【2023年度慶應法FIT】B方式の総合考査について
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【2023年度慶應法FIT】シリーズでは、2023年度慶應義塾大学法学部FIT入試を受験する方に向けてさまざまな情報を発信します。
本記事では、FIT入試B方式の総合考査Ⅰ・Ⅱについて解説します。
総合考査Ⅰ・Ⅱの概要
総合考査はFIT入試B方式の二次試験の一つです。A方式で課される講義論述形式と異なり、総合考査はオーソドックスな小論文試験で、ⅠとⅡの2種類があります。試験時間はそれぞれ45分です。
公式の試験要項には以下のように記載されています。
Ⅰ 与えられた資料(グラフ、表、データ、条文、判例など)から読み取れることを400字程度にまとめてもらいます。社会科学に必要な論理的な思考力、考察力を評価します。
Ⅱ 与えられたテーマのもと400字程度の小論文を書いてもらいます。ここでは創造力、独創性、発想力を考査します。
記載の通り、ⅠとⅡでは評価されるポイント、問題の内容ともに異なります。例年、Ⅰでは図表やグラフ、文章の資料をもとにした設問が課され、Ⅱは抽象的なテーマに対して意見を述べる設問が課されます。
総合考査Ⅰ・Ⅱの対策
総合考査Ⅰ
総合考査Ⅰの解き方において重要なのは、資料を的確に読み取ることと、読み取った内容に対して自身の解釈や意見を述べることです。内容の読み取りとそれに対する解釈・意見は、それぞれ200字ずつ程度で書くとちょうどよいバランスになります。回答する際は、この2つを混同しないようにしましょう。特に、解釈や意見を読み取りの内容(=客観的な事実)であるかのように書かないよう注意してください。
日頃から、ニュースや新聞などで出てくるグラフや図表の読み取りと、「なぜこのような結果になったのか?」という背景を推測する練習をするとよいでしょう。その際も、読み取った内容と解釈・意見は分けて考えるようにします。もちろん、総合考査Ⅰの過去問や市販の問題集で類題に取り組むことも大切です。
総合考査Ⅱ
総合考査Ⅱは、年度によって問題の形式が異なり、今後新たな形式が出題される可能性もあります。これまでは、新たな制度やルールを作ることを想定した問題や、対立する意見をそれぞれ説明する問題などが出題されました。
まずは過去問を解き、求められる思考力を体感で掴みましょう。どのようなパターンの問題でも、問題文を正確に読み取り、設問の意図に沿って回答することと、自身の考えを根拠とともに論理的に回答することが重要です。傾向の予測が難しいため、本番でどのような問題が出たとしても焦らないよう、さまざまなパターンを想定して準備をしておきましょう。設問の意図を的確に見極め、意見と根拠を素早く組み立てられるよう、日頃から思考力を鍛えるトレーニングを積み重ねておくとよいでしょう。
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