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本記事では、立教大学異文化コミュニケーション学部の自由選抜入試に出願する受験生向けに、一次・二次試験の対策方法をお伝えします。

自由選抜入試とは?

立教大学では、学部に関連する高い技能・知識を持つ学生や、学業以外で優れた成果を持つ受験生を対象に自由選抜入試を行っています。異文化コミュニケーション学部の自由選抜入試は方式Aと方式Bに分かれ、それぞれ出願要件が異なります。

方式Aは、語学力に秀でた受験生向けの試験。出願には英語の民間試験受験に加えて、下記の語学試験・検定においていずれかの成績に該当している必要があります。なお、方式Aは現役生のみ受験が可能です。

<英語民間試験>
(a) 実用英語技能検定(英検)(従来型、英検CBT いずれも可)
(b) IELTS(Academic Module)
(c) TEAP(Reading/Listening+Writing+Speaking)
(d) TEAP CBT
(e) TOEFL iBT
※いずれも「2017 年 11 月1日以降に受験し取得したスコア」が有効。 実用英語技能検定(英検)については、二次試験を 2017 年 11 月1日以降に受験し取得したスコアを有効とする。

<語学試験>
次の(a)~(f)のいずれかに該当する者。
(a)・実用英語検定(英検)準一級以上
・GTEC CBTスコア1,140点以上
・IELTS 5.5以上
・TEAP(Reading/Listening+Writing+Speaking)スコア327点以上
・TEAP CBTスコア600点以上
・TOEFL iBTスコア70点以上
・TOEIC L&RおよびTOEIC S&Wを受験しスコア合計1,070点以上(IPテスト不可)
のいずれかを取得している者。

(b)ドイツ語技能検定3級以上を取得している者、またはゲーテ・インスティトゥートZDもしくはB1以上に合格している者。

(c)実用フランス語技能検定試験準2級以上、DELF A2以上、TCF350点以上のいずれかを取得している者

(d)スペイン語技能検定3級以上を取得している者、またはDELE B1以上に合格している者。

(e)中国語検定試験3級以上に合格している者、または漢語水平考試(HSK)4級以上、5級、6級180点以上を取得している者。

(f)ハングル能力検定試験3級以上、または韓国語能力3級以上、または韓国語能力試験3級以上を取得している者。

方式Bは、進学を志望するコース別に出願要件が定められています。進みたいコースが明確にある場合や、5年間で学士号と修士号を取得できる5年一貫プログラムを志望する場合は、方式Bでの出願が適しています。また、方式Bは一浪までであれば受験が可能です。

<コース別出願要件>
次の資格Ⅰ~Ⅳのいずれかに該当する者。
[資格Ⅰ]通訳翻訳専門コース 次の①~⑤いずれかの成績を取得している者。
① 実用英語技能検定(英検)CSE2.0 スコア 2,400 点以上(従来型、英検 CBT いずれも可)
② IELTS(Academic Module)オーバーオールバンドスコア 6.0 以上
③ TEAP(Reading/Listening+Writing+Speaking)スコア 332 点以上
④ TEAP CBT スコア 671 点以上
⑤ TOEFL iBT スコア 80 点以上

[資格Ⅱ]英語教育専門コース 次の①~⑤いずれかの成績を取得している者。
① 実用英語技能検定(英検)CSE2.0 スコア 2,300 点以上(従来型、英検 CBT いずれも可)
② IELTS(Academic Module)オーバーオールバンドスコア 5.5 以上
③ TEAP(Reading/Listening+Writing+Speaking)スコア 309 点以上
④ TEAP CBT スコア 600 点以上
⑤ TOEFL iBT スコア 72 点以上

[資格Ⅲ]日本語教育専門コース 次の①~⑤いずれかの成績を取得している者。
① 実用英語技能検定(英検)CSE2.0 スコア 2,160 点以上(従来型、英検 CBT いずれも可)
② IELTS(Academic Module)オーバーオールバンドスコア 5.0 以上
③ TEAP(Reading/Listening+Writing+Speaking)スコア 277 点以上
④ TEAP CBT スコア 529 点以上
⑤ TOEFL iBT スコア 60 点以上

[資格Ⅳ] 国際協力専門コース 次の①~⑤いずれかの成績を取得している者。
① 実用英語技能検定(英検)CSE2.0 スコア 2,160 点以上(従来型、英検 CBT いずれも可)
② IELTS(Academic Module)オーバーオールバンドスコア 5.0 以上
③ TEAP(Reading/Listening+Writing+Speaking)スコア 277 点以上
④ TEAP CBT スコア 529 点以上
⑤ TOEFL iBT スコア 60 点以上

※いずれの資格(コース)も「2017 年 11 月 1 日以降に受験し取得したスコア」を有効とする。 実用英語技能検定(英検)については、二次試験を 2017 年 11 月1日以降に受験し取得したスコアを有効とする。

引用元:2020年度 立教大学 自由選抜入試要項 異文化コミュニケーション学部

一次試験は、方式A・Bともに書類選考。二次試験は、方式Aは面接と小論文、方式Bは面接のみです。

「異文化コミュニケーション」とは何なのか?

