早稲田大学本庄高等学院・α選抜2018 の全体像
こんにちは!洋々テリーです。
早大学院に続いて、早稲田大学本庄高等学院(本庄)のα選抜について解説していきます。
本庄のα選抜は、志木高と並んで、早慶の附属・係属高の推薦型入試の中ではもっとも出願締切が早い入試(出願締切:1/6(土)必着)です。また、準備しなければいけない書類もそれなりにある上に、校長印の押印など含めて学校の先生にお願いしなければならないこともありますので、慌ただしい2学期末・年末の時期を段取り良く使う必要があります。2018年度の本庄・α選抜の全体像を、以下に整理します。
名称:α選抜
方式:二段階選抜
募集人員:男子約45名、女子約30名、合計75名
主な出願資格:
・現中3
・第一志望
・次のいずれかを満たすもの
-中2次の成績が9教科の5段階評価で38以上、かつ3年次(2学期末まで)の成績が40以上
-3年間の成績が9教科5段階評価で、合計115以上
・各学年における9教科5段階評価に1・2がない
・3年間の欠席合計30日未満
・上記を満たした上で、次のいずれかに該当する者
(ア) 学校内外の活動等を通じ、文化・芸術・スポーツなどの分野において都道府県以上の大会またはコンクール等で、個人もしくは集団の一員として、特に優れた成績をあげた 。
(イ) 資格試験・技能試験等で優れた成績・評価を得た。
(ウ) 学業において総合的に極めて優秀であり、学校内外で積極的な諸活動を行った。
校長推薦:不要
選考科目:出願書類、個人面接
実質倍率(2017年度):
全体3.2倍(1次倍率2.3倍、2次倍率1.4倍)
男子2.2倍(1次倍率1.7倍、2次倍率1.3倍)
女子4.5倍(1次倍率3.0倍、2次倍率1.5倍)
毎年のように制度のマイナーチェンジを行っている本庄のα選抜ですが、2018年度は成績要件が事実上緩和された点がポイントです。これまでは3年間通じての成績を見られましたが、2018年度からは2年次、3年次の条件を満たしていれば、出願が出来るようになりました。平たく言えば、中1の時は遊んでいても、中2以降に一念発起して頑張れば、チャンスが得られるようになった、ということです。
本庄のα選抜は2段階選抜の形式を取っており、過去の倍率では、1次を通過できるかどうか、が最大の論点でしたが、面接により比重を置く形に変わってきているように見えます。かつては1次を通過すれば2次はほとんど落ちないように見えた年もありましたが、2016年度以降は、ほぼ3人に1人が不合格になっています。書類も面接もできることをできる限り準備して臨みましょう。
また、早慶の附属・係属高の推薦入試の特徴の一つに、「女高男低」というものがあります。もちろん男子も非常に優秀な人材が集まりますし、その倍率も都立・県立高校の一般入試と比べて低いとはとても言えません。が、もともと早慶附属・係属高に女子の募集枠自体が少ないことによって、早慶の附属・係属高における女子の競争環境は非常に苛烈なものになっています。本庄のα選抜でも、最終倍率で比較しても男子2.2倍に対して女子は4.5倍となっています。女子は男子以上に、この狭き門をいかに勝ち抜くかを考え、使えるものは最大限使って、しっかりと準備をして頂きたいと思います。
冒頭で触れたように、本庄のα選抜は年明けすぐに出願しなければなりません。まだ準備に着手していない方は、最後の定期テストを終えたらすぐ、本格的な準備に取り掛かれるよう、今から準備の方針をしっかりと立てておいて頂きたいと思います。
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人の成長を支援する「洋々」GM。経営コンサルティング会社A. T. Kearneyにて、Managerとして金融機関を中心に数多くのコンサルティングを手掛ける。また、採用担当者として多くの面接を行うと共に、コンサルタント向け研修プログラムの作成、実施にも深く関わる。金融専門誌への執筆多数。慶應義塾大学経済学部卒。ミシガン大学ビジネススクール・MBA Essential program修了。