慶應義塾志木高校学校説明会レポート2024
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11月初旬に:慶應義塾志木高校(以下、志木高)では学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。
説明会内容
志木高キャンパスにある体育館で説明会は行われましたが多くの方が来場し、会場は活気を帯びた雰囲気でした。
校長挨拶
最初は校長先生からのご挨拶でした。
その冒頭では入学したらどんな生徒になるのかを考えてほしいというメッセージがありました、
志木高では大らかで優しい人間になることを一つのイメージとして目指しており、自由と責任を高校在学中に学んでほしいということでした。責任感は人間性の幅を広げるからです。
同時に、将来への十分な準備もしてほしいということでした。入学後は専門性の高い授業が待っており。そのような授業を通して課題設定と解決の方法を学ぶことができます。
生徒代表から見た志木高
続いて生徒会長から見た志木高についてお話がありました。
志木高の校風は「自由」の一言に象徴されます。服装は自由であり、受験勉強から解放もされます。
趣味や目指しているものを邪魔されることはなく、アルバイトをしたり、公認会計士の勉強をしたりしていますが、公認会計士を目指そうとしたのはクラスメイトの影響でした。
それぞれが目指すものを持っており、互いに刺激を与えあう環境にあります。
部活動は様々ありますが高校から始めた初心者の人も多くいるようです。
授業は教科書より詳しい授業もたくさんあり、学年が上がるにつれてレポート課題が増えていきます。
行事は年間通じてありますが、特に注目をしてもらいたいのは文化祭「収穫祭」とのことでした。志木高の前身である農業高校の名残ある雰囲気の中、今年は来場者4000人を越える大規模なものとなりました。
志木高の概要と入試
続いて主事の先生(教頭先生)から志木高の概要と入試についてお話がありました。
志木高の一番の自慢は生徒そのものとのことです。
もう一つは広い敷地であり、調整をせずとも様々な部活が並行で活動することができます。
自己推薦入試は次年度も約40名を募集します。
その選考は決して活動実績の高さを問うているのではなく、例えば全国一位の実績があっても不合格になるかもしれないし、部活動の3年間を通じて球拾いなどのサポート役であったとしても合格するかもしれません。
推薦入試で示してほしいことは一生懸命取り組んだ中で、その先で「得たもの」です。
ユニークでチャーミングな、推薦入試ならではの生徒を採用したいとのことです。
志木高の教育目的は慶應義塾の、塾生としての誇りを持たせることにあります。その中で、志木高の特徴を挙げるならば校内で「変わり者」という表現が用いられたらそれは誉め言葉として存在する点にあります。他者に寛容な校風がキャンパスにあります。
また、基礎的な学問の習得に力を入れています。その力を基に、答えのないものを考えることを高校段階から数多くの授業で行っていきます。
そして、個性と能力を伸ばす教育、健康を積極的に増進させることも大切にしています。
慶應義塾大学への推薦は、卒業ができればいずれかの学部に必ずされます。志木高生のための学部説明会や模擬講義も行われます。なお、希望者が多い学部は3年間の成績で決めることになっています。
教職員と生徒間の緊密なコミュニケーションも特徴の一つに挙げられます。塾高と比べても教員と生徒の距離が圧倒的に近く、職員室に生徒が「なんかいる」雰囲気を先生方は感じています。
また24言語もの多様な言語の講座を設置しています。
国際交流の機会も豊富に設けていますが、短期のホームステイで交換留学することもでき餡巣。また、意外かもしれませんが、男子校である志木高に女子の留学生が来ることもあります。
所感と2025年度推薦入試に向けて
所感
「変わり者」という言葉が誉め言葉として位置づけられている志木高です。授業の専門性の高さにも説明会では触れていましたが。それぞれが、生徒も教員も没頭し追究することを大切にしている学校であるという印象を受けました。
2025年度推薦入試に向けて
志木高の自己推薦入試の内容を確認していきます。
自己推薦入試の概要
志木高自己推薦入試の出願における評定要件は、第3学年最新の評定が合計38以上となっています。
活動実績の大きさよりも、活動への取り組みから得た学びや入学後の目的意識が重視される傾向にあり、志木高を目指す受験生であればぜひとも挑戦したい入試となっています。
一人一人の人物像をしっかりと見る試験内容となっており、出願書類をしっかりと作り込むことはもちろん、二次選考の集団討論、面接等でいかに差別化を図れるかが重要となります。
選考方法
・一次選考:書類審査
・二次選考:面接資料作成・集団討論・個人面接
出願書類
一次選考は書類審査です。その中で出願書類の核となるのが「入学志願書(C)」「入学志願書(D)」です。志木高を志望する理由、中学時代に熱心に取り組んだ事柄から得たこと、高校生としてどんなことを学びたいかについてそれぞれ記述します。
二次選考の面接ではここに記載した内容について突っ込んで聞かれるため、書類作成の段階からしっかりと考えを深め、納得感のあるものにしておくことが重要です。
記述量は他校の推薦入試に比べて多めとなっていますが、出願締切が年明け早々の1月頭に設定されているため、計画的に準備を進める必要があります。
また、中学時代の活動内容や活動実績、資格等を記載する「入学志願書(B)」は記入欄にそって記入していく形となりますが、しっかりと書類からその活動の“すごさ”が伝わるよう、記入方法を工夫しましょう。
なお、記載した活動成果についてそれを証明する資料がある場合には、それを添付することができます(「入学志願書(B)に関する資料貼付用紙」)。
面接資料作成
二次選考当日は最初に「面接資料」の作成が課されます。試験時間は40分間で、記述式の問題が4題出題されます。出題内容は様々で、意見論述をさせるものや英訳させるもの、数学的問題など年度により大きく変わります。一つ一つの問題の記述量はあまり多くありません。
文字通り面接の際の質問の材料とすることを目的としており、正答することを求められるというよりは、思考力を測るための試験という側面が強くなっています。そのため回答に悩むことがあっても自分なりに考え、何かしら回答をすることで、面接で挽回することも可能です。
集団討論
集団討論の試験時間は約30分間で、1グループ4人で行われます。討論のテーマは近年社会で起きている出来事や問題が取り上げられることが多くなっています。
集団討論はディベートとは違い賛成反対に分かれて意見を戦わせるのが目的ではなく、参加者が力を合わせてより良い結論を導き出すことが目的であり、グループに対する貢献意識が重要になってきます。
グループの中で自分なりの貢献の方法を見つけ、実践していくことが高評価につながります。これまで集団討論を経験したことがないという方は、必ず事前に練習を行っておくことをおすすめします。
なお、一部グループ面接形式で一人一人が答える質問の時間もあります。
個人面接
個人面接は1回10分程度で、受験生1名:面接官1名で行われます。これを面接官を変えて全部で3回実施されます。面接では志望理由や中学時代に取り組んできた活動の詳細、志木高において取り組みたいことのほか、面接資料の内容についてなどについて踏み込んだ質問がされます。
出願書類に記載した内容のなかで聞かれそうなポイントについて考えを深めておくとともに、どんな方向から質問がきてもその場で対応できるよう面接練習を重ねておきましょう。
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