都立西高校 2024年度推薦入試:集団討論
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この記事では都立西高校(以下、西高)の推薦入試における「集団討論」について解説していきます。
秋も深まるなかまずは出願準備を確実に行うべきですが、高校のキャンパスで行われる試験に向けた準備は時間をかけてトレーニングを積む必要があります。まずは「集団討論」への理解を進め、今からできることを計画していきましょう。
集団討論の概要
このあとはいくつかの視点に分けて西高の集団討論を見ていきます。
また、集団討論ですが、2021~2023年度入試では行われず、2024年度入試で3年ぶりに行われることになりました。
評価の観点
西高の集団討論における評価の観点を確認していきましょう。
2024年度入試用に評価の観点は発表されていませんが、集団討論が最後に行われた2020年度入試では以下の通りです。
以下の通りです。
・コミュニケーション能力:
他者の意見を正しく理解し、自分の考えを他者に正しく伝える力
・思考力・判断力・表現力:
課題を論理的に考察し、広い視野に立って判断し、わかりやすく伝える力
・リーダーシップ、協調性:
協調性をもち、入学後も指導的役割を果たしていく力
・出願の動機、進路実現に向けた意欲:
出願の動機、進路実現に向けた意欲が明確である。
得点の分布
まず西高の推薦入試全体の配点は、
・調査書点(内申点)360点、
・集団討論と個人面接点240点、
・作文点300点
であり合計900点満点で選考が行われます。
集団討論と個人面接それぞれの配分は公表されていませんが、上記の配点から考えると集団討論と個人面接の配点は全体の30%弱を占めており、大きな比重となっています。
つづいて集団討論と個人面接点における受検者の得点分布です。
受験生全体を見ると得点の幅は最大で179点の差(2020年度入試)があります。
集団討論と個人面接点の得点分布は幅の広い散らばり方をしていることがわかります。つまり、仮に内申点が思い通りに取れなかったとしても集団討論の試験における挽回は可能だと考えられます。
過去の出題
あくまでも過去の試験においてですが、実施時間は30分程度です。また、テーマが発表された後に準備の時間が5分間設けられ、自由討論をする形式が多かったです。
また設問が指定されるのではなく、資料から読み取れることについて受験生たちが考えながら討論をしていくスタイルです。
提示される資料は3つの表・グラフを与えられるものが多かったです。
具体的なテーマですが、
・令和2年度:「人口ピラミッドについて」
・平成31年度:「食品ロスについて」
・平成30年度:「ボランティア活動について」
・平成29年度:「環境問題に関する世論調査について」
・平成28年度:(公開情報なし)
・平成27年度:「若者の充実度について」
という出題でした。
詳しくは西高学校ホームページをご覧ください。
求められる準備
まず集団討論の選考当日に想定されること・求められることは以下の4点に集約がされそうです。
・選考当日は初めて顔を合わせた人と議論をすること
・想定されるテーマは「答えのない問い」であること
・述べたい意見は根本的な考察や発想であること
・メンバーの意見を柔軟に解釈すること
なお、詳しくはこちらをご覧になってください。
つづいて、西高の過去の出題に基づいて考えていきましょう。
複数の資料が提示された上での自由な討論を行うスタイルが多い傾向にありましたが、まずは資料を読み取ることに慣れるようにしましょう。1つずつの資料を理解するとともに、試験で複数の資料が例示された場合はそれぞれの共通点、相違点を明らかにする必要があります。
また、ゴールとなる設問が指定されない場合は、たどり着くべき着地点を想定する必要があります。そのために、資料に基づいた自分なりの考えや仮説を持つことが求められます。日頃の授業や勉強の中で意識的に自分なりの考えを持つようにしましょう。
さらには、当日は受験生それぞれが自分の考えに基づいて意見を述べる状況があります。その上で、互いの力を活かしながら良い討論をする必要があります。そのためには、相手の意見を受け入れる姿勢を備えておくとよいでしょう。
注意点
集団討論と言ったり、グループ討論と言ったりしますが、いざ準備をしようとすると中々難しいものでもあります。
そもそもほとんどの中学生は集団討論に触れる機会がありませんので、集団討論そのものを理解していないことがままあります。「みんなでしゃべるだけでしょ、まぁ何とかなるや」とぶっつけ本番で臨むとほとんど何も話せずに帰ってくることになります。
また、私たちの受講生から、賛成・反対の立場を明らかにして議論をたたかわせるディベートと勘違いをしている受験生がいたことも、これまでに何人も聞いています。
また、単に集まって話せばいいというものでもありません。集団の中でのコミュニケーション、協調性、思考力などの複合的な能力が見られるため、適切なフィードバックを受けなければ、「単なる雑談」にすぎなくなってしまいます。
また、同じ学校や同じ塾、同じ競技をやっている人同士で練習しても、その効果は限定的です。本番では、ほとんど接点・共通項のない人同士で議論をすることが求められるからです。
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私たち洋々の「都立高校 推薦入試 集団討論講座」では、今までの都立高校の集団討論に出題された内容に基づきテーマを設定し、本番と同じような形で集団討論を行います。
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