【大学入試課インタビュー】駒澤大学のAO入試のポイント
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大学インタビューシリーズは、AO入試や推薦入試を実施する大学の入試課にインタビューを行い、入試や大学に関する「ホントのところ」をお伝えする連載です。
今回は、駒澤大学の自己推薦入試について、入学センターの鴨居様にインタビューを行いました。推薦で合格する受験生は、ずばり「駒澤大学を心から好きな人」。試験内容や合格する受験生の特徴、推薦入試合格後などを伺いました。
駒澤大学の自己推薦入試について
――駒澤大学ではどのような入試を実施していますか?
本学で実施する自己推薦入学試験(以下、推薦入試)は「総合評価型」と「特性評価型」の2種類に分かれます。
総合評価型では、高校時代や大学入学後における活動や勉強意欲を総合的に評価しています。一方特性評価型では、高校までに取得した資格や高校時代の活動といった受験生の特性を評価する仕組みです。
――具体的にはどのような試験が実施されていますか?
総合評価型の推薦入試では、小論文と面接口試を実施。文学部社会学科社会学専攻、法学部政治学科においては、グループ討論形式による面接が行われます。特性評価型では小論文がない代わりに書類審査が一次試験として行われ、それを通過した方のみ面接口試を受験できる仕組みです。
――駒澤大学では、推薦入試をいつからどのような目的で始められたのでしょうか?
1998年に経済学部で初めての推薦入試を実施しました。狙いは、駒澤大学を好きでいてくれて、入学後に大学の中心的な存在になってくれる学生に来てもらうことです。現状、推薦で入学した学生を見る限り、目的は達成されているように感じます。
たとえば、オープンキャンパスでは、学内のボランティア団体が学校案内やオープンキャンパス運営などをサポートしてくれるですが、推薦入試で入学してくださった学生の多くはこのグループに入り、大学の中心として実際に活動してくれています。
現在の入試制度と受験生の特徴
――駒澤大学の自己推薦入試で合格する受験生にはどのような特徴があるように感じられますか?
やはり、一般入試で入学した学生と比べると、本学への愛着を強く持った学生が多い印象ですね。自己推薦入試の場合はほとんどの方が本学を第一志望に据えて受験してくださるので志望度が高く、やる気の高い学生が多く受験してくれています。
また不思議なことに、推薦入試を志望する学生の多くは、オープンキャンパスに複数回参加してくれていることが多いですね。駒澤大学では、夏から秋にかけて5回のオープンキャンパスを行います。これは他大学と比較するとかなり多いほうだと自負しておりますが、推薦入試の受験生はその5回のうち2回、3回と訪れていることが多いです。
――志望する学生に対して「これはできるようになっていてほしい」ということは何かありますか?
面接口試では、高校時代に何に打ち込んだかを尋ねます。何も目標を持たず漫然と高校時代を過ごした人よりは、何かに打ち込んだ経験のある学生の方が魅力的なのは当然ですね。
あとは、大学に入学してから何をしたいか、そしてその後どのような道に進みたいかというのも具体的に訊かれると思います。合格する学生は目的意識がとても強く、また質問に対して物怖じせずハキハキと話す学生がほとんどです。
――駒澤大学では、受験生にどのように推薦入試を周知していますか?
年々、広報活動で赴く高校の数は増えています。推薦入試だけでなく、指定校推薦ができる高校の数も増加傾向。大学としても入学者数を減らさないように、広報活動には力を入れています。
――駒澤大学の受験生向け情報発信サイト「think!」も、非常に丁寧に作り込まれたサイトですよね。
はい、このサイトを2018年より公開しています。受験生の多くはインターネットを通じて情報を得る方がほとんどだと思うので、ウェブサイトの見やすさや情報の集めやすさは非常に重要だと考えています。
これからの入試について
――入試課として、現在最も関心を寄せているのはどのようなことでしょうか?
やはり2020年度の入試改革ですね。新たな入試制度を作る可能性もありますし、既存の一般入試の科目の見直しも検討中です。
2020年度からの入試制度変更に伴い、英語に関しても大きく変わる可能性があります。外部の民間英語試験を利用した制度は既に一部の入試で合否判定に使っており、今後さらに拡大するかもしれません。
――今後、どのような受験生に来てほしいと考えますか?
社会に対する問題意識を持つ学生に来てほしいと願っています。あらゆる変化が凄まじいスピードで起こる現代で活躍するため、大学でしっかりと勉学を積み、社会に貢献できる人材となりうる人を増やしていけたらいいですね。
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