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5月下旬、都立西高校(以下、西高)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

当日は西高のホールに、150名にも及ぶと思われる大勢の塾関係者が集まり高校の動向に耳を澄ませていました。

校長挨拶

説明会の最初は校長挨拶と題して、西高全体に関する説明がありました。

教育の方針

現在教育で重視していることは状況の変化に柔軟に対応し、新しいものを創り出し、チームをまとめる力であるということでした。
そして教育方針は「文武二道」、「自主自律」の二つに集約されています。これらを様々な具体的な活動に反映させることで「世界に通用する大きな器を持つ人材育成」を目指しています。

進路指導

入学後から「進路ノート」の活用を初めとして、大小さまざまな取り組みが行われています。大学合格実績は堅調であり、難関国公立の合格者は増加傾向にあります。難関私立も合格者は多数出ていますが、国公立への志望を強く持つ生徒が多いとのことでした。

入学者選抜:推薦入試

直近の2022年度入試において、倍率は例年通りの数字でした。男子が3.07倍、女子が4.57倍です。
また例年通り「作文」は課されていますが、設問に若干のアレンジがなされていました。

そして最後に校長先生は西高を志望する生徒の皆さんにエールを送りご挨拶を締めくくっていました。世界に通用する人材に必要なのは「決断力」であると、生徒たちに求める力を明示しながらその力を西高で培ってほしいということです。

学力選抜の入試問題解説(自校作成問題)

西高で課される5教科の試験の内、国語・数学・英語が「自校作成問題」となりますがこの3教科について解説がありました。

国語

高校入学前に望むことは豊かな言語生活と自分の言葉で理解し記述する力であるということでした。「コピペ」が日常的になった現代ですが、自分で思考・思索する力を伸ばしていきたいとのことです。
その上で、文学的な文章では心情の様子とその理由の正確な理解が大切となります。また、説明的な文章では文章構成と要旨の把握、根拠を明確にして意見を論理的に表現することが大切になります。
作文の設問では本文の趣旨の把握、体験のみならず社会的な事例等を踏まえながら、独創性や論理性の高さが評価の観点となっています。

数学

受験生に望むことは、基礎の理解をした上で発展させる学習と粘り強く考える姿勢であるということです。解答に当たっては思考と判断が重要となります。
作問は反射的解答や単純作業にならないように工夫がされており、特に記述する力を確かめたいということでした。

英語

英語全体で求められる力は正確さとスピードとなります。もう少し具体的に言い換えると「100w/min」(1分間に100語程度を読み進められる)のスピード、コミュニケーション能力、一般的な教養、そして体力が必要です。
そして解答においては部分的な内容理解ではなく全体を俯瞰する力が求められており、時系列で把握しながら、事象を分類し内容を整理整頓する理解が大切です。

所感と2023年度推薦入試に向けて

所感

「文武二道」と「自主自律」。この教育方針に基づき生徒たちが伸び伸びと学ぶ西高は自然体でありながら活力のある学校に映ります。また、説明会でお話をなさる先生方の言葉から西高への愛着や担当する学問への面白さを大切にしながら授業を行う姿が垣間見えました。

2023年度推薦入試に向けて

西高・推薦入試の特徴は選抜における配点にあると考えられます。
その配点は調査書(内申点)360点、面接240点,作文300点であり、合計900点満点で選抜が行われます。
他校の配点と比べるとその差が明確に分かるのですが、端的に言えば西高の配点は面接や作文など試験当日に行われる種目に大きく比重が置かれています(※補足:2022年度入試は、例年行われている集団討論は行われていません)。つまり、合否を分けるのは面接や作文であると解釈ができるということです。
面接については、受験生の経験や価値観を言葉に置き換えて十分に伝えきることが必要です。さらには西高が求める生徒の像は明確に定められていることから、その視点と自分自身を照らし合わせることでより受験生の魅力を表現することにつながります。
作文は例年ごく短い言葉が提示され、そこから600字以内で陳述するスタイルが取られています。短い言葉に基づいて記していくからには発想力や独創性が求められます。さらには上述のように時には設問がアレンジされていることもあります。入学試験なので当然試験が始まるまで何が出題されるのかはわからないのですが、そのような状況にも柔軟に対応し、なおかつ培ってきた力を余すことなく発揮する必要があります。
中学校生活を大切に過ごすことは言うまでもなく重要ですが、その上で面接や作文に向けた準備を入念に行いたいものです。情報収集を確実に行い、面接官の先生を前にした時の面接や試験会場で本番を迎える作文で遺憾なく力を出し切ることができるようにしていかれると良いです。

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