早慶附属校・系属校の推薦型入試2017:結局実績がモノを言う?
こんにちは。小春日和という秋の季語が好きな洋々テリーです。
秋ならではの気持ちのいい天気ですね。
今日から慶応義塾大学では三田祭が始まります。例年、11/23の勤労感謝の日を挟むことが多いのですが、今年は少しだけ前倒しになりました。4日間で20万人もの人が訪れるという三田祭、中学生にはまだ「味わい」が分からないかもしれませんが、屋台もたくさん出るので軽食がてら行ってみるのもいいかもしれません。また明日・明後日は、SFC(湘南藤沢キャンパス)の研究成果をお披露目するオープンリサーチフォーラム(ORF)というイベントが、六本木の東京ミッドタウンにて開催されます。「新しい学びの形」を知れるまたとない機会ですので、興味のある方はぜひ覗いてみましょう。
さて今回は、早慶の高校各校の推薦型入試における「評価ウェイトの印象」についてです。あくまでもこれまでの受験生の応援や、様々なルートから収集した情報を総合して感じている私個人の印象です。
保護者の方から相談を受けていると「結局は実績で採ってるんだろうから、実績がないうちの子供には無理」という声を聴くことがあります。しかしこれは正しくありません。早慶附属・系属高の推薦型入試は全て、ペーパーテストでは測れない力を持った人を採るためのものであり、合否は「総合評価」で決まるものとなっています。各高校の募集要項には、その学校の推薦型入試に何を期待するか、ということが書いてありますが、そこにも「実績だけではない」「実績ではない」ことが明確に記されています。例えば慶応各校の募集要項には以下のように書かれています。
●慶応の推薦型入試の趣旨(各校募集要項より抜粋)
・塾高:「突出した成果や、一つの分野についての成果だけを評価するのではありません。皆さんがいかなる場面においても最善の努力をしたのかどうかを総合的に評価したい」
・志木高:「高校生活において自ら学ぶ目的を明確に示すことができる生徒をより広く求めたい。(中略)必ずしも大会、コンクール等で成績順位を重視するものではありません」
・女子高:「自分を磨き、輝かせたいと強く思っている皆さんを、一人でも多く受け入れるために、この推薦入試の制度ははじめられました」
私たちの経験からも「実績だけではない」ことは自信を持って言えます。実績も重要な材料の一つであることは間違いありませんし、早実や塾高は他の附属校に比べると実績のウェイトが相対的に高そう、という印象は確かにあります。ですが、その2校にしても単に何かすごい特技や実績を持っているだけで合格することはないと考えています。またそれ以外の早慶の附属校については、実績以上に志望理由書や面接など、他の選考科目ウェイトが高い印象があります。
私たちは、推薦型入試は料理コンテストのようなものだと考えています。実績はあくまでも素材の一つです。もちろん、素材が良ければおいしい料理ができる確率は高いですが、料理の味は素材だけでは決まりません。いい素材がないことで諦めるのではなく、いい素材がなければ、その素材を使っていかに他の人よりおいしい料理にするかを考えることが大切だと思います。自分がどんな素材を持っているのか、それを使ってどんな料理が出来るのか、どんなレシピで作るのか、どんな盛り付けをすればおいしいと思ってもらえるのか、じっくりと考えて出願書類や面接の準備をして頂きたいと思います。
洋々では、早慶附属校・系属校の推薦型入試を受験される方に向けた個別相談を、随時行っております。推薦入試の受験を考えていらっしゃる方は、お気軽にご連絡頂ければと思います(電話:03-6433-5130、メール:you2_info@you2.jp)。
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人の成長を支援する「洋々」GM。経営コンサルティング会社A. T. Kearneyにて、Managerとして金融機関を中心に数多くのコンサルティングを手掛ける。また、採用担当者として多くの面接を行うと共に、コンサルタント向け研修プログラムの作成、実施にも深く関わる。金融専門誌への執筆多数。慶應義塾大学経済学部卒。ミシガン大学ビジネススクール・MBA Essential program修了。