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この記事では都立国立高校(以下、国立高校)の推薦入試の「小論文試験」について解説していきます。
年の瀬が迫り、入学試験が現実味を帯びる感覚をお持ちかもしれません。そのような中で小論文試験に向けたイメージを持つことで力を尽くした準備につながるのではないでしょうか。具体的な行動計画を立てるためにも内容を点検しておきましょう。

例年の出題傾向

国立高校の過去3年間の試験を振り返ります。

試験の時間は60分で大問は2つです。大問の1つ目は国語的テーマの出題が続いています。また、大問の2つ目は数学的テーマの年と理科的テーマの年があります。
国語的テーマの問題は課題文が2つ提示され、片方は説明的文章、もう片方は会話文をベースとした文章です。設問は課題文それぞれの読み取り、さらに2つの文章内容を合わせて解答する問が出題されています。
解答の字数は各設問を合わせて400字程度の年が多いです。
大問の2つ目は理数系のテーマではありますが、過去3年間で出題の傾向は一定ではありません。
「さしがね」を素材として数学的な思考を問う年もありましたが、直近2年間は会話文や課題文をベースとした論理的な読み取りと記述解答をする形式が続いています。
記述の解答の字数は400字程度の年が多いです。

また国立高校の公式ホームページで過去問が掲載されているため、確認してみましょう。

国立高校推薦入試の過去問

評価の観点

国立高校の小論文試験における評価の観点は以下の通りです。

問題解決能力・論理的思考力
 教科横断的な課題に対して柔軟に対応し、これまでに得た知識を生かして論理的に思考し、課題を解決する力

言語表現能力
 思考した結果を、論理的にわかりやすく文章で表現し相手に伝える力

「令和4年度国立高校受検案内」より

知識を断片的なままに留めるのではなく、その周辺や根本を理解した上で正確に運用する姿勢が求められていると言えます。

得点の分布

まず国立高校の推薦入試全体の配点は、
・調査書点(内申点)450点、
・個人面接点100点、
・小論文点300点
であり合計900点満点で選考が行われます。
この配点から考えると小論文点は全体の30%を占めており、大きな比重となっています。

つづいて小論文試験における受検者の得点分布です。
満点近く得点している受検者が10名弱いる一方、受検者全体を見ると得点の幅は最大で165点の差があります。
「内申点が45点に届いていないから、推薦入試では不利ではないか」と考える受験生は多いかもしれません。しかし、国立高校の推薦試験において、内申点の得点「1」は、試験の得点に換算すると「10点」。つまり、内申点が45の受検者と42の受検者であったとしても、本番の試験において、面接と小論文で合わせて30点をカバーできれば、この2人が同じ土俵で戦うことは可能なのです。

国立高校の説明会においても小論文試験での「逆転」についてコメントがされていたことを踏まえると、選考において小論文試験での得点が合否を左右していると考えるべきです。

なお、個人面接においても同様のことが言えます。
個人面接についてはこちら

都立高校 2022年度推薦入試「個人面接の重要性」―集団討論、実施されず

求められる準備

まず課題文や資料などをスピーディーに読む力が必要です。特に国語的テーマの問題では比較的課題文が長い印象があります。焦らずに解答するためにも日頃から文章を読むスピードを培っておきたいところですし、そこは一般入試の現代文の問題練習と兼ねてトレーニングを行うと良いでしょう。
国語的テーマの設問には課題文のシンプルな読み取りが出題されているので、記述式の問題練習に取り組んでおきましょう。
ただし、記述の量がやや多いので解答に必要な要素の確定とそれを論理的に述べるための構成にかける時間を短くできるようにする必要があります。
理数的テーマの問題においては、まず基本的な学習内容を確実に理解しておくことが前提になります。その上で、課題文中に必要な情報が織り込まれていることが多いので読み飛ばさずに正確に把握する力を備えておきましょう。

いずれの問題においても設問の要求を確認するためにも解答をするためにもボリュームが大きいので、スピード感が求められると言えます。

上記にて解説した通り、国立高校の今年度の小論文試験の配点は、試験全体のおよそ30%を占めます。今年度の合否は小論文試験にかかっていると言っても過言ではありません。事前準備に適切な対策さえすれば、内申点が多少低くても本番で巻き返すことは十分に可能です。「45もないから受けても落ちるだろう」と諦めずに、対策を万全にして臨んでみましょう。

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