慶応義塾高校・推薦入試の全体像
こんにちは!洋々のテリーです。
今日も気持ちいい空ですね。晴れた日が続くのは嬉しいですが、空気も乾燥してきますので、皆さん水分補給をこまめにするようにしましょう。
さて、今回から早慶附属・係属高の推薦型入試第3弾、慶応義塾高校(塾高)の推薦入試の解説に移りたいと思います。
塾高は、早慶附属・係属高の推薦型入試の中でも、例年男子にとっては慶応志木高と並んで最も倍率が高い入試です。以下に、2014年度の塾高の推薦入試の全体像を整理しました。
名称:推薦入試
方式:二段階選抜
募集人員:男子40名
出願資格:
・現中3、及び現高1相当の人
・第一志望
・学校長の推薦を受けたもの
・第3学年1学期・2学期の9教科の成績合計が5段階評価で38以上
・運動・文化芸術活動などにおいて、顕著な活動をした者
校長推薦:必要
選考科目:出願書類、集団討論、個人面接
倍率(2013年度):3.4倍(1次倍率2.1倍、2次倍率1.7倍)
早慶附属・係属高の推薦型入試の中で、志木高と並んで例年もっとも高い倍率となるのがこの塾高の推薦入試です。課せられている出願資格は校長先生の推薦が条件となっていることを除けば比較的緩いものであること、募集人員が40名と少なめであることに加え、「慶応義塾の本流」としてのブランド力、全国でも指折りの部活動の盛んさ、など塾高の持つ様々な魅力が、多くの受験生を惹きつけているのだと思います。
志木高と同様、塾高・推薦入試もまた書類選考で絞り込む二段階選抜の形式をとっています。ですので、まずは書類選考に通過できるか、という点が最大の焦点になります。塾高・推薦入試の出願書類は志木高のそれと比べると受験生本人による記述欄は少ないことから、志木高や早高院よりも「実績」の評価のウェイトが高いことが想定されます。実際、近年幾度となく甲子園に出場している野球部を始め、多くの部活動が全国大会に出場していることもあって、中学時代にスポーツや文化活動に非常に高いレベルで打ち込んできた人が、全国から集まってくる激戦となります。
しかし、この推薦入試は実績だけで決まるわけではありません。実績が見劣りすると思う人は、どうしたら実績を持つ人より抜きんでることができるかをしっかり考えましょう。また実績がある人も、「野球がしたい」「サッカーがしたい」ということだけではなく、しっかりと塾高に行かなければならない理由を考えましょう。塾高は野球選手やサッカー選手を採りたいと考えているわけではありませんから。
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人の成長を支援する「洋々」GM。経営コンサルティング会社A. T. Kearneyにて、Managerとして金融機関を中心に数多くのコンサルティングを手掛ける。また、採用担当者として多くの面接を行うと共に、コンサルタント向け研修プログラムの作成、実施にも深く関わる。金融専門誌への執筆多数。慶應義塾大学経済学部卒。ミシガン大学ビジネススクール・MBA Essential program修了。