早慶附属・係属高の推薦型入試:「推薦」の意味
こんばんは。洋々のテリーです。
少し肌寒くはありましたが、今日の都心も快晴でしたね。お天気が良いとむしろ肌寒さも心地よかったりもします。
さて今回は、「推薦入試」という言葉から誤解されていることの多い「推薦」の意味について書きたいと思います。
まず、ここで扱う「推薦型入試」は大学受験で多く見られる学校ごとに入学枠が設定された「指定校推薦」とは異なります。「指定校推薦」の場合は、中学校内での選抜で選ばれ、校長推薦が得られればほぼ合格する、というものですが、早慶の「推薦入試」では校長推薦は出願要件の一つにすぎません。この点が指定校推薦と決定的に違う点です。
さらに早慶附属・係属高校の推薦型入試には大きく言って、中学校の校長先生の推薦状を求められる「推薦入試」と自分で自分を推薦する(すなわち、校長先生の推薦状は不要)「自己推薦入試」があります。以下に、早慶高校の推薦型入試はそれぞれどちらに分類されるかを整理しました。
●推薦入試(校長推薦必要):慶応義塾高校、慶応女子高校、早稲田実業
●自己推薦入試(校長推薦不要):早稲田大学高等学院、早稲田本庄(α選抜、I選抜)、慶応志木高校、慶応湘南藤沢高等部(全国枠)
ただし校長推薦のいらない自己推薦入試であっても、早稲田本庄のように活動実績に校長印を求められたり、「調査書」など学校に作ってもらわなければならない書類は必ずありますので、出願の時にはよく中学校の先生とコミュニケーションをとることが重要です。
「校長先生の推薦があるとほぼ合格」「学校で1名しか推薦を得られないから自分には無理」というイメージをお持ちの方もまだ多いようです。が、早慶の附属・係属高の推薦入試は校長推薦を貰ってからが本当の勝負です。また、特段に断りがない限りは同じ学校から何人でも校長の推薦を出すことが認められています。さらに早稲田高等学院、早稲田本庄、慶応志木、慶応湘南藤沢の推薦型入試は校長推薦すら求められません。
入試の名称のイメージで判断せずに、制度をよく確認して、チャンスを見逃さないようにしましょう。
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人の成長を支援する「洋々」GM。経営コンサルティング会社A. T. Kearneyにて、Managerとして金融機関を中心に数多くのコンサルティングを手掛ける。また、採用担当者として多くの面接を行うと共に、コンサルタント向け研修プログラムの作成、実施にも深く関わる。金融専門誌への執筆多数。慶應義塾大学経済学部卒。ミシガン大学ビジネススクール・MBA Essential program修了。