「異文化コミュニケーション」という言葉からは、「海外」や「国際交流」といった言葉が連想されがちですが、人種や言語の違いだけが異文化というわけではありません。たとえ同じコミュニティに所属する同じ国の人々であったとしても、皆ひとりひとり異なる価値観や考えを持っています。つまり、この先生きている限り、私たちは常に「異文化の人々」と共生するわけです。そのことを自覚した上で、周りの人々といかに共生し協働するかを考えるのが「異文化コミュニケーション」です。

こうした前提を踏まえた上で、「自分にとっての異文化コミュニケーションとはどのようなものか?」について、自分なりの定義を持っておくようにしましょう。

書類の対策について

方式A・方式Bでは、それぞれ以下の書類が課されます。

◎ 志望理由書
[方式A]これまでの自分の実績や集中して行ってきたことに触れながら、入学後に何をどのように学びたいのかを2,000字程度記入。

[方式B]異文化コミュニケーションを志望する理由を600字程度で記入。

◎ 学修・研究計画書(方式Bのみ)

以下の4点について2,000字程度で記入(A4原稿用紙、横書き、20字×20行)
1. 志望する専門コースを選んだ理由
2. 学部4年間で特に学びたいこと
3. 大学院で研究したいこと
4. 大学/大学院での学びをどう将来に生かしたいか

志望理由書に書く内容はすべて、「自分が立教の異文化コミュニケーション学部に進学するべき理由」に紐付いている必要があります。特に方式Aでは、実績や行ってきたことはあくまでも補助的な要素とし、軸足は志望理由に置きましょう。志望理由と絡めて過去の経験について述べる際も同様です。異なる価値観や考えを持つ人々の中で、どのような経験をしてきたかを念頭に置いて志望理由を練ります。

また、志望理由書は「過去・現在・未来」に沿うように書くと、全体の構成が立てやすくなります。異文化コミュニケーションに関するどのような原体験があり、そこから何を積み上げ、将来はどうしたいのか。その将来に向けて今は何が足りず、そのために大学で何を学びたいのか。この型に沿って各時系列の内容を洗い出し、それぞれを深めます。最終的にすべての要素が「だから私は立教の異文化コミュニケーション学部で学ばなければならない」に繋がることを常に意識しながら深めた内容をつなげていきましょう。

方式Bのみで求められる学修・研究計画書は、方式Aの志望理由書に近いものです。そのため、方式Bの志望理由書では、学修・研究計画書の要点をかいつまんだダイジェスト版を志望理由書とすると良いでしょう。計画書→志望理由書の順で書き進めるとスムーズに作りやすくなります。

面接の対策について

二次試験は方式A・方式Bともに面接試験があります。しかし、面接試験は生徒と面接官が相対する一般的な形式ではなく、数人の受験生が一組のグループを組み、面接官からの質問にそれぞれが応えた後にグループ内で集団討論を行うという珍しい形式です。

集団討論の論点は一貫して「異文化理解とは何か」。この論点に関するさまざまなトピックが議論のテーマとして出題されます。あらかじめこの問いに対する自分なりの考えを確立させておきましょう。正面から取り組もうとすると考えが発散してしまうため、自身の興味関心に引き寄せ、具体的な問いの形にして考えると、考えを整理しやすくなります。

また、集団討論の最終ゴールは、他のメンバーを打ち負かすことではありません。意見を交換し、参加者全員でベストな結論を導くことがゴール。異なる意見が出る中で、それぞれの良いところを統合してより良い意見を目指せるよう、ブラッシュアップのトレーニングをしておきましょう。

おわりに

立教大学の異文化コミュニケーション学部は、書類、面接、小論文(方式Aのみ)の3つの試験が課されます。洋々では全ての試験への対策はもちろん、書類、面接、小論文それぞれの対策を個別で受けることも可能です。ぜひ一度、洋々の個別相談にご相談ください。

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