早慶附属・係属校の推薦型入試:結局は実績で決まるのか?

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こんにちは。洋々のテリーです。
さすがにこの時期になると朝夕は冷えますね。大切な時期ですから、受験生の皆さん体調管理には気を付けてくださいね。

今回は、早慶の高校各校の推薦型入試における「評価ウェイトの印象」についてです。あくまでもこれまでの受験生の応援や、様々なルートから収集した情報を総合して感じている私の印象です。

保護者の方から相談を受けていると「結局は実績で採ってるんだろうから、実績がないうちの子供には無理」という声を聴くことがあります。しかしこれは正しくありません。早慶附属・係属高の推薦型入試は全て、ペーパーテストでは測れない力を持った人を採るためのものであり、合否は「総合評価」によって決まるものとなっています。募集要項には、その学校の推薦型入試に何を期待するか、ということが書いてありますが、そこにも「実績だけではない」「実績ではない」ことが明確に記されています。例えば慶応各校の募集要項には以下のように書かれています。

●慶応の推薦型入試の趣旨(各校募集要項より抜粋)
・塾高:「突出した成果や、一つの分野についての成果だけを評価するのではありません。皆さんがいかなる場面においても最善の努力をしたのかどうかを総合的に評価したい」
・志木高:「高校生活において自ら学ぶ目的を明確に示すことができる生徒をより広く求めたい。(中略)必ずしも大会、コンクール等で成績順位を重視するものではありません」
・女子高:「自分を磨き、輝かせたいと強く思っている皆さんを、一人でも多く受け入れるために、この推薦入試の制度ははじめられました」

私たちの経験からも「実績だけではない」ことは自信を持って言えます。実績も重要な材料の一つであることは間違いありませんし、早実や塾高は他の附属校に比べると実績のウェイトが相対的に高そう、という印象はあります。ですが、その2校にしても単に何かすごい特技や実績を持っているだけで合格することはないと考えています。またそれ以外の早慶の附属校については、実績以上に志望理由書や面接など、他の選考科目ウェイトがより高い印象があります。

私たちは、推薦型入試は料理コンテストのようなものだと考えています。実績はあくまでも素材の一つです。もちろん、素材が良ければおいしい料理ができる確率は高いですが、料理の味は素材だけでは決まりません。いい素材がないことで諦めるのではなく、いい素材がなければ、その素材を使っていかに他の人よりおいしい料理にするかを考えることが大切だと思います。


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