都立青山高校 塾対象学校説明会レポート2024
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6月中旬、都立青山高校(以下、青山高校)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。
説明会内容
校長挨拶
最初は校長先生から学校の紹介がありました。
都立高校内の「進学指導重点校」の一つである青山高校はその立地からスポーツ・文化・芸術の発信地の雰囲気を身近に感じることができます。
高校の大切にしているスクールミッションは教養教育、地域連携、生徒主体、エビデンスに基づく教育活動、グローバルリーダー育成をポイントに置いています。
進学実績ですが、直近の現役生の結果は国公立大学進学が初めて100名を超えました。難関国公立・国公立医学部への進学は20名を超えました。
質の高い授業を行う体制が整っており、国立大学の2次試験の指導は様々な形で十分に行われています。
生徒は「3兎を追う」…つまり、学習・部活動・学校行事のいずれもを大切に取り組んでいて、テストと行事の繰り返しの3年間を過ごしています。
留学や海外派遣の生徒は増加傾向にあり、部活動の加入率110%以上です。兼部をする生徒も多く、豊富な行事に豊富な地域連携活動に参加することができます。
入学者選抜状況等
続いて入学試験に関するお話がありました。
男女合同選抜が行われた2024年度入試の推薦入試についてですが、その合格者は男女がほぼ同比率でした。選考における配点は小論文の配点が大きいことが特徴であり、試験時間は60分間でした。
自校作成問題の分析
その後には自校作成問題の分析に関する説明がありました。英語・数学・国語それぞれから詳細なお話がありましたが、英語は知的好奇心に訴える作問を心掛けています。また発信力に重点を置き、国公立合格の素養を見ようとする出題を意識しています。
数学は、入学した生徒たちの入試問題に対するコメントを中心に紹介がされました。解ける問題はミスらない、記述は捨てるという発想はなく、設問に必ずヒントが隠されているから探すというコメントが寄せられたそうです。
また、近年数学が好きな生徒が増えてきており、文系の青山高校というイメージがあるが実態としてはそうではない印象があるそうです。
国語は他教科と同様に工夫された出題がされていますが、特に作文では受験生が自分で考える方向に力を振り向けることで解答ができるようになっていました。
大学進学状況
説明会の最後は進学の状況についてでした。
2024年度の卒業生は国公立大学への進学者が増え、浪人をする人が減ったことが傾向として挙げられます。
国公立大学を第一志望に掲げ、その考えを貫いた生徒さんが多かったとのことです。
自分の能力や可能性をのばし、自分のやりたいこと、いきたいところを目指していく―そうした生徒の気持ちを大切にして青山高校では進路実現を支援しています。
所感と2025年度推薦入試に向けて
所感
「リベラルアーツの青山」を標榜し学校づくりが進められてきましたが、名実ともにその姿をたたえている高校に映ります。入試問題では無為に難解な問題を出題するのではなく知的好奇心を刺激することを目指されています。
2025年度推薦入試に向けて
まずその配点ですが、2024年度選抜は合計1050点満点で行われました。その内訳は調査書点(内申点)450点、面接100点、小論文500点の配点です。上記で述べたように小論文点の配点が大きいことが特徴です。
小論文の試験では例年、社会科的な問題と理科的な問題が1題ずつ出題されています。
基礎的な知識を活用して課題を解決する思考力・判断力・表現力を問う、自由度のある解答を求める問題です。
解答をするためには、基本的な知識を十分に蓄えた上で、資料から推測されることを根拠と共に述べられるようしておくことが必要です。また、相手(試験の場合は採点をする先生です)が理解できる論理性の伴った表記も大切となるでしょう。
そしてこれらを制限時間内に書き記すスピードも欠かせません。
一方の面接の試験です。青山高校では求める生徒の像として以下を挙げていますが、これらを視点として評価が行われていると考えることができます。
青山高校は、自立した考えをもって行動するという伝統の下、質の高い授業が展開され、部活動も大変盛んです。したがって、以下の項目に該当する生徒を望んでいます。
1 学習に意欲的に取り組むことができ、極めて優秀な成績の生徒
2 入学後も着実に努力を重ね、将来の進路に対する明確な目標をもつことができる生徒
3 学校行事・部活動・生徒会活動などに積極的に参加し、リーダーシップを発揮できる生徒
4 自分の行動に責任をもち、集団生活のルールとマナーを守ることができる生徒
※ 特に推薦選抜においては、上記1から4までの高い意識をもち、難関国公立大学への現役合格を目指す生徒が望ましい。
上記を踏まえて中学校生活を振り返り、自分の経験を丁寧に把握しましょう。経験それ自体より経験から見出されることが大切です。
小論文も面接も実際に本番で取り組むとなると、想像とは異なり思い通りにならないことも多くあります。
小論文に向けては日頃から基礎知識を整理整頓しておくことと、資料や現象の背景を捉える習慣を持っておくといいでしょう。
また面接に向けては、現在進行形の中学校生活に自分なりの目的や意義を定め、探しながら過ごすことで適切な準備につながっていくことでしょう。
いずれも準備に時間のかかることですので、なるべく早い段階で始めていくことが重要です。
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