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洋々LABO(高校受験) > 高校推薦入試 > 都立高校 > 都立戸山高校 2023年度推薦入試:小論文試験

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この記事では都立戸山高校(以下、戸山高校)の推薦入試の「小論文試験」について解説していきます。
秋も深まり、入学試験が現実味を帯びる感覚をお持ちかもしれません。そのような中で小論文試験に向けたイメージを持つことで力を尽くした準備につながるのではないでしょうか。具体的な行動計画を立てるためにも内容を点検しておきましょう。

例年の出題傾向

戸山高校の「令和5年度入学選抜方法」には以下のように記されています。

50分で、2つのテーマについて、それぞれ解答します。分野としては、社会的なテーマを1題、理科的なテーマを1題、出題する予定です。
いずれも中学校で学習した社会や理科の基本的な知識をもとに、資料からわかることや、自分で考えたことを論じる問題です。
戸山高校の小論文の出題分野は、中学校の社会科・理科の学習の範囲から出題されていますが、知識の量を問うているのではありません。自分の持っている知識を用いて、テーマについて総合的に考え、しっかり表現してください。
言い換えれば、身につけた基礎知識を活用した思考力、 探究力、表現力、つまり総合的な学習能力を発揮して欲しいのです。これらは高校入学後の学習 に必要不可欠な能力であるからです。

そして、記載にある形式と内容で過去10年間出題がされています。
また戸山高校の公式ホームページで過去問が掲載されているため、確認してみましょう。
戸山高校推薦入試の過去問

評価の観点

戸山高の小論文試験における評価の観点は以下の通りです。

1 設問の意図を正しく理解し、それに対してきちんと明確に答えていくこと。
2 内容が正確な知識に基づいていること。
3 文章が論理的に展開されていること。
4 分かりやすく表現されていること。
5 正しく表現されていること。
「戸山高校を志望する中学生の皆さんへ」より

上記は小論文作成上の注意点として掲載されていますが、説明会等で得た情報を含め総合的に考えると「評価の観点」として捉えて問題がありません
また同じ冊子には戸山高校の求める生徒として、「情報を取捨選択し、データ・ファクト・ロジックで物事が考えられる『ことの本質は何か』を意識できる生徒」を挙げていますので念頭においておきましょう。

得点の分布

まず戸山高校の推薦入試全体の配点は、
・調査書点(内申点)450点、
・個人面接点150点、
・小論文点300点
であり合計900点満点で選考が行われます。
この配点から考えると小論文点は全体の30%を占めており、大きな比重となっています。

つづいて小論文試験における受検者の得点分布です。
満点近く得点している受験生が若干名いる一方、受験生全体を見ると得点の幅は最大で240点の差があります。

「内申点が45点に届いていないから、推薦入試では不利ではないか」と考える受験生は多いかもしれません。しかし、戸山高校の推薦試験において、内申点の得点「1」は、試験の得点に換算すると「10点」。
つまり、内申点が45の受検者と42の受検者であったとしても、本番の試験において、面接と小論文で合わせて30点をカバーできれば、この2人が同じ土俵で戦うことは可能なのです。

なお、個人面接においても同様のことが言えます。
個人面接についてはこちら

求められる準備

解答のポイントは、「出来事や現象の本質をつかむ力」を意識することです。戸山高校の小論文試験は、両設問とも中学校の教科書レベルの知識が求められます。しかし、重要なのは、背景知識をどれだけ身につけているかより、与えられた資料から必要な知識を呼び起こし、それらを適切に関連付けて説明する力です。
設問には資料が提示されることが多いですが、「資料+αの知識をどう構成し解答するか」が鍵となるため、解答の要素を適切に取捨選択し、配置、構造化する力が重要になります。
また、設問の求めることに対して文字数は少なめであるため、スピーディーに問いの本質を見抜き、コンパクトに解答をまとめられるよう意識して練習を重ねるとよいでしょう。
そして上記を踏まえた上で、設問で問われている内容を正確に理解することが重要です。得点の伸び悩む解答の多くは設問の要求の理解不足によるところが大きく、その点を克服するためにも練習の積み重ねが大きな効果を発揮すると考えられます。

上記にて解説した通り、戸山高校の今年度の小論文試験の配点は、試験全体のおよそ30%を占めます。今年度の合否は小論文試験にかかっていると言っても過言ではありません。事前準備に適切な対策さえすれば、内申点が多少低くても本番で巻き返すことは十分に可能です。「45もないから受けても落ちるだろう」と諦めずに、対策を万全にして臨んでみましょう。

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