慶應義塾志木高校 2023年度自己推薦入試「採りたい人物像」
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この記事では慶應義塾志木高校(以下、志木高)が自己推薦入試でどのような人材を採ろうとしているのかについて考えます。これは出願書類を準備する上でも、面接の練習をする上でも重要な指針となるものですので、しっかりと志木高の求めるイメージに想いを巡らせておきましょう。
募集要項での記載
志木高の自己推薦入試の募集要項には以下のように書かれています。
(前略)本校では2003年度より従来の入学試験(一般入試、帰国生入試)に加えて、自己推薦入学試験を行っています。これは、高校生活において自ら学ぶ目的を明確に示すことができる生徒をより広く求めたいと考えたからです。(中略)
受験生の皆さんは、これまで自分が熱心に取り組んできた活動と、そこから自分が何を学んだかを入学志願書によって示してください。これは必ずしも大会、コンクール等で成績順位を重視するものではありません。自分が中学校生活を通じ真剣に取り組んできた活動によって何を得たかを示すことが大切です。(後略)
記載から読み取る「採りたい人物像」
明確に記載されている通り、志木高は「高校生活において自ら学ぶ目的を明確に示すことができる」ことを受験生に期待しています。また、自分が「熱心に」取り組んできた活動から得た学びを示すことも求めています。
このようにこれまで何をしてきたか、そこから何を得て、今後はどう学んでいくのかを、自分なりに考えそれを示すことができる人を自己推薦入試のプロセスを通じて採ろうとしている、ことが読み取れます。
あえて「実績」のレベルを重視しないと書いている点も意識しなければなりません。スポーツや文化活動を高いレベルで頑張ってきた人は「実績」を評価してもらえると考えがちです。
しかし、志木高は単なるラガーマンを採りたいわけでも、単なる野球が上手な人を採りたいわけでもありません。もちろん高い実績は素晴らしいことではありますが、あくまでも志木高は目的意識を持って志木高の3年間を大いに味わえる人を採ろうとしています。
よって、自分は何のために志木高を選ぶのかについてしっかりと語れるようにしておく必要があります。
なお、抜粋した記載の前段では慶應義塾の建学の精神に触れた上で、志木高の生徒に望むこととして「自ら考える人」であることを挙げています。志木高の自己推薦入試はこの「自ら考える人」であるかどうかを、高校3年間という時間をどのように使うかということを述べさせることで見極めようとしている入試、と言ってもよいでしょう。
「実績」がある人だけを採る推薦型入試も世の中にはありますが、志木高の自己推薦入試は「実績」以上にこれまでの活動から何を得て、今後につなげるかということを見る入試になっています。その意味で、出願条件さえ満たせば、多くの人に合格のチャンスがある入試であるとも言えます。深く、深く、自分を見つめて準備をしましょう。
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