような準備は、意味が全くないとは言いませんが、あまり本質的ではありません。出願書類を準備する段階から適切なフィードバックを受けながら、自分の「世界観」を固め、自分の言葉で語れるようにしておけるか、が何よりも大切です。


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