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洋々LABO(高校受験) > 高校推薦入試 > 都立高校 > 都立八王子東高校 塾対象学校説明会レポート2024

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6月中旬、都立八王子東高校(以下、八王子東高)では塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

校長より

最初は校長先生から学校の紹介がありました。
八王子東高は進学指導重点校である他に「理数研究校」、「GE-NET20」、「海外学校間交流推進校」、「探究的な学び推進校」など様々な事業の指定校です。
そのため、理数分野の第一線で活躍する人の話や研究に触れる機会があり、海外の学校や生徒と交流することができ、英語の4技能を向上する環境が整備されています。
スクールミッションとして、変化するグローバル社会で活躍できる人材を育成することを標榜しています。
また知識注入型の授業からの脱却が進められており、考えたことを自分の言葉や文字で表現することを重視しています。
学びの特徴は3点あります。
一つ目は探究的な学びです。将来、地球規模の課題にも対応できるようになることを目的としています。先生方の役割として「探究部」というチームがあり、探究的な学びの流れは整っています。
もう一つはグローバル教育です。台湾の学校との交流、カナダ・トロント現地における探究活動、また英字新聞を作成するプロジェクトが行われています。
最後は丁寧な指導と声掛けです。面談、外部模試を利用した学習が丁寧に行われています。
大学入試結果ですが、2024年度入試では国公立大学の合格者が約120名でした。

探求部より

続いて探究活動に関するお話がありました。
探究活動の概要ですが、変化するグローバル社会で活躍できる力の育成を目的としています。そして、入学直後から「自ら学ぶ、考える、創る」という学びのベースを作っていきます。
1年次はグループで、2年次は個人で論文を執筆します。3年次は選択科目となり研究を深めたり、下級生の面倒をみたります。
特徴して挙げられるのは英語探究、国語探究という他の科目と連携させることであり、科目同士の往還を通じて学びを深める点です。
上記が概要ですが、もう少し詳細に説明を加えていきます。
1年生は「問う、拡げる、つなげる」ことを大切にしながら、プロジェクトを選び協働研究を行います。自分で探索をしてみた視点に専門家の知見をアレンジしていきます。
2年生は探究活動を作ることが中心となります。そして、並行して学問分野のとの接続を図り、卒業後の進路の検討も行います。
カナダ・トロントで行う「リサーチプログラム」も行われています。これは現地各種組織と連携し探究活動を行うプログラムです。研究者・機関としてトロント大学他、現地で活躍する日本人として日本領事館、海外から日本をPRする機関としてJNTO(日本政府観光局)など複数の機関がこれまでに協力をしています。
またこのプログラムの全てが高校の先生方の手づくりです。専門のエージェントを介さずに企画することで都立他校にはない内容をなっています。
さらに探究の経験を生かして例として大学の推薦型入試の実績が挙げられます。一橋大、東京工業大、東北大、名古屋大、筑波大、東京都立大など数々の有名大学へ卒業生が進学しています。

教務部より

その後には令和6年度(2024年度)の入試結果に関する説明がありました。

期待する生徒

まず、入試を振り返る前に八王子東高の期待する生徒が提示されました。
「自ら学ぶ・自ら考える・自ら創る」ことができる生徒の育成を目指している八王子東高は特に推薦入試においては、以下に該当する生徒が望ましいとしています。
本校の特色を理解し、それを活用して自ら学習を進める意欲を持つ生徒
ここでいう「本校の特色」とは探究、国際交流などの取り組みを指します。
将来への目的意識をしっかりもち、学習意欲が旺盛で、将来社会においてリーダーとなる気概をもつ生徒
中学校で学習した全教科において秀でており、さらに理数的能力、言語能力に優れている生徒

推薦入試

2024年度入試から男女合同選抜が始まりましたが、これまでと大きな変化はなかったとのことです。
推薦についてですが、その倍率2.27倍でした。
配点ですが、調査書が500点満点です。
小論文は400点満点です。問題は大問が2題出題されました。一つは資料の読み取りをする問題であり300字程度で、もう一つは複数の文章を読み意見陳述をする問題であり500字程度でそれぞれ論述が求められました。
論理的思考に裏付けられたコミュニケーション能力を評価する問題です。
個人面接は100点満点です。個別にコミュニケーションする能力や資質等を評価することを目的として、入学に向けた意欲、大学進学における意識、中学校での生活、その他(自己PR等を含む)について確認しています。

所感と2025年度推薦入試に向けて

所感

探究活動が充実しており、年間を通じて体系的に行われる体制が整備されている点が印象的でした。入学した直後から1年次、そして2年次へと確実に発展する動き方が具体化されており、さらには複数の教科と連動する工夫がされていることでその学びが単発に留まらず有機的に生徒の中で吸収されていく探究活動であると言えそうです。

2025年度推薦入試に向けて

推薦入試は合計1000点満点の内、小論文が400点を占めその配点が大きくなっています
小論文の試験では例年、資料の読み取りと複数の文章を組み合わせた課題文に対する意見陳述が1題ずつ出題されています。
そのいずれも特別な知識は求められていません。求められているのは、中学校の教科書や授業で習得すべき知識を土台として、提示された資料や条件を踏まえて論理を構築していく力です。
解答をするためには、基本的な知識を十分に蓄えた上で、資料から推測されることを根拠と共に述べられるようにしておくことが必要です。また、相手(試験の場合は採点をする先生です)が理解できる論理性の伴った表記も大切となるでしょう。
そしてこれらを制限時間内に書き記すスピードも欠かせません。
一方の個人面接の試験です。八王子東高には上記の通り「期待する生徒」が提示されています。中学校生活を振り返り、未来を思い描く中で「期待する生徒」で示されている内容と自身との重なりを丁寧に把握しましょう。経験それ自体より経験から見出されることが大切です。

小論文も面接も実際に本番で取り組むとなると、想像とは異なり思い通りにならないことも多くあります。
小論文に向けては日頃から基礎知識を整理整頓しておくことと、資料や現象の背景を捉える習慣を持っておくといいでしょう。
また面接に向けては、現在進行形の中学校生活に自分なりの目的や意義を定め、探しながら過ごすことで適切な準備につながっていくことでしょう。
いずれも準備に時間のかかることですので、なるべく早い段階で始めていくことが重要です。

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私達洋々では八王子東高・推薦入試に向けて一貫した準備を行う講座をご用意し、単なる「先生」ではない各界のプロフェッショナルが、マンツーマンでサポートをしております。
また、無料の個別相談も随時行っております。より本人の持ち味を活かした形でこの入試に臨みたいとお考えの方はぜひお問合せいただければと思います。
受付は個別相談申込ページからご予約いただくか、電話またはメールにて行っております。
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