早稲田実業学校・推薦入試2018:全体像

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こんばんは。洋々のテリーです。
早稲田は一気に行ってしまいましょう。

次は早稲田実業学校(早実)の推薦入試です。
早実の推薦入試は、「部活を強くする」ことに貢献する人を採る意味合いが強いため、他の早慶附属・係属高の推薦型入試とはいくらか趣が異なります。全体像を以下に整理します。

名称:推薦入試
方式:一段階選抜
募集人員:男女合わせて50名
●スポーツ分野・文化分野両分野に共通の受験資格(概要)
・現中3
・第一志望
・「活動実績資格相談」を受けた者
・入学後も、受験資格に関わる課外活動に参加して、活動を継続して優れた実績をさらに伸ばす意志のある者および学業との両立を積極的に図る意志のある者
・中1・中2の学年評定と2017年12月末現在の中3の全必修教科の評定合計が94以上かつ評定1を含まない者
・学年ごとの欠席日数7日以内
・保護者または保護者に準ずる家庭(遠方からの受験者は入学後の居住予定地を記入のこと)から通学可能な者
●スポーツ分野の受験資格
次の(1)または(2)のA・B・Cいずれかに該当する優秀な活動実績をもち、人物的にも優秀である者。

 (1) 集団的スポーツ
A.都道府県大会で、第8位以内に入賞した正選手
B.全国・関東大会等に出場した正選手
C.上記A・Bを超えるような活動実績
(2) 個人的スポーツ
A.都道府県大会で、第8位以内に入賞
B.全国・関東大会等に出場
C.上記A・Bを超えるような活動実績
●文化分野の受験資格
次のA・B・Cいずれかに該当する優秀な活動実績をもち、人物的にも優秀である者。
A.都道府県レベルのコンクールや展覧会等で入賞以上
B.全国レベルのコンクールや展覧会等で佳作以上
C.上記A・Bを超えるような活動実績

また、スポーツ分野、文化分野共に、原則として中学3年間継続した活動であることに加え、日本国内で行われたか、日本代表等として出場した大会・展覧会等であるとの条件も付いています。更に、出願可能な活動も、早実の指定するクラブに限定されています。

出願できる活動クラブの分野
 ・男子:
  -運動部(21部):アイススケート(*1)、弓道、剣道、硬式テニス、硬式野球、ゴルフ、サッカー(*2)、柔道、水泳(*3)、ソフトボール、卓球、軟式テニス、軟式野球、ハンドボール、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、米式蹴球、ボート、ラグビー陸上競技
  -文化部(7部):音楽、科学、珠算、書道、吹奏楽、美術、文芸
 ・女子:
  -運動部(12部):弓道、剣道、硬式テニス、ゴルフ、柔道、水泳(*3)、卓球、軟式テニス、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、陸上競技
  -文化部(7部):音楽、科学、珠算、書道、吹奏楽、美術、文芸
  *1:アイススケートはアイスホッケーのみ
  *2:サッカーはフットサルを除く
  *3:水泳は男女とも競泳のみ
校長推薦:必要
選考科目:出願書類、面接、作文
倍率(2017年度):2.2倍(男子2.0倍、女子2.7倍)

他の早慶附属・係属高と比べて、活動の対象も含めて出願資格がかなり細かく設定されていることが早実・推薦入試の特徴です。しかもさらに、出願に当たっては早実が指定する日時(2018年度入試は、12/15(金)~17(日)の3日間のいずれか)において「活動実績資格相談」を受け、そこで「出願資格あり」と認定されて初めて出願することができます。これらのことからも、明確に「部活を強くする」ためというのが本入試の最大の趣旨であることがうかがえます。しかし、単に「全身筋肉」のような人を集めればいいとも思っていません。試験日に全員を面接し、全員に作文を書かせることは、早実入学後に、きちんと周囲の生徒になじみ、成績も含めて早実の名に相応しい人材を見極めようという姿勢の表れと感じます。

王貞治さんをはじめとして、荒木大輔さん、斎藤佑樹選手、のようなプロ野球選手の中でもトップクラスの実力を持つ人を輩出し、今年のドラフトの目玉でもあった清宮幸太郎選手の活躍が光る野球部はもちろん、アイスホッケー、少林寺拳法、水泳、サッカーなど多くの部が全国大会に出場したり、全国大会を狙える位置にいたりすることから、高いレベルでスポーツや文化活動を頑張ってきた方々がこの早実の推薦入試に挑むことになります。特に、清宮選手の存在によって、今年は早実の注目度はさらに高まっている印象もあります。この入試制度の趣旨から言って、この推薦入試の評価の大きな部分を「実績」が占めるであろうことは想像できます。ですが、実績は出願時点では変えることができません。受験に当たっては、実績ではない部分で、いかに他の人ではなく自分を採る理由を見つけてもらえるかが重要です。

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