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洋々LABO(高校受験) > 高校推薦入試 > 都立高校 > 都立立川高校(普通科・創造理数科)塾対象学校説明会レポート2022

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5月下旬、都立立川高校(以下、立川高)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

立川高校の食堂で説明会は行われましたが、用意された座席はぎっしり埋まるほどの塾関係者が集まっていました。

校長挨拶

説明会の最初は校長先生からのご挨拶でした。その中では「立高から世界へ」というスローガンが紹介されました。
これは立川高が指定されているSSH(スーパーサイエンスハイスクール事業)の採択時から掲げられているスローガンですが、採択されて5年目となる今年、国際生物オリンピック日本代表に生徒が選ばれたとのことです。

入学者選抜の概要

直近の2022年度入試から従来の普通科に加えて創造理数科が設置された立川高ですが、その選抜の概要がお話されました。

推薦入試

普通科の倍率は女子が4.12倍、男子が2.61倍という結果でした。また創造理数科は男女合わせての選抜ですがその倍率は2.0倍でした。
また選抜は調査書点(内申点)も含めて行われますが、合否の差を生むのは当日の試験であり調査書点では決まらない場合が多いということでした。

なお立川高の立川高校の推薦入試配点は
・普通科:調査書500+面接100+小論文400=総合成績1000点
・創造理数科:調査書500+面接50+小論文200+口頭試問250=総合成績1000点
となっています(2022年度入試)。

この配点を踏まえると試験当日「500点」の差は何によるのかという点に話が移りますが、それは面接と小論文の試験です。創造理数科にはそれら二つに加えて口頭試問もあります。
小論文は普通科と創造理数科それぞれ別の問題が用意されていますがいずれも課題文型が1題、理数的処理型が1題出題されています。
また、面接や口頭試問では自分の言葉で話すことが大切となります。話す内容を正解と不正解に分けることより自分で考えて自分で語ることを心がけてほしいということです。

一般選抜

普通科の倍率は女子が1.81倍、男子が2.06倍であり、創造理数科は男女混合選抜で4.59倍という結果でした。また普通科と創造理数科の併願は多くいました。
試験の問題は普通科と創造理数科は共通です。また創造理数科の選抜において、教科内で評価の比重を調整する傾斜配点はありません。

進路結果

続いては進路の結果についてです。
立川高では共通テストの「フル型受験」が毎年増えています。
(「フル型受験」とは5教科7科目受験をすることを指しています)
また、国公立大学の合格者もその中の難関大学や医学部医学科の合格者も年々増えています。

本校の教育

その後には、学校の教育方針や特色についてのお話がありました。

スクールミッション・スクールポリシー

立川高には教育方針がいくつかの視点で定められていますが、「スクールミッション」のポイントとなるのは「リーダー」と「創造・イノベーション」です。
イノベーションについては天賦の才に依拠するものではなく、チームで創出するものをイメージしています。
この、チームでイノベーションを創出する人材の育成に必要なこととして、コミュニケーション能力、教養、自分が得意とする「武器」、専門性、さらには英語運用能力を身に付けさせていく教育が展開されています。

特色

学校の特色についてですが、創造理数科では当然ながら理系の単位数が多く国公立大学の受験が可能なカリキュラムです。理工・医・歯・薬等理数系の様々な進路選択に対応できる万全なカリキュラムが敷かれています。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール事業)は普通科・創造理数科共通で受講する内容です。全国でこの事業に採択されている学校は200校以上ですが、立川高の取り組みに対する評価は大変高いとのことです。「課題設定、分析、発信する力」を身につけることをポリシーとして様々な活動を行います。
その他には探究科目に力を入れています。特に創造理数科では探求科目が3年間で5単位あり、授業中に探求科目を組み込むことで無理なく活動ができます。
また、3年次(選択科目)に履修することで総合型選抜を活用した進路選択をすることも可能にしています。

所感と2023年度推薦入試に向けて

所感

地域に根差した伝統校である立川高ですが、採択されて5年目に当たるSSHで培った経験・知見を基に創造理数科を加えることでより一層魅力的な学校へと発展していく印象を受けました。

2023年度推薦入試に向けて

推薦入試については上記ですでに触れたように普通科・創造理数科共に「試験当日の500点」が重要です。
そうは言っても受験生の中には、「推薦入試=内申点で合否が決まる」というイメージがあるかもしれませんので試しに2021年度の普通科の推薦入試における得点分布を確かめてみます。
受験生全員の得点がヒストグラムになっているのですが、面接において一番得点の高かった受験生と一番低かった受験生を比べるとその得点差は最大で70点の開きがあります(満点は100点)。同様に小論文を見てみると得点差は最大で259点の開きがあります(満点は400点)。
こうして数字から確かめてみると「試験当日の500点」には確実に得点差があることが分かります。
また、2022年度から新設の創造理数科においては、口頭試問が250点満点で審査されます。この口頭試問では事前に提出する「研究実績報告書」に基づいて発表と質疑応答が行われました。
研究実績報告書は内容が6項目定められており、分量はA4版2枚を自由に使って作成をするものです。作成に際して、研究の内容は当然重要ですし、同時に行ってきた研究の何を・どのように記すのかといった蓄積してきた素材の精査も重要です。
「試験当日の500点」に向けて、十分に時間的な余裕のある時期から準備を始めていくことでそれまでに培ってきた経験や発想、知識や能力を活かすことにつながりそうです。

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