慶応義塾志木高校・自己推薦入試:出願書類(その2)入学志願書
こんにちは。洋々のテリーです。
年の瀬も見えてきたこの時期、受験生・保護者の方は非常にお忙しくされていると思います。忙しいという字は心を亡くすと書きますが、悩み事や心が晴れない時はあえて忙しくするようにすると、悩み事ごと消し去ってくれることもあります。だから夕方からもガンガン参りましょう。
さて、今日は志木高・自己推薦入試における出願書類の本丸ともいえる「入学志願書」について解説していきます。入学志願書は(A)から(D)までのA4サイズの紙4枚で構成されています。このうち(A)は、氏名や住所、学校歴などを記入するものなので、作成にあたって迷うところは基本的にないでしょう。残る(B)(C)(D)が出願書類の核になります。ここで、自分をアピールすることになります。
まず「入学志願書(B)」は、中学校時代に取り組んだ諸活動について記すものになっています。学級活動・生徒会活動、学校内の部活動、学校外の活動などに加えて、それらを含めた活動の実績や、資格などをこの用紙に記入するものとなっています。さらに、別途提出が求められている「入学志願書(B)に関する資料貼付用紙」に、これらを証明する資料を貼ってまとめます。
次の「入学志願書(C)」は、2つの大きな問が課され、それに対する受験生の考えを文章で記入するものです。課されている問は「本校を志望した理由を書きなさい」、「中学校時代に熱心に取り組んだ事柄を一つ取り上げ、その経験を紹介し、そこから自分が得たことを書きなさい」というものです。問自体は極めてオーソドックスなものですが、それぞれ記入欄は13行ずつありますので、それなりの分量を書くことになります。
最後の「入学志願書(D)」では「高校生として、どんなことを学びたいと考えているのかを書きなさい」というたった1つの問が投げかけられ、同じく自分の考えを文章で記入する形式になっています。これをA4サイズの紙をいっぱいに使い、26行にわたって書くことになります。
「取りたい人物像」でも述べましたが、やはり志木高は「自ら考える人」を採ろうとしていることが、これらの問からも浮き彫りになっています。「慶応大学に行けるから」「偏差値が高いから」「ネームバリューがあるから」といったことだけでは、志望理由になりません。なぜ志木高を選ぶことが自分にとってベストと思えるのか、ということを自分の頭をフル回転させて徹底的に考えることが大切です。
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人の成長を支援する「洋々」GM。経営コンサルティング会社A. T. Kearneyにて、Managerとして金融機関を中心に数多くのコンサルティングを手掛ける。また、採用担当者として多くの面接を行うと共に、コンサルタント向け研修プログラムの作成、実施にも深く関わる。金融専門誌への執筆多数。慶應義塾大学経済学部卒。ミシガン大学ビジネススクール・MBA Essential program修了。