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6月末、都立国立高校(以下、国立高)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

学校の概要

最初は校長先生から国立高校で培う力に関してのお話がありました。
国立高校で培う力の中心は「課題発見力」、「課題解決力」、「創造性」です。
これらの力を身に付けるために頭文字に「C」の付くCritical thinking, Creative thinking, Collaborationの「3つのC」が重要視されています。
それらの力を身に付けるために例えば「第九演奏会」や「国高祭」等の学校行事に力を入れています。
基本的には生徒中心で行事の運営はされており、たとえトラブルがあってもそれを乗り越えることで成長すると捉えています。卒業生たちは各分野で活躍していますがその秘訣は学校行事を大切にしていることにあるのかもしれません。
学習については1年次、2年次に幅広い共通履修をします。3年次になれば大学受験もあるので履修する科目の選択肢は増やしていますが、情報も含めた全教科に力を入れる生徒を求めています。
また土曜授業も豊富に用意されており、広く深く学習を進めることができます。
さらに国立高は「理数研究校」と「英語教育研究推進校」にも指定されておりそれぞれに特化した力を養うことができます。
国立高の生活は「走り続ける3年間」に象徴されます。学習はもちろんのこと行事部活動をめいっぱいやる、そんな生徒の集まりです。「学習だけを求める生徒には適さない…充実した大学生活を求める原動力が蓄積する高校生活」とのことでした。

進路指導の基本方針、進路状況について

続いて進路指導について進路部の先生からお話がありました。
国立高では進路選択の助けとなる機会を様々な形で提供しています。
卒業生や先生による進路講演会を皮切りに、大学生による個別進路指導やガイダンスがあります。また、すでに働いている社会人が20名ほど参加してくれる進路相談会もあります。さらには 大学訪問をして実感を持つ・確かめる機会もあり、「京都大学の見学ツアー」や「東大見学会」も例年行われています。
自習室も設けられ、夜20時まで残れるようにするのが国立高の方針です。
2023年度の大学合格実績は難関国公立大学の現役生の合格が51名でした。過去3年間で50名を超える合格が続いています。
入試への取り組みを概観すると、得意科目を活かしつつ不得意は踏ん張るスタイルで合格する生徒が多かったそうです。また進路指導は必ずしも偏差値の高い大学だけではなく、生徒に合った大学を受験させることも選択肢の一つとしています。
国公立大学の後期試験で合格した生徒が2023年度は多かったのですが、授業を大切にしながら長期間にわたり最後まで積み上げた結果だと分析がされています。
また、現役合格のための取り組みですが、先生方から見る国立高の生徒たちは「何がしたいのかが定まれば進む」傾向にあるそうです。これを受けて「何がしたいのか」がはっきりする状態に近づけるための取り組みが行われています。

学校行事、部活動、その他の学校生活について

続いて、学校行事や部活動について生徒部の先生からお話がありました。
一般的に高校には生徒指導部という、生徒に学校生活上の規則を守らせる役目を担うチームがありますが国立高のそれはやや趣を異にします。名称も「生徒部」となっており、指導する意味合いは含まれていません。
ここに込められた方針やメッセージは、大人が生徒を指導したり管理したりするのではなく学校の中心にいる生徒を大人が支援していくという姿勢です。この姿勢を元に国立高の行事や部活動は行われているということです。
すでに「新入生歓迎会」や「第九演奏会」、クラスマッチが今年度に入り行われています。
新入生においては勉強についても、どうやって勉強したらいいのかわからないという気持ちを抱えることが見受けられるということですが、ここにおいても生徒が自力で考えることを重視して先生方は接しているようです。
また文化祭、体育祭から構成される「国高祭」ですが、年々進化しています。ハイクオリティな3年生の仕事を1,2年生が追う形での進化です。
行事を通じて言えることは、ちょっとやそっとでは揺るがないメンタリティが必要であり、
どうしてもこれがやりたいというモチベーションが大切だということでした。
部活については新入生の兼部が増えています。1年生の部活加入率 180%強です。
他校では味わえない主体者としての充実感を得ることができる国立高であり、自ら国立高に行きたいと願う生徒の受験、入学を心待ちにしているということでした。

令和5年度入学者選抜の結果について

続いて入試について教務部の先生からお話がありました。
2023年度(令和5年度)入試では推薦入試の男子が2.85倍、女子が3.38倍でした。
推薦入試は調査書点(内申点)が450点、個人面接点が150点、小論文点300点の計900点満点で選抜が行われます。なお、従来行われていた集団討論は2023年度も実施されませんでした。
小論文の試験は60分で実施されますがその出来栄えを重視しているということです。得点は受験生間で大きく差がついており、合否の結果を左右しています。
また個人面接で大切なのは質問にちゃんと答えることです。面接官の先生の質問を理解し、その上で答えることを大切にして欲しいということでした。

所感と2024年度推薦入試に向けて

所感

キャンパスの周りは緑に囲まれており、制服の指定がない中私服で過ごす生徒たちには活発な雰囲気が漂っていました。何より説明会の中で話された、「国高祭」の様子がとても楽しそうでした。文化祭で披露される演劇のために教室内に設置した内装や、教室外の外装はとても高いレベルであるという印象です。

2024年度推薦入試に向けて

推薦入試については説明会の中でも触れられていましたが、ここではそれ以外の部分についてお話をしていきます。

小論文

まず国立高が重視している小論文ですが、例年の出題は大問2つの構成です。大問1は二つの課題文を読みそれに基づいた設問に解答する課題文型小論文です。また、大問2は理科的な内容を問う問題です。
課題文の読解や設問の要求を正確に理解することは大切となりますが、それ以外にも条件の字数内に収まるように解答を作成する文章構成力や論理力が必要です。また、制限時間内に記述を終えるために解答スピードも大切になります。

個人面接

個人面接については、志望理由や中学校での経験の振り返り、将来の展望等基本的な内容は整理整頓する必要があります。
その上で試験当日は、準備した内容を一方的に述べるような状況にならないようにしましょう。面接官の先生は受験生とのコミュニケーションを大切にしており、その場にふさわしい質問、受け答えの流れに沿った質問をします。そのため、受験生は想定しない訊かれ方だと思うかもしれませんが、質問内容を柔軟に解釈し適切に回答する力を身に付けておきたいものです。
なお、2023年度入試の個人面接点における受験生全体の分布を見た際、一番得点が高い人と低い人を比べるとその差は最大で144点あります。
ここから言えることは、個人面接に臨む際の準備次第では得点が大きく異なるということです。

小論文も個人面接も適切な時間をかけて、十分に力を発揮できるような準備をしていくことが重要と言えます。

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