都立西高校 2025年度推薦入試:作文試験
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この記事では都立西高校(以下、西高)の推薦入試の「作文試験」について解説していきます。
秋も深まり、入学試験が現実味を帯びる感覚をお持ちかもしれません。そのような中で小論文試験に向けたイメージを持つことで力を尽くした準備につながるのではないでしょうか。具体的な行動計画を立てるためにも内容を点検しておきましょう。
例年の出題傾向
制限時間:50分
字数:600字以内
出題形式:形式は毎年同様で、偉人が残した言葉がひとつ提示され、その名言に対して自身が感じるところや思うところを記述する大問がひとつ課されます。出題される言葉は、分野を問わず哲学的な視点を持つ抽象度の高い言葉が選ばれます。
実際に出題された問題
設問は例年
「次のことばについて、あなたが感じ、考えたことを六百字以内で述べなさい。」(50分)
とされてきました。
(2021年度以前は「次のことばについて、あなたが感じたり思ったりすることを六百字以内で述べなさい。」という設問でした。)
そして下記は直近3年分で出題された「ことば」です。
<令和6年度>
人はパンのみにて生きるにあらずと言う。いや、パンも味わおうではないか。そして同時に、パンだけでなく、バラももとめよう。
國分功一郎
<令和5年度>
木は不幸ではない。冬の木は葉を落(おと)して素裸かも しれないけれど、不幸ではあるまい。
開高健
<令和4年度>
「人間らしさ」という言葉は、「人間らしさ」が失われようとするとき、あるいは失われるような事態に陥ったときに口にされる
畑中章宏
出典:西高公式ホームページ
上に示した問題よりも過去の問題がこちらに掲載されています。
問題の難易度
西高校の問題の難しさは、記述の自由度の高さにあります。
ひとつの言葉に対していかようにでも書くことができるため、「何をどう書くか」という見通しを立てる必要があります。問題に対して自分なりのパターン化した解答の型を身につけておくと、本番で素早く一定レベルの答案を作成しやすくなります。
その際、「思う・感じること」「根拠と論理」の2つは解答内で必ず押さえ、可能であれば「作文的な表現」も意識するようにしましょう。
また、小論文よりとは言え、あくまでも「作文」問題であるため、ユニークな表現や比喩は必要に応じて書く分には問題ありません。作文的に優れた表現力があれば、論理性がやや弱くとも、解答内に矛盾が生じていない限り一定の評価が得られるはずです。
作文の技巧に自信がある人は、表現技法に重みを置いて、逆に、自信がない人は小論文の技巧に重みを置いて準備をすると良いでしょう。
求められる準備
西高の作文問題は、作文という名前ながら本質的には小論文に近い性質を持つと考えられます。
作文とは、読み手を引きつけることを目的とした文章であり、たとえば、書き出しや表現に工夫などが評価の加点要素となり得ます。
一方小論文とは、読み手を納得させることを目的とした文章のこと。読み手を納得させるためには、思った・感じたことについて「なぜそう思ったのか・感じたのか」という根拠を示すことや、自身の思いやフィーリングを得るまでの経緯の説明に一定の論理性が必要になります。
そのため、作文的な技巧や文章展開の練習だけでなく、「なぜ」という観点から論理的に説明する力や、矛盾を生じさせずに書く記述力も同時に養うように意識しましょう。
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