慶應義塾大学法学部、総合型選抜「FIT入試」を刷新へ 2028年度入試から新制度導入
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慶應義塾大学法学部は2028年度入試(2028年4月入学者対象)から、総合型選抜として実施してきた「FIT入試」を大幅に見直し、「新FIT入試(仮称)」として制度を刷新すると発表しました。
FIT入試は2006年度に導入され、志望理由書や自己推薦書、論述試験、面接などを通じて、学力試験だけでは測れない受験生の資質や意欲、思考力、法学部で学ぶ意欲や将来への展望などを多面的に評価する入試として実施されてきました。
同入試ではこれまでA方式・B方式という二つの方式で選考を行ってきましたが、近年、両方式を併願する志願者が増えていることから、今回の刷新により制度を簡潔化するとともに、より幅広い層の出願と選考における丁寧な評価を可能とすることを狙いとしています。
新FIT入試において予定されている主な変更は以下となります。
・「全体の学習成績の状況が3.7以上」が出願要件に
これまでもB方式では学習成績の状況(評定)による出願要件があった一方で、A方式では学習成績による要件の設定がありませんでした。今回の変更により、全志願者に対して所定の成績要件が設定される形となります。
また、「外国語学習を含むさまざまな活動に対し積極的に取り組んだこと」が要件となるとのことで、現状具体的な内容は不明なものの、外国語学習に関する何かしらの実績を証明できるものが必要となりそうです。
・模擬講義および論述試験、総合考査、口頭試問が2次選考科目に
これまではA方式において模擬講義および論述試験と口頭試問、B方式において総合考査と面接が実施されてきましたが、今回の変更によりこれらが合わさる形となります。新制度での具体的な出題形式はまだ明らかではありませんが、論述力がより重要となることが予想されます。
・地域ブロック制の廃止
従来B方式で設けられていた地域ブロック別の選考区分が廃止されます。これまでB方式では日本全国を7つの地域ブロックに分け、各ブロックから法律学科・政治学科それぞれ最大10名程度を合格者としてきましたが、この制度が廃止されることとなります。ただし、南関東ブロック以外の各地域ブロックの成績優秀者に対する奨学金制度については、引き続き実施される予定です。
新FIT入試の詳細な募集要項は、2027年6月上旬頃に公表される予定で、同入試での合格を目指す方にとっては早めの情報収集と準備が重要になりそうです。
■ 関連リンク
2028年度 法学部 総合型選抜「FIT入試」における変更点について
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