慶應義塾女子高校・推薦入試2018:全体像

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こんにちは!洋々テリーです。
昨日はロシア革命からちょうど100年目でした。入試では、こうした節目に当たる出来事からの出題がよくなされます。私立高校の一般入試では通常社会が課されませんが、早慶を狙う位の皆さんは、教養として歴史上の大きなイベントは知っておいて欲しいものですね。ちなみに今年は、大政奉還がされて150年目に当たる年でもあります。

次は慶應義塾女子高校(女子高)の推薦入試です。これまでも説明会で、推薦入試への意気込みを先生方が隠そうとしなかったように、女子高はこの推薦入試に並々ならぬ期待を寄せています。また、募集要項の最初にも「慶應女子高にとって、生徒はまさに「宝」」とあり、女子高は生徒こそが女子高の「価値の核」と位置付けています。その女子高の「宝さがし」の形のひとつがこの推薦入試でもあります。文字通り全国から選りすぐりの女子が集う、女子高・推薦入試の2018年度の概要は次の通りです。

名称:推薦入試
方式:一段階選抜
募集人員:女子20名
出願資格:
・現中3
・第一志望
・学校長の推薦を受けたもの
・評定については以下の全てを満たしているもの
-第3学年の9教科の評定合計が42以上
-理科と社会の評定がともに5
-2の評定がない
 ・中学入学時から2017年12月末までの欠席・遅刻・早退の合計数が5以内
 ・中学生として諸活動に積極的に取組んだもの
校長推薦:必要
選考科目:出願書類、適性検査、個人面接
倍率(2017年度):4.3倍

4年ほど前に出願条件の緩和、募集人員の倍増を行ったとはいえ、なお出願条件はかなり厳しいものとも言えます。高い全体評定をはじめとして、理科・社会ともに5であること、さらにほとんど休むことなく学校に出席していることも求められています。他の早慶附属・係属高でも出席の条件は課されていますが、他校の場合は普通に通っていれば多くの人がクリアできる位の水準です。しかし女子高の場合は「3年間で5日以内」しか欠席が認められません。しかもこれに遅刻・早退までカウントされるのは早慶附属・係属高の中でも女子高だけです。さらに当日筆記試験が課されるとともに、全員を面接することで、単なる外形要件だけでなく、一人一人の人物を多面的にじっくり見極めよう、という意図が感じられます。

倍率は2016年度と比べて若干下がったものの依然として4倍以上のハイレベルな競争が続いています。大学入試改革の影響を避ける動きがみられることから、今年はまた志願者が増えることも予想されます。ですが、どうしても女子高に入りたいと思っていて、出願資格を満たしている人は、見かけの倍率にひるむことなく、ぜひチャレンジして頂きたいと思います。そしてそのチャンスを活かしきるためにも、「準備してもしすぎることはない」という意識で万全の態勢で挑んでいただきたいと思います。

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