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6月上旬、都立戸山高校(以下、戸山高校)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

校長挨拶および学校紹介

最初は副校長先生から学校の紹介がありました。
戸山高校では「自主的・創造的精神にみちた国家及び社会の有為な形成者を育成する」という教育目標を通して、創造力とリーダーシップをもつ総合的な人間力を育むことを方針としています。
その上で在学中は「データ、ファクト、ロジック」を以て思考する姿勢を重点的に養います。
大学入試の結果ですが、難関国公立大学の現役合格数は進学指導重点校に指定されて以来、過去最高を記録しました。
またスパーサイエンスハイスクール(SSH)事業では長年指定を文科省から受けていますがそれ以来、次世代の科学技術を発展させる人材の育成をしてきています。

大学入試結果報告及び進路指導のポイント

続いて進路指導に関するお話がありました。
まずは大学入試結果の概要です。
2023年度の入試はCOVID-19の影響を学校が強く受けたと同時に高大接続改革のタイミングに当たった世代が受験をしました。その中で先生方の生徒の皆さんへの想像力と生徒の皆さんの主体性は低下せず維持できたというのが先生方の見立てでした。
そして結果として、難関国公立大学と医学部医学科の合格は33名であり、過去最高の数字を記録しています。

ただし戸山高校の進路指導は生徒の第一志望をかなえることが重視していることを重視しています。
そのスタンスを支えるのが年間13回の進路対策会議が筆頭に挙がる、先生方の生徒支援の動きです。また生徒の第一志望をかなえるために100種に及ぶ夏期講習が用意されることもあるようです。
組織的対応と個別対応の両方が整備されています。

教育課程・入学者選抜に関する説明

その後には教育課程・入学者選抜に関する説明がありました。教育課程においては「教養主義」が通底しており1,2年次までは全科目を履修します。
自習室は20時まで解放されており、部活動のあとなどに学校で勉強を済ませられる環境があります。

推薦入試

2023年度の推薦入試の選抜は合計900点満点で行われました。その内訳は調査書点(内申点)450点、面接150点、小論文300点の配点です。
ただし過去数年間は従来行われていた集団討論が行われておらず、その配点は含んでいません。
小論文は社会的問題・理科的問題1題ずつ出題され、これは従来通りの出題です。また小論文の試験を通じて確かめられているのは資料の分析と思考する力、判断する力、論理的に表現する力などです。
面接においては自分について素直に表現してほしいということでした。「中学で何を、その経験を活かして戸山で何を、そして将来はどのような展望を描いているのか」を一貫したストーリーで語るようにすることが大切です。
また戸山高校の期待する生徒像は一口に言い換えればリーダーシップのある生徒です。受験生の持つ「リーダーシップ」、「リーダー経験」、「リーダー資質を伸ばそうとする姿勢」を面接で語ってほしいということでした。
2023年度入試の振り返りの最後には戸山高校への入学を目指すみなさんへのコメントがありました。特別なことをやるより基本的な事項をしっかり理解するようにして欲しいということがその一つ目でした。
また二つ目ですが、推薦入試を受験し、その後一般入試で再挑戦をした末の合格者が多いので、もし志望をしているのならばぜひ挑戦して欲しいということでした。

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取り組み

文科省の事業であるSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けて長い戸山高校ですが、そもそもSSH事業の目的は国際的な科学技術を身に付けることと理数教育を促進することです。
そして戸山高校では全校でSSHのプログラムに取り組むことになっておりその強弱は一般クラスと「SSクラス」のそれぞれで異なります。よりSSHの内容に触れる機会の多いSSクラスでは理数科目に特化し、研究も物理、化学、生物、地理、数学、情報の6コースに展開しています。
そして1年次では課題発見を、2年次では課題研究手法の獲得をしていきます。3年次は選択科目となりますが、近年SSH関連の科目を選択する生徒が増えているようです。

チームメディカルの取り組み

チームメディカル(TM)の取り組みは国公立大学医学部のキャリアサポートと学習意欲向上を目的としています。それには3つの柱があり「医師になるためのキャリア教育」、「大学医学部の研究」、「国公立大学医学部進学対策」です。

所感と2024年度推薦入試に向けて

所感

進路指導において生徒の第一志望をかなえることを重視するという点が印象的でした。一見当然とも思われる方針ですが、その方針に現実味を与えるように年間13回の進路対策会議が設けられており、先生方の生徒支援の準備に充てる動きが充実している様子がうかがえます。
組織的対応と個別対応の両方が整備されていることが確実な大学合格につながっているように思われます。

2024年度推薦入試に向けて

推薦入試については上記で述べたように小論文点の配点が大きくなっています。
小論文の試験では例年、社会科的な問題と理科的な問題が1題ずつ出題されています。
そのいずれも特別な知識は求められていません。求められているのは、中学校の教科書や授業で習得すべき知識を土台として、提示された資料や条件を踏まえて論理を構築していく力です。
例えば、2023年度入試の社会科的な問題では表、グラフ、地図、記事などの複数の資料が提示され、それらを組み合わせながら総合的に考える力が問われています。
解答をするためには、基本的な知識を十分に蓄えた上で、資料から推測されることを根拠と共に述べられるようしておくことが必要です。また、相手(試験の場合は採点をする先生です)が理解できる論理性の伴った表記も大切となるでしょう。
そしてこれらを制限時間内に書き記すスピードも欠かせません。

一方の面接の試験です。戸山高校では「リーダー・リーダーシップ」が求められています。中学校生活を振り返り、自分の経験から見出されるリーダーシップはどのようなものであったのかを丁寧に把握しましょう。経験それ自体より経験から見出されることが大切です。

小論文も面接も実際に本番で取り組むとなると、想像とは異なり思い通りにならないことも多くあります。
小論文に向けては日頃から基礎知識を整理整頓しておくことと、資料や現象の背景を捉える習慣を持っておくといいでしょう。
また面接に向けては、現在進行形の中学校生活に自分なりの目的や意義を定め、探しながら過ごすことで適切な準備につながっていくことでしょう。
いずれも準備に時間のかかることですので、なるべく早い段階で始めていくことが重要です。

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私達洋々では戸山高校・推薦入試に向けて一貫した準備を行う講座をご用意し、単なる「先生」ではない各界のプロフェッショナルが、マンツーマンでサポートをしております。
また、無料の個別相談も随時行っております。より本人の持ち味を活かした形でこの入試に臨みたいとお考えの方はぜひお問合せいただければと思います。
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