慶応義塾高校・推薦入試:個人面接
おはようございます。洋々テリーです。
冬って理由なく、切なくなる瞬間がありますね。別に特に何かあるわけでもないのですが。
さて、今日も張り切ってまいりましょう。
今回は、塾高・推薦入試の個人面接についてお話ししたいと思います。塾高の推薦入試は2段階選抜の形で行われますが、個人面接は先日触れた集団討論とともに、2次選考の1つとして行われます。塾高・推薦入試では例年出願者数に関わらず1次選考で60名に絞り込まれてきました。2次選考ではさらにここから40名に絞り込まれることになります。即ち3人から2人に絞り込まれるイメージです。
個人面接は、例年受験生1人に先生2人が付き、15分程度のものが1回で行われています。他の早慶と同様、あるいはそれ以上に、塾高の個人面接は、形式ばることのない非常に本質的な面接が行われています。一見その場で思いついたような質問をされた人もいますし、たった15分かそこらの面接で、大小含めて30以上もの質問を投げかけられた受験生もいます。このことからも、いわゆる「口頭諮問」のような形で受験生を試そうとしているのではなく、いかに受験生とコミュニケーションを取り、その人物をつかみ取ろうとしているかが読み取れます。
ちなみに、2013年度は1次選考の絞り込まれ方に小さな変化がありました。塾高・推薦入試では過去5年にわたってずっと60名ちょうどが2次選考に進んできたのですが、2013年度は66名が2次選考に進みました。大した違いではないではないか、と思われるかもしれませんが、2次に進んだ人が1割増えた、というのは受験生にとってはそれなりに大きな影響があると思います。これは、書類だけでは甲乙つけがたい人がかなりいて、彼らを書類だけで選別するのではなく面接をしてしっかりと見極めようとの思惑が働いたため、と考えられます。その際に、2次選考の集団討論(通常は6名1グループ)も意識して1次通過者数を増やしたものとみられます。なお、2013年度の場合、試験当日はこの66名を3つの時間帯に分けて、2次選考が行われました。
最終的な合格を勝ち取れるか、において非常に大きな役割を果たすこの「個人面接」。2次選考では個人面接の評価で、合格と不合格が分かれると言ってもよいかもしれません。付け焼刃の準備ではなく、また、独りよがりの準備でもなく、出来る限り準備の段階から客観的に評価を貰える環境で、しっかりと準備したいものです。
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人の成長を支援する「洋々」GM。経営コンサルティング会社A. T. Kearneyにて、Managerとして金融機関を中心に数多くのコンサルティングを手掛ける。また、採用担当者として多くの面接を行うと共に、コンサルタント向け研修プログラムの作成、実施にも深く関わる。金融専門誌への執筆多数。慶應義塾大学経済学部卒。ミシガン大学ビジネススクール・MBA Essential program修了。