【2023年度慶應法FIT】志願者調書の書き方のポイント(2)
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【2023年度慶應法FIT】シリーズでは、2023年度慶應義塾大学法学部FIT入試を受験する方に向けてさまざまな情報を発信します。
本記事では、FIT入試の志願者調書で課される設問3、設問4の回答で意識すべきポイントについて解説します。
設問1、設問2について解説した前編はこちらから。
【2023年度慶應法FIT】志願者調書の書き方のポイント(1)
志願者調書の構成
例年、志願者調書では以下の4つの質問が課されます。各質問への回答スペースはA4サイズの用紙で8行ずつ、およそ300字程度です。
- 中学校卒業時のあなたと現在のあなたを比較してその間の「人間的成長」がどのようなものであったか記してください。
- あなたの物の見方や考え方に大きな影響を及ぼした事柄(書物を含む)について説明してください。
- あなたが今もっとも関心を抱いている事柄は何ですか。その事柄とこれまでどう取り組んできたか、また今後どう取り組もうとしているか記してください。
- あなたが慶應義塾大学法学部の法律学科または政治学科という場に期待していることはどのようなことですか。
志願者調書を書く際に意識したいポイント
3.は志望理由書との重なりを活用する
3.あなたが今もっとも関心を抱いている事柄は何ですか。その事柄とこれまでどう取り組んできたか、また今後どう取り組もうとしているか記してください。
この設問は、志望理由書の問いと近い問いです。内容は志望理由書と同じでも問題ありませんが、見せ方は工夫しましょう。将来の夢や目標、大学で学びたいことに関わることを書くのであれば、それに対してこれまで自分がどうコミットメントしてきたか、大学では具体的にどうコミットメントしたいかを書くと、志望理由書よりもより具体的にあなた自身の関心と活動を伝えることができます。
一方、志望理由書に書いたことと関係のない事柄を書いても問題ありません。特に複数の分野にまたがって関心を持ち、それが志望理由にもつながっている人は、志望理由書では書ききれなかったその背景についてアピールするチャンスです。この設問を活用し、志望理由の多面性を見せられるように意識して書いてみましょう。
4.は「慶應の法学部だからこそ」を意識する
4.慶應義塾大学法学部の法律学科もしくは政治学科という場に期待していることは何か?
この設問も3と同様に、志望理由書の問いと近い設問ですが、志望理由書と異なり、「慶應の法学部」に絞って書くことがポイントです。志望理由書は、広い視点を持った問題意識や目標を基に慶應法学部への学びの期待を書くとより質の高い志望理由になりやすい一方、この設問では、具体的に「なぜ慶應の法学部でなければならないのか」を伝える必要があります。
数ある大学・法学部の中から「なぜここなのか」という必然性を伝えるのは、大学について詳しく知らない段階ではなかなか難しいかもしれません。まずは授業や在籍する教授の専門分野など、「慶應の法学部にしかない学び」を探すことから始めてみましょう。それらの学びに自分の学びたいことや期待を無理やり寄せる必要はありませんが、自然につなげることができれば説得力のある回答になります。
もし、自分の学びたいことと直接結び付く授業や教授が見つからなかったとしても、慶應の法学部でのどんな学びが自分の将来にどうつながるのか、そのつながりをロジカルに語ることを意識しましょう。また、あえて「場」という言葉が使われているため、具体的な学びの内容ではなく、環境面に目を向けてもよいかもしれません。
志望理由書との書き分けを!
志望理由書と志願者調書はA方式、B方式ともに両方提出します。志望理由書では大学への志望理由や大学に期待する学び、将来の夢など、現在から未来にかけて重点を置いた内容が問われているのに対し、志願者調書では過去から現在にかけて重点を置いた内容が問われています。
志望理由書と志願者調書は、試験官が受験生をより多面的に深く知るための手がかりです。一貫性を持たせつつ、それぞれに書く内容を工夫し、志望理由書だけでは伝えきれない自分自身の側面について伝えられるよう意識して書きましょう。
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