早慶附属・係属高の推薦型入試:2014年度入試の変更点

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こんにちは。洋々のテリーです。
今日もどんどん行きます。中3の2学期の成績が確定し、出願の条件が整った方も多いと思いますので、早く個別の入試の解説に移らねば。

今回は、早慶附属・係属高の推薦型入試の2013年度入試からの主要な変更点について整理します。

2014年度入試は一言で言って「女子に追い風」です。もともと女子が受験できる早慶附属・係属高は少ない上に、募集枠もそれぞれ非常に少ない状況でした。2013年度入試の募集枠は、男女別の枠がないところは男女半々で計算しても(実際は男子の方が多いですが)、7校合わせて男子の募集枠が270名だったのに対し、女子は65名と4倍の開きがありました。その状況が一変したとはまだ言えませんが、変化の兆しが見えたのが今年度の制度変更です。中でももっとも大きく変更があったのは慶応女子(女子高)の推薦入試でしょう。募集人員が倍増したことに加えて、出願条件も大きく緩和されています。

●慶応女子高・推薦入試(2014年度)の主な変更点
・募集人員倍増:10名→20名
・出願条件大幅緩和:2013年度まで課されていた「3つの条件」が廃止され、代わりに「中学生として積極的に諸活動に取組んだ者」が条件に
 ※3つの条件…他の条件に加えて、以下の条件もそれぞれ満たしている必要有
 -「中学校の3年間を通して部活動に積極的に取り組んだ者」
 -「生徒会活動に積極的に取組んだもの」
 -「学習面で顕著な成果を挙げた者、または知的関心や能力が極めて高い者」
・中学校ごとの出願人数の条件も廃止
・出願方法は「窓口持込」から「郵送必着」に変更

早慶附属・係属高の推薦型入試はいずれも厳しい出願条件が課されていますが、その中でも特に厳しい出願条件が課されていたのが女子高の推薦入試でした。特に、高い評定や出席条件を満たしながら、かつ上述の「3つの条件」を共に満たすことは、一般入試も含めて女子高を第一志望としている受験生(すなわち勉強もすごくよくできる子)にとって、かなりハードルが高いものでした。これが、「中学生として積極的に諸活動に取組んだ者」という表現にまとめられたことで、高い評定を頑張って確保してきた多くの方にとってチャンスが拡がりました。同時に、募集人員が倍増したことや「原則として同じ中学校からは1名しか受験できない」という条件が廃止されたこととあわせて、女子高の推薦入試は大きく門戸が拡げられた印象があります。

2013年度までも極めて厳しい出願条件を満たした人だけが出願でき、さらにそこから4~5人に1人まで絞られてきた女子高の推薦入試が、今年どのように変化するのか、注目です。また、早稲田本庄でも女子の枠が20名から25名に拡大されており、早慶を狙う女子にとってはこちらも朗報です。女子の皆さんはぜひこれらのチャンスを活かして頂きたいと思います。

対する男子は、「前年並み」と言ってもいい状況です。変更されたのは、早高院の出願条件に「合格した場合は入学を確約できる者」という文言が明記されたことと、志木高事務局の自己推薦入試に関する質問受け付け時間に制約が設けられたことくらいです。募集人員も入試の方式も募集要項上は大きな変更は見受けられません。男子の皆さんはこれまで通り、男らしく戦って頂きたいと思います。


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